2017-04-27
フランス大統領選挙、グローバリストは追い詰められている
4月23日に行われたフランス大統領選挙、マクロン候補「アン・マルシェ!(前進)」とルペン候補「国民戦線」が決選投票に進みました。フランスはこれまで2大政党制で、共和党、社会党の候補がどちらも決選投票に進まなかったのは共和制の歴史始まって以来の出来事だそうです。
ルペン候補はEU離脱、移民規制を訴える国民戦線の代表で前回の大統領選挙では得票率18%の3位で決選投票に進めませんでしたが、前回より得票率を3%伸ばして決選投票に進みました。反グローバリズムの潮流の中で、国民戦線のルペン氏が支持を伸ばすのは予想された結果で、一位を取るかどうか注目されていました。
番狂わせだったのが1位となったマクロン候補です。社会党を離党して新たな政治団体「アン・マルシェ!(前進)」を立ち上げたばかり、立候補当時は泡沫候補の扱いでした。何故、マクロン候補が1位になれたのでしょうか。
トランプ・習近平、米中首脳会談の成果は?
4月6日~7日には米中首脳会談が開かれ、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が会談しました。本来ならもっと注目されてしかるべきですが、アメリカのシリア空爆で誰も注目しなくなってしまいました。実は私も、何が話されてどのような成果があったのか、よく知りませんでした。
晩餐会中にトランプ大統領がミサイル発射を説明し、アメリカのマスコミは習近平主席は反論もできず良い所がなかったと報道しているようですが、中国メディアは今回の首脳会談を成功と報道しています。一体どちらが正しいのでしょうか。今回の米中首脳会談の成果は何かあったのでしょうか。
アメリカのシリア空爆は、どんな効果があったのか?
4月6日に行われたアメリカによるシリア空爆、全世界が驚きました。それまでトランプ大統領は、シリアの内戦を終結させるためには独裁政権であるアサド政権とそれを支援するロシアのシリア政策を認めると明言していました。
それが、毒ガス兵器をアサド政権が使用したことを理由に、いきなり59発のトマホークミサイルをシリアの空軍基地に向けて発射したのです。これは、戦争が始まるのではないかと驚きましたが、攻撃されたアサド政権も、これを支援しているロシアも抗議はしましたが、比較的冷静な対応でした。
そして中国に至ってはアメリカの行動を容認するという、信じられない反応でした。一体、なぜこうなったのでしょうか。
反プーチンデモと地下鉄爆破、ロシアで何が起きているのか
3月末にはロシア全土90か所で反プーチン大統領デモが発生、そして4月3日にはプーチン大統領のおひざ元であるサンクトペテルブルクの地下鉄で爆弾テロ発生と、ロシア国内でプーチン体制を揺るがすような事件が続発しています。一体何が起こっているのでしょうか。