2022-12-05

ロシア、中国、米欧・・・世界情勢の俯瞰

ウクライナ戦の継続、中国はゼロ・コロナなど、現在起こっていることのつながりから現在の世界情勢を大きく俯瞰、今後の見通しを考えた。

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・ウクライナ戦争以降、
 ・世界は、米側と中露側に分裂。資源国はロシア側へ。資源国による供給制限。
 ・米国側がロシアをドル決済(SWIFT)から追放→中国の国際決済網CIPSへの参加国拡大。
 ・ロシア主導の新通貨システム構築。
 ※戦争→資源・穀物・金融にまたがる2大陣営の世界大戦としての側面。

・中国とコロナ
 ・コロナロックダウン→中国内部の米側(リベラル派・上海派)を排除。
  外国企業も排除し始めている。
 ・コロナを使った行動制限を続けさせる。WHOや国連は、既に中国主導。
 ・最近WHOは、行動制限緩和→新たな変異株の出現可能性を言い始めている。
  →新たなパンデミック条約・コロナ覇権体制づくり(英米諜報勢力の行動制限)?
 ・習近平の一帯一路は、インド・中東・アフリカ、一部欧州も取り込んでいる。
  外部に対しては影響力を強めながら、内部は封じ込めを続けている。

・米欧は、
 ・温暖化→脱炭素・脱エネルギーを続けている。これもインフレの要因。
 ・中東がロシア側へ=事実上の敗戦→ドル防衛のための利上げをせざるを得ない。
 ・利上げ →金融危機が始まっている( →次いでドル弱体化へ)。

・日本は、
 ・金融緩和と低金利を続け、経済的な落ち込みを極力抑えようとしている。
  しかし、新規国債増発に頼らざるをえないため、円安要因は膨らんでいく。
 ・中国のロックダウン・円安から、工場の国内回帰が進む。
  国債増発→円安など、意図的にやっているような絶妙さを感じる。

※コロナも脱炭素も世界の人口増を抑え、エネルギーやモノの消費量を抑えようとしている意図が共通に存在しているように感じられる。
また、上記のように見ると中国から始まったコロナは、世界大戦の代替物のように見える。アメリカ支配・金貸し支配を終わらせる大戦。金貸しと先進国が作ってきたグローバル分業体制と金融支配・大量消費社会を終わらせる。

★これらの動きの行く末は、中露による覇権体制なのか?
非米側・中露側は、多様な国家を含む。中国は、人口の多い経済大国だが人間以外の資源は少ない。ロシアは資源・科学力と軍は強いが人口が減って民力は弱い。他の国もそれぞれ強みと弱みと国家の縄張りから来る対立構造を持っている。
⇒ロシアの通貨構想が金+資源+人口+生産力で通貨量と為替を決めようとしていることから、最終的には、多様な国家・民族の国力が競い合う体制への移行を志向か?
プーチンと習近平の続投が決まり、残りの期間で世界の体制転換を進めると思われる。

by タロウ

List    投稿者 inoue-hi | 2022-12-05 | Posted in 03.国の借金どうなる?, 05.瓦解する基軸通貨1 Comment » 

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コメント1件

 山田 | 2022.12.07 13:54

分断された世界では仮想通貨による決済が一番便利なはずなのだが、それが一般化すると分断しても無意味になってしまうので、東西どっちの側も潰そうと躍起になってますよね。来年はこのバトルがどうなるかっていうのが、表面上の東西陣営の対立よりも重要になってくる気がします!

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