2010-01-31

GDP信仰からの脱却8〜GDPに代わる指標開発の動き

前回記事で、GDP(GNP)という指標をを開発した当事者である米国の経済学者サイモン・クズネッツ(米)ですら、初めからその限界性を指摘していたことを紹介した。
実際、お金の流量だけで物事を計測するGDPを国家の代表的な社会指標に置くことへの批判は、以前から少なくなかった。では、これまでに提唱されたGDPの代替指標、また、GDPに代わる指標を開発しようとする最近の動きには、どのようなものがあるのだろうか。
いつも応援ありがとうございます。

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  投稿者 s.tanaka | 2010-01-31 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?3 Comments » 

『国家と市場の力関係の逆転』 2 王権を上回る力を持ったキリスト教教会、背後に金貸し登場

『国家と市場の力関係の逆転』 の2回目です。前回古代ローマ時代にフェニキア商人と貴族により、奴隷教化のためにキリスト教が広まっていく様子が分かりましたが、今回は中世ヨーロッパの状況について調べました。王権の元でキリスト教が発展し、その後王権を超えた力を持つに至ります。同時期都市商人の勃興が始まりつつあった。・・・・・
●中世、王権に庇護され国家と教会が一体化していた
ローマ帝国の崩壊時以降、フランク王国、そして中世まで、教会は世俗の王権によって庇護され、支配のために利用されてきた存在だった。王権による武力支配の時代ですが、諸侯が分立し比較的安定した時代が続く封建時代になると、次第に王権は教会の持つ共認支配力に依存していきます。

西欧中世の教会は、少なくとも11世紀半ばまでは、世俗の王権や諸侯により庇護されながら、その存立基盤を確保していた。それはいいかえれば、教会組織が、俗権の支配の道具として利用されていた、というこうとを意味する。西欧の初期中世社会で、世俗の君主は自国の教会の保護者として、みずから聖俗両方の職務を担うものであることを自認していた。
このように教会と国家が一体化した社会では、司教や修道院長などの高位聖職者は、教会の役職者であると同時に、もっとも信頼できる王の家臣でもあった。司教や修道院長は、王権から授与された膨大な寄進地からの収入を基盤として、王のための軍隊を養い、戦役では王とともに従軍した。高位聖職者たちは、祈祷と典礼を行う教会の聖職者であるとともに、諸侯としての顔をもっていたといえる。
当然のことながら司教も修道院長も、聖職者による選挙という本来あるべき方法によっては任命されず、王がみずからの意向に沿って指名する形で決められた。それはまた、西欧教会の長であるローマ教皇にかんしても同じであった。ローマ教皇も11世紀の半ばまでは、ローマ皇帝の称号を受け継いだドイツ王が、実質的に指名していた。 
「新書ヨーロッパ史 中世編」堀越孝一著より

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(ユニバーサル 新世界史資料)

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  投稿者 Hiroshi | 2010-01-30 | Posted in 未分類 | 4 Comments » 

新シリーズ「お金の本質に迫る!」3〜国家と貨幣の関係〜

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シリーズ第3弾は「お金の本質に迫る!」3〜国家と貨幣の関係〜です。
お金の誕生から始まり、お金の勢力拡大を前回、前々回と展開してきました。
過去の記事はココから!
シリーズ第1弾「お金の本質に迫る!」1〜お金が生まれてきた背景〜
シリーズ第2弾「お金の本質に迫る!」2〜市場拡大の原動力〜
さて、今回は国家と貨幣の関係に着目してみたいと思います。
今から5〜6千年前に人類初の国家である武力支配国家が誕生しました。その当時の国家での貨幣のあり方と現在、私たちが使う貨幣あり方は同じだったのでしょうか?
貨幣のあり方…形、使われ方、使用目的と考えてみましょう。
当時の国家の治め方、周辺国家との関係、人々の生活と想像を膨らませてみると今とは違うあり方がありそうですね。
そこに着目して当時の国家と貨幣の関係ついて一緒に考えていきましょう!
いつもありがとうございます。クリックお願いします。
   

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  投稿者 wacky | 2010-01-29 | Posted in 06.現物市場の舞台裏2 Comments » 

「新しい経済システムを考える」 1.2009年に得た厳しい教訓

 サブプライムローン問題に端を発した米国の住宅バブル崩壊を切っ掛けに多分野の資産価格の暴落が起こり、2008年9月に米国の名門投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻し、世界的な金融危機の引き金となったリーマン・ショックから早1年半が過ぎようとしています。
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 世界的に銀行や企業の倒産が相次いだ経済の混乱期から、漸く景気低迷の底を打ち、回復の兆しが表れたと言われ始めましたが、失業率は回復するどころか高止まりするとの予測もあり、先行きはまだまだ不透明な状況です。
 この不透明な状況が続く原因は何か?
 それは、リーマンショックから始まった経済の混乱期に得たものは何だったのかを、明確に理解できていない事にあるように思います。

 そこで今回は、るいネットでも紹介されているノーベル賞経済学者のジョセフ・E・スティグリッツ教授の寄稿をもとに、この内容に迫ってみたいと思います。
↓次に行く前に押して行って下さい。

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  投稿者 minezo | 2010-01-28 | Posted in 07.新・世界秩序とは?3 Comments » 

世界経済破局への長い序章? 7.GCC諸国のオイルマネーはいつまで米国に還流するか?

前回は、天然ガス価格の低落でアジア(中国)シフトを迫られているロシアを扱いました。 
 
今回は、原油と天然ガスの大産出地域であるGCC(湾岸協力会議)諸国を扱ってみます。
GCC諸国とは、サウジアラビア、クウェート、UAE(アラブ首長国連邦)、カタール、バーレーン、オマーンの6カ国です。 
 
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    図は日本GCC学生友好協会からお借りしました。 
 
今回は以下の点を扱ってみます。 
 
1.GCC諸国には、どれぐらいのオイルマネーが蓄積しているのか?
2.蓄積マネーの分散投資(米国離れ)を進めるクウェート
3.米国に忠誠を尽くし、貢ぎ続けるサウジアラビア
4.サウジアラビアの秘められた火薬庫
 
 
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  投稿者 leonrosa | 2010-01-27 | Posted in 10.経済NEWS・その他5 Comments » 

自主管理への招待【1】 〜工業生産から意識生産へ。時代は今、歴史的な生産力の転換を遂げようとしている〜

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共同体類グループの会議風景。社員全員参加の場で経営方針が決定される。

今回から新シリーズとして、「自主管理への招待」を7回にわたってお届けします :-)
 
「自主管理への招待」は、’72年に共同体企業:類設計室を設立するにあたり「自主管理綱領」として執筆され、その後’79年に類グループの募集パンフレットとして書き改められたものです
 
’70年当時、貧困を克服した日本をはじめとする先進国は、物的な豊かさを求める活力が衰弱しはじめ、市場拡大停止という今までにない状況におかれていました。しかし、国家はその後も国債大量発行による公共投資を続けることによって、むりやり経済成長を演出し、そのツケが、’90年バブル崩壊、’00年世界同時不況、そして’08年からの金融危機を引き起こすことになったのです
 
社会構造の変化を鋭敏に捉えて書かれた「自主管理への招待」は、40年後の今になってもその認識が少しも古くなっていないどころか、混迷した現在に、これからどのような社会を作れば良いのかを考える上での必要な事実認識を与えてくれます
是非、じっくりと読んでください
 
 
応援よろしくお願いします

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  投稿者 manaty | 2010-01-26 | Posted in 未分類 | No Comments » 

宇宙船地球号パイロットのマニフェスト(9)                 工程表に従い、エンジニアリング企業とシーランドを確保

岡田淳三郎氏の投稿に、「認識形成は遊びではない。誰もが担うべき、もう一つの生産活動」なのであるとあります。また「次代を読む」では、「社会の心臓部となる『認識形成サイト』への参加は、そのまま旧体制に代わる全く新しい社会統合機構(の中核部)を、じぶんたちでゼロから構築してゆく活動となる。それは、まぎれもなく『この時代を作ってゆく当事者になる』ということであり、だからこそ『一番面白い』活動になる」とあります。
小論はあくまでもビジネスモデルのプレゼンテーションですから、「一番面白い」活動といえども、実現できなければ何の意味も無い実践の計画書です。したがって冒頭にも書きましたように、構造認識とフィジビリティという観点から、ご叱正をいただくことを重ねてお願いする次第です。
さて、いよいよビジネスモデルの工程表を明らかにする時がきたようです。ということで、9回目をお届けしますが、例によって今後の進捗を一覧にしておきます。バックナンバーについては、リンクになっています。
 1.「石油・ドル本位制」に代わる世界システムをつくる
 2.石油に代わる代替エネルギー資源としてのトリウム
 3.人類が必要とする8万kWe、84万基のトリウム原子炉
 4.トリウム原発によるBOP優先の安価な電力供給計画」
 5.トリウム・エネルギーが生むポスト・ドルの準備通貨「UNI」
 6.地域通貨「アトム」から国際準備通貨「UNI」への出世街道
 7.「見えざるカミの手」による布石か? シーランド要塞跡
 8.金融崩壊の今こそ、金融再生を担う新しい人材が必要
 9.工程表に従い、エンジニアリング企業とシーランドを確保(本稿)
10.2050年の人口を基に策定したマーケティング・エリア
11.総額1680兆円の建設費を要するトリウム・エネルギー
12.トリフィン・ジレンマのない「アトム」だから「UNI」に出世できる
13.ケース・スタディとしての「朝鮮半島エリア」(上)
14.ケース・スタディとしての「朝鮮半島エリア」(下)

では始めましょう。その前に、クリックをお願いします。

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  投稿者 Dr. Done | 2010-01-25 | Posted in 07.新・世界秩序とは?4 Comments » 

GDP信仰からの脱却7〜GDPの成立と批判の歴史

前回までの記事の中で、GDPという指標の本質とはどういうものなのかについて検討してきた。
GDPとは“国内を流れたお金の総量”(第2回)
GDPとは“市場化”された活動の総量(第3回)
GDPとは“共同体の解体度合”の指標(第4回)
2割が政府借金に支えられているGDP(第6回)
第3回の記事で書いたように、GDPとは市場という“お金世界”の大きさを表す指標である。貧困の時代は、GDPを上げることが大衆の意識と合致した目標足りえたが、現在は上記の記事で書いたように、共同体解体の弊害や市場原理主義の弊害の方が大きくなった。
そもそも、GDPという指標はいつ頃、どのようにして、世界的な経済指標として用いられるようになったのか?今回は、その歴史的経緯を押さえてみる。
いつも応援ありがとうござます。

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  投稿者 s.tanaka | 2010-01-24 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?3 Comments » 

『国家と市場の力関係の逆転』 1.ヨーロッパの特殊性〜国家を超えたキリスト教ネットワークの形成

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前回の12月29日・なんでや劇場で、中世から近世にかけてのヨーロッパの持続的な経済成長について、以下のような分析がなされました。
るいネット「12/29 なんでや劇場レポート②〜近代市場は近世欧州社会の特殊事情の中から生まれた〜」より

ルネッサンス運動の拠点となったベネチアの金融力の興隆は、十字軍以前にまで遡る。つまり、十字軍遠征の時代200年を通じて、ベネチアは持続的成長を続けたのだが、このような長期にわたる成長は、他の古代市場では起こり得なかったことである。この古代市場で実現しなかった市場の持続的拡大は何故、ベネチアをはじめとする近世欧州において起こったのだろうか?
その背景には、国家を超えた普遍宗教としてのキリスト教が教団としてのネットワークを形成していたことが大きい。もともとキリスト教自体に騙し的要素が内在されているが、この国家権力を超えた教会権力をうまく利用して(騙して)、教会ネットワークを金貸しネットワークへと変換させたことが、欧州商品市場が国家の枠組みを超えて特殊な長期にわたる繁栄を実現させた原動力である。しかも欧州はイスラムの富を略奪しただけではなく、欧州内での騙しあい、奪い合いも激化させ、欧州全域に「騙せば官軍」というムードが確立していき、多くの貴族や騎士に商人的(投機的)体質が形成されていった。

今日は第1回目として、国家を超えたキリスト教のネットワークがどのように始まったのか?商人・金貸しとどう関係があったのか?を調べてみました。
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上記画像は、キリスト教を国教化したテオドシウスローマ皇帝 こちらからお借りしました。

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  投稿者 yooten | 2010-01-23 | Posted in 未分類 | 3 Comments » 

新シリーズ「お金の本質に迫る!」2〜市場拡大の原動力〜

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シリーズ第2弾は「お金の本質に迫る!」2〜市場拡大の原動力〜です。
先週はお金の起源を見てみました。
貝殻貨幣から始まり金属貨幣、鋳造貨幣と時代の変遷と共に貨幣の使われ方も変わってきました。より便利により管理しやすい姿になった貨幣は交換取引の場で使われる「道具」として、その確立と支配に大きく貢献します。
今回はその「交換取引の場」即ち「市場」の発生を考えていきましょう。現在の生活と密接な関係を持っている市場はそもそもどのように発生したのでしょうか?そして社会について考える上で「市場」は外せない存在になりました。何故、そこまで拡大が出来たのでしょうか?
いつもありがとうございます。クリックお願いします。
     

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  投稿者 wacky | 2010-01-22 | Posted in 08.金融資本家の戦略5 Comments »