2014-09-30

金貸しは日本をどうする?〜日本の状況(5)外資系企業流入による市場支配と民族崩壊を画策する金貸し

このシリーズを通して横断的に存在するテーマとして、「外資誘致」がある。なぜ日本政府は外資系企業と外国人の受け入れを推奨しているのか?

最近の日本政府の動向から金貸しの目論見について読み解いていく。

 外資

 

■外資誘致によって日本経済にもたらす「表向き」のメリットとは?

そもそもなぜ外資誘致が望ましいのか? 一般的に言われているのが、外資系企業の生産性は日本企業よりも高いとされており、外資誘致を促進することで、生産性の高い外資系企業の経営ノウハウや技術が国内企業に移転されるメリットがあると言われている。

更に諸外国からの対日投資は、日本経済に新たな風を吹き込む原動力となり、地域経済の活性化、生産性向上による国内生産の押し上げ、ひいては雇用の拡大といった好影響が期待されるという。

つまりは「経済と雇用の安定」のための外資誘致。

果たして本当にそんな良い事ばかりが起きるのだろうか?

日本政府は外資誘致のために、「外資系企業」と「外国人」に対し優遇措置を講じている。まずは実際の施策を見ていこう。 (さらに…)

  投稿者 tasog | 2014-09-30 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

金貸しは日本をどうする?~近現代の金貸しの戦略(8)金融市場を膨張させ、国家支配の強化を諮った90年代

80年代に入って先進国の成長の鈍化が明白となり、福祉の膨張による財政赤字の無限拡大と国債の無限膨張が進行。金貸しの拠点である米国でも貿易赤字と財政赤字が顕著となり、彼らの戦略である市場拡大に暗雲が漂い始めた。

放っておけば世界の市場は縮小し、金貸しの支配力の源泉が失われてしまう。そのため、90年代までに金貸しは、日本をはじめ欧州、ロシア・中国・インド・ブラジルetcの国家を完全支配する必要に迫られた。

彼らはどのようにして、これらの国家の支配強化を進めようとしたのか。
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  投稿者 naitog | 2014-09-22 | Posted in 07.新・世界秩序とは?, 08.金融資本家の戦略No Comments » 

金貸しは日本をどうする?~近現代の金貸しの戦略(7) 「第二の緑の革命」=「遺伝子組み換え作物」

ロックフェラー財閥、穀物メジャー:カーギル、化学企業:モンサントの『緑の革命』は一旦落ち着いたかに見えた。
しかし、それと並行して『第二の緑の革命』とも言うべき状況が進行し続けてきた。先導しているのは「モンサント」、その中核商品は『遺伝子組み換え作物』である。
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  投稿者 naitog | 2014-09-18 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

金貸しは日本をどうする?~近現代の金貸しの戦略(6) 食と農を通じて世界各国への支配を強める金貸し

18世紀の中央銀行制度設立以降の金貸し(国際金融資本家)の戦略を見てきたが、これらの経済的な支配戦略と並行して強まってきたのが、食料支配・医療支配である。特に近年の食料支配・医療支配は、国民支配の最先端に位置するような問題であり、金貸しが現在最も力を入れていると言っていいだろう。今回はそのうちの一つ、食料支配について考えてみる。

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  投稿者 naitog | 2014-09-10 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

中国分析 ~「虎もハエも同時に叩く」習近平が向かう先~ なぜ江沢民一派が検挙されるのか?

◆「反腐敗」という名の元に粛正される中共幹部・江沢民一派

習近平

「虎もハエも同時に叩く」 と公言した中国の習近平国家主席。 腐敗撲滅のために、同志である太子党幹部の王岐山を共産党中央規律検査委員会に据え、無制限の捜査権をもってして次々と共産党大物幹部を挙げている。
かつて中国の司法・公安部門のトップであり、莫大な石油利権を持つ周永康 元政治局常務委員に始まり、6月には元解放軍のNo2・徐才厚。そして、8月には中国軍制服組元トップの郭伯雄までもが収賄容疑で調査を受けている。

また、これらの大物幹部以外でも、大臣や次官クラスの高官を次々と検挙し、これまでに摘発された汚職官僚や党員の数は、5万人以上とも言われている。 まさに「虎(大物幹部)もハエ(下級官僚)も同時に叩く」「腐敗との闘いにおいて、個人の生死や周りからの評価は気にしない」と述べた通り、習近平は有言実行を貫いている。

従来であれば、中国共産党内部には、『刑不上常委』(刑は常務委員には及ばない)という不文律があった。しかし、今回、習近平はこのタブーを破り、聖域に踏込み、暴走とも思えるほどの徹底ぶりを見せている。
その裏にはどんな意図があるのだろうか?

まずは、失脚した人物の基礎情報から・・・

○周永康(72歳)

syueikou

2012年まで中国共産党の序列9位の中央政治局常務委員。現役時代は法務公安部のトップに君臨し、全国250万の警察組織を率いた。

青年時代は、文化大革命に感銘を受け、毛沢東=権力者に憧れる。北京石油学院を卒業後、国内油田の石油技師などに従事。1985年 党中央に抜擢後、自身の妻の叔母の夫である江沢民に接触。1996年 江沢民から中国最大の国有石油会社「中国石油天然気総公司」(CNPCの前進)の党書記兼社長に任命されて以降は、石油利権を握り不正蓄財を重ね、江沢民の忠臣として政治献金を遂行。江沢民一派を“石油閥”と言われるまでに成長させた中心的存在。
今回の収賄容疑で差押えられたその資産は、預金・債権・不動産・絵画・金銀等、900億元(約1兆5,000億円、約150億ドル)相当と見積もられている。また、周永康側近や親族含め300人近くの関係者が拘束されている様子。
また、大紀元 によれば、収賄のほか、クーデター(政変)容疑でも拘束。習近平が国家主席となることに反対し、薄煕来と共謀の上、習近平暗殺を企てていたとも伝えられている(ゆえに習近平の政敵であった薄煕来も失脚→2013年10月に無期懲役の実刑)。

 

○徐才厚(71歳)

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(左:薄煕来と右:徐才厚)

軍事委員会の前副主席。1963年、人民解放軍に入隊し瀋陽、吉林、済南などの軍区で重要ポストに就く。2002年、江沢民の党総書記辞任後も、党中央軍事委員会主席の座を手放さなかったが、胡錦濤政権時代の2004年、江沢民徐才厚制服組の最高位といわれる中央軍事委副主席、総政治部主任に昇進させ、軍における自身の影響力を残し、胡錦濤政権を牽制した。中共においては軍の力が政治に与える影響が大きく、いわば江沢民支配の代理人を担った。
総政治部主任は、将校の人事に関与する役職のため、部下の昇進の見返りとして賄賂が横行。中将クラスになると昇格のためには、一千万元(約一億六千万円)以上の賄賂を中央軍事委メンバーに渡す必要がある。官職売買で100億元以上を懐に入れたと言われる。尚、徐才厚摘発の原因は汚職ではなく薄熙来英国人実業家事件と言われている。
2013年3月の全国人民代表大会で引退するも、2014年6月30日、習近平国家主席が主宰する中央政治局会議で、徐才厚の党籍を剥奪することを決定。収賄などの疑いで軍事検察機関に送致される。
逮捕時、日本円で1枚に1,700万円入ったキャッシュカードを800枚(136億円)持っていたという噂もある。

この徐才厚と経歴が酷似している、もう一人の軍幹部である郭伯雄も徐才厚と並び、軍における江沢民派のもう一人の代理人となった。

中国軍制服組元トップ、郭伯雄氏も収賄容疑か

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2014.8.12 22:30

香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンターは12日、中国人民解放軍の最高指導機関である中央軍事委員会の郭伯雄元副主席が、収賄容疑で当局の調査を受けていると伝えた。副主席は制服組の最高ポスト。部下の昇進を手助けした見返りに賄賂を受け取った疑いがあるという。共産党総書記が兼務する軍事委主席の下で、郭氏と共に副主席を務めていた徐才厚氏は6月に収賄容疑で党籍の剥奪が決まった。同センターは、軍人事は郭氏と徐氏の同意が必要だったと指摘。収賄の詳細な内容には触れていない。(共同) MSN

○その他

「犠牲者第1号」となったのは、李春城四川省党委副書記だった。「李春城は四川省に愛人を200人も囲っていた」「隠しマンションも100軒保有していた」などという報道を連日、官製メディアが行って失脚させたのだ。李春城は、周永康を通じて「四川省利権」江沢民献上していたキーパーソンだった。

続いて、中国の富の6割強を握る国有企業群を統轄する蔣潔敏国有資産監督管理委員会主任が、昨年9月、就任わずか5ヵ月余りで失脚した。蔣主任は元中国石油社長で、やはり「国有企業利権」を江沢民に献上するキーパーソンだった。 ゲンダイ

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金貸しは日本をどうする?~日本の状況(4)日本の内側から市場を飲み込む「国家戦略特別区域法」

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’00年以降、金貸しは、国家・国民からの更なる搾取=貧困化に血道を上げている。TPP、消費増税と大企業有利な税制、秘密保護法、国民背番号制など、枚挙に暇がない。その極めつけは不正選挙である。
これらお上の暴走の背後には、金貸しの焦りがある。

彼らは、これから日本をどうしようとしているのか?その意図、戦略は何か?
近代~現代の金貸しの戦略を時代毎に見ていくのと並行して、最新の国内政策の実態を押さえることで、その目論見を読み解いていく。

今回は、平成25年12月13日に施行された「国家戦略特別区域法」の狙いに迫ります。

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  投稿者 tasog | 2014-09-02 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »