2019-11-28

反グローバリズムの潮流(イギリスのEU離脱、何故、保守勢力が離脱推進なのか)

reuter_20191122_111457-thumb-720xauto-175317EU離脱を巡って混迷が続いたイギリスですが、以前紹介したように手のひらを返すように12月12日総選挙が決定し、EU離脱の動きが加速して来ています。その後ブレグジット党が保守党が議席を持っている選挙区に対立候補を立てないと決めるなど、保守党が有利に選挙戦を進めています。最近の調査でも議席の過半数を確保できそうな勢いで、いよいよイギリスのEU離脱は現実味を帯びてきました。今日はなぜ、ここに来て、イギリスのEU離脱は加速したのか、ヨーロッパの支配階級の中で何が起こっているのか追求してみました。 (さらに…)

  投稿者 dairinin | 2019-11-28 | Posted in 未分類 | No Comments » 

国際情勢の大変動を見抜く!-40~「日本」対「ソ連を含む欧米諸国」の戦い~

日中戦争

今回は第二次大戦前の日中戦争開始の要因について。アメリカとイギリスの金貸しが強調して中国の富を略奪しようとする動きで邪魔な日本を陥れる戦闘がいくつも起きた。

そこにアメリカ傀儡のソ連も絡んでくるので、教科書に載っているような歴史は中々読みにくいのですが。全てが金貸しが仕組んだという事実から歴史を見ると、それらが繋がって非常にスッキリする。

金貸しに脅された蒋介石の裏切り、日本が信頼していた張作霖の爆殺、毛沢東や周恩来の立ち位置など、それまで不明だった中国指導者達の立ち位置、役回りが見えて非常に興味深い内容になっています。

 

日中戦争は、アメリカが中国との戦争を日本が避けようとするのを阻止して起こったとのこと。この後日本は第二次世界大戦に巻き込まれていく。

『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

*************************************

■1937年 日中戦争開始

 

◇通説   :日本は南京占領の際に多数の中国人を殺害して国際世論の非難を浴びた。

◇歴史の真相:アメリカは中国との戦争を日本が避けようとするのを阻止した。

 

●「日本」対「ソ連を含む欧米諸国」の戦い

国際主義者で構成される世界社会主義化勢力にとって、中国と満州は格好のターゲットでした。具体的な戦術は二つありました。ソ連およびコミンテルンによる共産主義の拡大浸透、そして英米金融資本家による中国経済の奪取です。実はこの二つは相通じています。

 

共産主義が第一の旗印に掲げるのは、国家組織の廃止です。そして金融資本家による世界経済戦略には、国家によるビジネス活動への干渉を排除するという側面があります。この二つの相通じる国家組織の排除ないし廃止という目的は、対外戦争と革命、つまり、国家内部の秩序崩壊によって実現することができます。

 

まず、欧米の武器商人が中国を近代武装化しました。欧米の各政府はそれを承認していて、ときには商人たちの事業資金のために借款まで供与して中国の近代武装化を推進しました。その目的は、つまり、中国に日本と戦争させることです。支那事変は日本と中国の戦いではありません。「日本」対「ソ連を含む欧米諸国」の戦いでした。

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2019-11-26 | Posted in 未分類 | No Comments » 

トランプ大統領の弾劾、アメリカの大衆はマスコミも役人も信用していない

1200x-1

トランプ大統領が、ロシア疑惑ではなくウクライナ疑惑で弾劾裁判にかけられそうになっていることは以前にお伝えしましたが、その後、どうなったか調べてみました。まだ、弾劾裁判には進んでいませんが、10月31日に弾劾調査の承認と前進が議決され、公開の公聴会が開催されました。そして、トランプ大統領に批判的な、政府高官がトランプ大統領に不利な証言を始めています。日本では、トランプ大統領も今度こそおしまいと言う報道も多いのですが、アメリカ国民の反応は違うようです。

(さらに…)

  投稿者 dairinin | 2019-11-22 | Posted in 未分類 | No Comments » 

100%従米政策の日本は、米国と一緒に沈むつもりか?

いよいよ米国の世界支配・覇権力が、目に見えて衰退してきました。
米中の経済戦争も激化しています。
中国も経済成長が鈍化して、苦しい中で香港問題が勃発。
米国はここぞと香港を守れと発信していますが世界中は、かたずを持って見守っています。

そんな中、欧州は既にロシアと天然ガスで友達と成っています。
ロシアが本格的に中国と手を握り、米国の敗退はほぼ決定となりそうです。

従米政策だけでやってきた日本はどうする? トランプと仲良しだけでいいのか?
「花見る会」の問題よりも、
米国衰退の中で、100%従米政策をいつまで続けるのか?ロシアと中国とインドとどのような戦略、方針で運営していくのか?
国会で協議して欲しい。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■プーチンの決断。中国と組みアメリカを殲滅する道を選んだロシア

MAG2NEWS https://www.mag2.com/p/news/424304/2  より

米中派遣戦争が激化する中、ついにロシアが中国と組みアメリカと対峙することを決断したようです。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野さんが、先日報じられた「中ロの軍事同盟検討開始」のニュースを取り上げ、プーチン大統領の決心が米中派遣戦争に与える影響と、日本が取るべき外交政策について持論を展開しています。

ロシア

■中国ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日
世界最大の問題は、米中覇権戦争です。アメリカと中国が覇権をかけて戦っている。どっちが勝つのでしょうか?いろいろファクターはあります。ありますが、米中の勝敗に大きな影響を与えるのが、「ロシアの動き」です。なぜでしょうか?

「大国」という言葉があります。ルトワックさんは、アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランスなどを「大国」と呼んでいます。しかし、「リアリズムの神」ミアシャイマーさんは、世界の大国は、「アメリカ、中国、ロシアだけ」としています。実際、今の世界は、アメリカ、中国、ロシアの【三国志】といってもいい。アメリカは70年代、中国を味方につけて、ロシア(当時ソ連)を崩壊させました。

■中国ロシア同盟の成立
中ロ関係について、日本は「破滅的」ともいえる誤解をしています。「中国とロシアは、お互い憎みあっていて、決して同盟などありえない!」という迷信がひろく信じられている。しかし、RPEは、「中国とロシアは、05年以降、【事実上の】同盟国だ」と書きつづけてきました。どうしてそういう話になったのでしょうか?

03年、アメリカは、ロシアの石油最大手ユコスを買収しようとしました。ところがプーチンは、ユコス社長のホドルコフスキーを逮捕させ、アメリカ(具体的にはエクソンモービル、シェブロンテキサコ)の野望を阻止した。同年、ロシアが「影響圏」と考えている「旧ソ連」のグルジア(ジョージア)で革命が起こりました。2004年、今度はロシアの西隣の旧ソ連国ウクライナで革命が起こり、「親米反ロ政権」ができました。2005年、今度は中央アジアの旧ソ連国キルギスで革命が起こった。プーチンは、これらの革命の背後に「アメリカがいる」ことを確信しました。そして、「このままでは、ロシアでも革命が起こる」と恐怖した。

こうして彼は05年、「アメリカに勝つために中国と事実上の同盟関係になる」ことを決断したのです。

その後、中ロ関係はどうなったのでしょうか?08年まで、中ロは結託して、ドル攻撃をつづけていきました。リーマンショックから「100年に1度の大不況」が起こってアメリカが沈んだ。そして、中国は浮上し、ロシアは沈んだ。09年からアメリカとロシアの関係はよくなりました(いわゆる、米ロ「再起動」時代)。この時、ロシアの大統領は、アメリカ好きのミーハー男メドベージェフです。

しかし、2012年にプーチンが大統領に返り咲くと、米ロ関係は再び悪化した。2014年3月、ロシアがクリミアを併合した。アメリカは、日本と欧州を誘って、対ロシア制裁を科した。これで、ロシアと、日本、アメリカ、欧州の関係は最悪になった。
一方、中国はこの時、ロシアを一言も批判しませんでした。もちろん制裁にも加わりません。さらに中国は、ロシアからのガス、原油輸入を激増させ、ロシア経済が崩壊しないよう支援したのです。中ロ関係は、05~08年以上に強固になりました。

2018年、米中覇権戦争がはじまった。リアリストのルトワックさんやミアシャイマーさんは、「アメリカは、ロシアを味方につけて、中国を封じ込めろ」とず~~~~~~と主張しています。しかし、オバマ政権もトランプ政権も成功しないまま時が流れていった。そして、ロシアは、米中覇権戦争で「中国につく」ことを決断したようです。
ロシアと中国、軍事同盟検討か 対日関係への影響必至
10/29(火)16:38配信

【モスクワ共同】ロシアが中国に対し、ミサイル攻撃の早期警戒システムの構築を支援していることが判明、両国が事実上の軍事同盟締結を検討しているとの見方が強まっている。ロシアと中国を敵視する米国が中距離ミサイルのアジア配備を検討する中で、軍事協力強化を急ぐ。両国が同盟関係を結べば北東アジアで日米韓との対立が深まり、日本との関係にも影響が出るのは必至。日ロ平和条約交渉が一層難航するのは避けられない。中ロはこれまで「同盟関係」を否定している。しかし、中ロ関係に詳しいロシア国立高等経済学院のマスロフ教授によると、両国指導部は「軍事同盟締結」の方針を決定済みという。

■こんな時に日本は…
ミアシャイマーさんによると、世界に大国は3つしかない。アメリカ、中国、ロシア。二国が組めば、残り一国に勝てる可能性が高い。だから、中ロが組んでいるのは、極めてまずい状況なのです。

日本は、どうすればいいのでしょうか?中国とロシアを分裂させる。どうやって?ロシアとの関係を改善させることで。どうやって?日ロ関係の法則は、複雑に見えますが、シンプルです。
•島返還の話をすると、日ロ関係は悪化する(4島でも2島でも、悪化する)
•金儲けの話をすると、日ロ関係はよくなる

北方領土返還は、日本人の悲願です。しかし、米中覇権戦争がはじまったこの重要な時期に気合を入れて取り組む問題ではありません。

日本はロシアと金儲けの話をメインにする。それで、中ロ関係は、弱くなります。そんなものです。たとえば、日中関係がよくなっている。それで、日米関係は冷えてきている。これも同じですね。日ロ関係がよくなると、中ロ関係は弱くなるのです。安倍政権は、
•日米関係を修復させていく
•日ロ関係を、金儲け話中心にすることで、好転させていく
是非、大局を見て、戦略的課題に取り組んでいただきたいと思います。
(北野幸伯)
以上引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

by 猪飼野

  投稿者 dairinin | 2019-11-22 | Posted in 未分類 | No Comments » 

国際情勢の大変動を見抜く!-39~ニューディール政策はアメリカ人の富を使って社会主義的政策を世界に広めていくという構想~

ニューディール政策

表題の内容は驚きだった。アメリカの威を借りた金貸しはソ連の社会主義化の画策の後も、世界全体に社会主義的政策を広めていく戦略を取っていた。

ニューディール政策を推進したフランクリン・ルーズベルトは金貸しによって擁立された大統領で、この政策自体も金貸しが支配した司法によって立憲されたもの。

このように用意周到に計画された政策だったのだ。

この後、社会主義化の矛先は中国に向かう。その際邪魔だったのが日本。金貸しは日本潰しに取り掛かる。日中戦争から繋がる第二次世界大戦がその集大成だという。

 

『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

*************************************

■1930年 ニューディール政策

◇通説   :国民の不安を軽減しファシズムに対抗して民主主義を守る政策だった。

◇歴史の真相:アメリカ経済を社会主義化することを目的とした政策だった。

 

●全世界のために利用されるべきアメリカの富

1920年にニューヨークの株式市場が大暴落し、世界恐慌が起こります。過熱した株式市場を警戒する投資家の心理からいわば自然発生的に暴落が起こったのではありません。既にFRBの創設によってアメリカの金融を握った国際銀行家たちが意図的に株式を暴落させたのです。これによって多数のアメリカ企業が倒産し二束三文でこれら国際銀行家たちに買い占められました。彼らはフーバー大統領の経済政策に協力しませんでした。故に、フーバーは1932年の大統領選でフランクリン・ルーズベルトに敗北します。ルーズベルトはニューディール政策でアメリカ経済の立て直しを図ります。フーバーには冷たかった国際銀行家たちは、ルーズベルトには率先して協力します。それもそのはずです。ルーズベルトは彼らに大統領にしてもらったのですから。

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2019-11-19 | Posted in 未分類 | No Comments » 

プーチン大統領の世界戦略(脱欧米=脱金融支配に向かう)

Russian President Putin meets with Chinese President Xi during their meeting on the sideline of the BRICS summit in Brasilia1年ほど前に、プーチン大統領の世界戦略の動向を「目先の経済的な繁栄を考えるとアメリカ、EUとの関係は重要ですが、長い目で見ればBRICS諸国や途上国にこそ発展の可能性があると判断し、特に中国との関係を重視しているようです。」とお伝えしましたが、その後どうなっているか改めて調べてみました。 (さらに…)

  投稿者 dairinin | 2019-11-14 | Posted in 未分類 | No Comments » 

国際情勢の大変動を見抜く!-38~ワシントン会議は日英同盟を終了させ日本の中国での動きを制限するための策略~

ワシントン会議

ワシントン会議は日英同盟を終了させ、日本の中国での動きを制限するための策略だったとのこと。その間にソ連を操り中国に深く介入していったようです。

 

ワシントンと言えばいわばイギリスの出先機関であることは以前の記事で紹介した。(以下)

>国家の基盤である通貨発行権をワシントンD.C.というシステムによって合法的に奪ったのだ。

>アメリカ市民の税金は・・・67%がイギリス王室(を中心としたヨーロッパ王族、貴族)に渡され、残る23%はワシントンD.C.の株主に、そして残る10%はIRSの経費となっている

『2016年世界情勢はこうなる!6~ワシントンD.C.を乗っ取ったヒクソス~』

 

となると、日英同盟終了はイギリスも関与しているのではないか?という疑問が生じる。ただし、イギリスと言っても王室と政府とは全くことなる存在であるはず。イギリス王室はいわゆる奥の院。ここは世界戦略を試行している。そういう意味では、アメリカ対イギリスという構図を維持していた方が有利だったということだろう。

 

その中で特に民族意識の高い日本は世界戦略上の邪魔者という扱いを受けてきたのだ。

 

『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

*************************************

■1921~1922年 ワシントン会議

◇通説   :米英の支持で中国の主権尊重と領土保全が約束された。

◇歴史の真相:ワシントン会議こそが大東亜戦争開始の火種となった。

 

●アメリカの孤立を防ぐための軍縮協定

 

そもそもウィルソン大統領の名で提言された国際連盟でしたが、上院の反対でアメリカは参加できませんでした。これが1921年のワシントン会議をアメリカが招集することになった最大の理由です。時の大統領は共和党のウォレン・ハーディングでした。

 

ハーディング大統領の目的は、「満州、中国における日本の行動を封じ込めること」でした。第一次世界大戦を経て日本の国際的地位は、ヴェルサイユ講和会議に五大国の一国として参加するほど向上していました。国際連盟には常任理事国として迎えられています。

 

日本とイギリスとは同盟関係にありました。アメリカは国際的孤立を懸念して大規模な海軍拡張を画策します。日英両国もまたそれに対抗して軍備拡張を始めます。そこでアメリカは軍縮協定を結ぶためにもワシントン会議の開催を必要としました。

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2019-11-12 | Posted in 未分類 | No Comments » 

習近平氏の世界戦略、中国は金貸し支配が無いから強い?

無題2018年4月に米中貿易摩擦が本格化してから既に1年半が経過しました。当初は、米中貿易で中国の方が多く利益を上げていることから、アメリカ優位で交渉が進むと思っていましたが、中国もアメリカに対して譲歩することなく、戦い抜いています。中国国内の景気の減速もあり、政権が崩壊するとの予測もありましたが、政権基盤も安定しているようです。何故中国はここまで強いのか。 (さらに…)

  投稿者 dairinin | 2019-11-07 | Posted in 未分類 | No Comments » 

国際情勢の大変動を見抜く!-37~国際連盟は国家に干渉できる権力を持った機関~

 

国際連盟

表題のように国際連盟は国家紛争に関する国家の主権の上に位置し、国家に干渉する権力を有する国際機関として発足したとのこと。いわば金貸し支配のグローバル化⇒世界統一政府の先駆けである。

 

国際連盟の“仕事”は過去から一貫しておなじみの手口。小国分断による対立構造を作り出すこと。

一つは小国が大国の紛争に、対等の立場で、介入できる枠組みを作ったこと。もう一つは、狭い枠組みの「民族自決」を推奨し、特定の政治目的のための衝突を誘発したことです。

 

これによって、国家間で解決できる問題を関係ない周辺諸国を巻き込んで複雑化させたり、「暴力革命」という戦争・紛争に発展するきっかけを与えたりすることになった。

 

誰も異議を唱えることのできない「世界平和」という美辞麗句の元、自国の利害という目先の問題に目を向け、「世界統一政府」という金貸しの大きな野望に気付かれないようにする。これが今日まで100年間に亘って展開されている。

しかし、今後は日本の姿勢を見習い、世界との調和をも目指した本当の意味での民族自決に向かう動きが勢いを増している。この動きが加速すれば、金貸しの野望も崩れ去るに違いない。

 

『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

*************************************

■1920年 国際連盟成立

 

◇通説   :ウィルソン米大統領は理想主義のもと国際連盟成立を主導した。

◇歴史の真相:国家に干渉できる権力を持つ機関の出現が国際連盟だった。

 

●集団的安全保障体制への移行

 

1919年1月から第一次世界対戦の戦後処理を話し合う講和会議がパリ郊外のヴェルサイユで開催されました。日本はこの時、イギリス、アメリカ、フランス、イタリアと並ぶ五大国の一国として参加しています。

 

この講和会議で発足が約束され、翌1920年に設立されたのが「国際連盟」です。世界史上初の国際機関ともいうべきものです。ウィルソン米大統領が1918年1月に発表した「十四か条の平和原則」の第14条《国際平和機構の設立》が契機となり、講和会議の重要な議題の一つになって発足しました。ただし、言い出しっぺであるアメリカは、上院の反対で条約を批准できず、国際連盟には参加しませんでした。

 

国際連盟の表の意義は「従来の二国間同盟に基づく安全保障体制が集団的安全保障システムに移行した」ことにあります。「従来の二国間同盟」とはいわゆるバランス・オブ・パワーと呼ばれる考え方で、長年にわたるヨーロッパの政治的知恵であり、「現実主義的」な態度です。

 

これに対して「集団的安全保障」は、全員で全員の安全を保障するという「理想主義的」な態度です。メンバー国が侵略された場合には国際連盟加盟国全員が守る、という安全保障理論に基づきます。現在の国際連合が採用している体制と同じです。

 

しかし、国際連盟の画期的な意義は、実はこれとは別にあります。「加盟各国が国家紛争解決の当事者としての主権の一部を国際連盟に移管する」という点です。つまり、国際連盟は国家に干渉できる権力を持った機関でした。この国際秩序もまた、歴史上はじめて誕生したものです。

 

そして、国家の主権に干渉できる権力を持った機関を作るという発想こそ、国家というものを持たないユダヤ人の思想の現れでした。ウィルソン大統領が国際連盟の発足を熱心に推進した理由がここにあります。

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2019-11-05 | Posted in 未分類 | No Comments »