2013-12-30

【特集:デフォルト研究】(5)’13年総括、デフォルトスキムの整理

おそらく、今年最大の経済ニュースは10月の米国デフォルト危機だったのではないでしょうか?
日頃、目先の経済ニュースに目を奪われがちですが、経済ニュースの裏側には必ずと言っていいほど米国金貸しの対日戦略があります。属米路線を強める安倍自民党の暴走によって、もはや日本の命運は米国に握られてしまっていると言っても過言ではありません。
国際情勢を大局的に見るという観点から、米国がデフォルトするのかどうか?というのは、日本を直撃する大問題です。
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<バーナンキFRB議長>
とりあえず10月のデフォルト危機は回避されましたが、危機が去ったわけではありません。当面来年2月のデフォルト危機再燃がどうなるのか?が、来年の大きな焦点となるでしょう。
そこで、今回は、米国金貸しの対日戦略という観点から今年1年を振り返り、これまで研究してきたデフォルト事例を整理して、来年を展望してみたいと思います。
過去記事は以下をごらんください。
(1)デフォルトの歴史
(2)日本の終戦直後
(3)デフォルト事例(ロシア財政危機)
(4)デフォルト事例(アルゼンチン財政危機)
応援よろしくお願いします↓

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  投稿者 yukitake | 2013-12-30 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?No Comments » 

【特集:デフォルト研究】(4)デフォルト事例(アルゼンチン財政危機)

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だいぶ間が開きましたが、ご容赦下さい。本エントリーで4回目となる【特集:デフォルト研究】今回は、アルゼンチンを扱います。
アルゼンチンは2001年にデフォルトが実行されています。

【特集:デフォルト研究】の過去記事は以下を参照願います。
(1)デフォルトの歴史  
(2)日本の終戦直後 
(3)デフォルト事例(ロシア財政危機)
その前に応援宜しくお願いします。
  ↓

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  投稿者 orisay3 | 2013-12-29 | Posted in 未分類 | No Comments » 

アメリカ・デフォルトは起きるのか!?−4 〜アメリカは世界支配に向けた壮大な実験場!?〜

前回、そして前々回の記事で、アメリカ発のデフォルトについて言及する「リンゼイ・ウィリアムズ氏」「副島隆彦氏」の見方について考察してきました。
ここで一旦それぞれの説についてまとめてみたいと思います。
まず、両者共通して結論付けている点は、「アメリカのデフォルトは不可避である」という認識です。
そのXデーを、リンゼイ氏は2015〜2016年辺り、副島氏は2015年の2月辺りと想定しています。
時期の根拠について、リンゼイ氏は、政府が米国民をコントロールできる時期とし、具体的にはオバマケアとの関連で全国民にマイクロチップを装着完了できる時期及び、各家庭へのスマートメーターが設置完了できる時期が合わさるタイミング。
副島氏は、政府が金の取引停止を強行するであろう時期と、国家債務上限が20兆ドルに達する時期としています。
両氏はさらに、デフォルトを画策している主体についても言及しています。リンゼイ氏は、政府とFRBによる計画であると指摘。副島氏はその著書において、「帝国の逆襲」と題してデビッド・ロックフェラー家と指し示しています。
この画策する主体については、各氏の説をより具体的に捉えていく必要があります。
リンゼイ氏の言う政府やFRBについては、それを裏で指図しているのは「金貸し」であり、特に現代の中央銀行制度を考案実行した首謀者であるロスチャイルド家の存在は欠かせない点であると考えます。
また、副島氏の言うロックフェラー家の説については、前回記事にて指摘した、副島氏がロスチャイルド擁護派であることと、既にロックフェラー家はロスチャイルドの支配化に下っているという情報を総合して考察した場合、アメリカ発デフォルトの準備と鍵を握っている主体は、ロスチャイルド勢であることは十分に推定可能です。
以上のリンゼイ氏・副島氏の説を参考に、アメリカ発のデフォルトを画策する金貸し(ロスチャイルド勢中心)は、今後の世界支配の展開について、どのような絵を描いているのか?考察を深めていきたいと思います。

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  投稿者 wabisawa | 2013-12-28 | Posted in 未分類 | No Comments » 

資力が武力を上回ったのはなんで?(2) 〜負け組が築き上げた国:スイス

「資力が武力を上回ったのはなんで?」シリーズ第3弾です☆
↓↓ 今までの記事はこちら ↓↓
【0】プロローグ
【1】“公共事業”としての十字軍と、周辺ビジネスで肥大した「騎士団」
前回登場したテンプル騎士団は、十字軍のアッコン陥落後、さらに上記のフランス王から弾圧された後、「スイス」に逃げ込みました。
なぜ、スイスだったのでしょうか?
今回は、スイス国家成立の起源について詳しく見ていきたいと思います♪

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  投稿者 mihori | 2013-12-25 | Posted in 未分類 | No Comments » 

中央銀行支配からの脱却(5)〜ビットコインは次代の通貨になりえるか?〜

前回記事で、ビットコインという仮想通貨の急速な広がりとその仕組みを紹介した。
最近では、授業料が支払える大学も登場した。

 世界初、仮想通貨で授業料を払える大学
キプロス共和国(東地中海上にある島)の私立大学であるニコシア大学が、デジタル通貨「ビットコイン」(Bitcoin)で授業料や手数料を支払うことのできる初めての大学になると発表した
 
大学の目標はさらに大きい。同大学の理事らは、キプロス共和国をビットコイン取引の中心、言ってみれば「暗号通貨のウォール街」にする計画を提案する予定だとも述べている。

 
 
中国ではビットコインブームが過熱し、取引所の取引量が世界一になった。ビルの1フロアを使ってビットコイン採掘専門のコンピュータシステムを構築する中国人(下の写真)も現れるまでになったが、先日、金融当局の規制がかかり、ビットコイン相場を半分に暴落させた。

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この銀行システムを介さない仮想通貨には中央銀行支配を打破する可能性はあるのか?そして、仕掛け人は誰なのか?をさらに追求する。

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  投稿者 s.tanaka | 2013-12-23 | Posted in 09.反金融支配の潮流No Comments » 

アメリカ・デフォルトは起きるのか!?-3 〜金とドル最後の戦い〜

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(写真はコチラからお借りしました)
前回は、リンゼイウィリアムズ氏によるデフォルト説を取り上げました。マイクロチップやスマートメータ等、本当の事ならばすでにヤバイ状況に突入している事になりますね。
さて、今回は、著書「恐慌前夜」で“リーマンとメリルは消えてなくなる”と断言し、見事リーマンショックを的中させた副島隆彦氏が言及するデフォルトへのシナリオを見ていきましょう。

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  投稿者 moririn | 2013-12-19 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

【幕末維新の代理人】代理人認定#11 岩崎弥太郎 第5回 捏造された三菱財閥史『田中光顕 作』

これまでこのシリーズで、三菱財閥の馴れ初めを追いかけてきた。
 
岩崎弥太郎時代=三菱財閥急成長の源流部分 を少し整理してみたい。
 
 
●三菱財閥急成長の源流
 
その一・・・・・始まり 
土佐藩時代。参政(藩行政の最高責任者)である後藤象二郎のもとで、岩崎弥太郎が開成館(1866〜)に勤めた。
 
開成館は、藩の軍備増強のために、武器購入、藩物産売買、藩札発行などを行っていた。
 
新円切替え時の、インサイダー取引のための藩札買占めなどは、この時代の利権を利用した。
 
その二・・・・・「いろは丸」事件(1867)
 
紀伊藩から支払われた賠償金は、龍馬暗殺後に支払われ、土佐商会(後藤象二郎&岩崎弥太郎)の手に渡る。
 三菱財閥の基礎資金となった。岩崎弥太郎語録「そのよろこびしるべしなり」はココで叫ばれる。
 
(龍馬暗殺に関しては後に述べるが、三菱財閥の歴史に田中光顕が登場するのはこの龍馬暗殺からだ。暗殺の執行部隊の一人として田中が、岩崎弥太郎の最大スキャンダルを握った事件だと言い得る。)
 
その三・・・・・廃藩置県(1871)
 
後藤象二郎、林有造の手腕によって、土佐藩の財産(大阪藩邸、土佐商会)の多くが三菱財閥の手に渡る。
 
土佐商会では、銃器、汽船の購入(=戦争屋)から、諸藩が外国商館から資金を借り入れる周旋役(=金貸し)をしていた。
 
藩の軍艦においては、一旦大蔵省へ引き取りの上、廉価で三菱財閥払い下げとなった。
 
この軍艦で台湾出兵時(1874)の軍事物資を運び、大儲けをしている。
 
この時、陸軍会計監督に任命されていた田中光顕が、力を振るっていたであろう。
 
その四・・・・・戦争商売
 
台湾出兵(1874年)、西南戦争(1877)で巨万の富を築く。
 
ここは、田中光顕と岩崎弥太郎のタッグで進めた。陸軍の会計責任者として田中光顕が便宜をはかり、三菱財閥に肩入れしたのは言うまでも無いだろう。
 
政府(岩倉具視&大久保利通など)に対して、政府70万ドル+三菱38万ドル=108万ドルで10隻の船を購入することを持ちかけた。
 
戦後、全ての船は三菱に「無償」で払い下げられた。
 
ココで口を利いた政治家が大隈重信であり、その後、三菱財閥は大隈重信に政治献金を続ける。
 
三菱財閥は、弥之助、久弥と引き継がれる中で、後藤象二郎、大隈重信、山形有朋と時の統合者との関係を利用した政商として成長したのである。
 
今回は、この三菱財閥の影で、政治家達とのパイプ役を担った人物を追いかけて行きます・・・・

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  投稿者 gokuu | 2013-12-10 | Posted in 02.日本の金貸したちNo Comments » 

中央銀行支配からの脱却(4)〜ビットコインの可能性と危険性〜

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1.銀行を潰して復活したアイスランド
2.南米・中東・アジアのバーターシステム
3.「政府紙幣発行」という歴史的第一歩を踏み出したハンガリー
につづく「中央銀行支配からの脱却」シリーズの第4段です。
今回は、まさしく「中央銀行支配からの脱却」そのものとなる仮想通貨「ビットコイン」について扱っていきます。
「ビットコイン」とは、簡単には、中央銀行を介さずにネット上PC同士で、現在の通貨と同様の取引ができる分散型仮想通貨のことで、紙幣や貨幣といった『モノ』がない、まさしく「仮想」の電子マネーです。
「中央銀行支配からの脱却」と捉えると、今後の市場における可能性と捉えられますが、様々な問題を挙げる識者もおり、実際、疑問に思う点も多々あります。その辺りをもう少し詳しく見て、検証していきたいと思います。
1.広がるビットコイン
2009年に誕生しましたが、それから5年が経とうとしている現在まで、急激に普及しているようです。
ビットコイン専門の取引所大手のマウントゴックス(MTG)によると、MTGの利用登録者数は57万人おり、米国人36%、英国人7%という構成。(但し、日本人に至っては約1650人と1%にも満たないようです。)
最近では、中国の利用者数が大幅に増えてきているようです。11月22日には、中国の大手Bitcoin取引所であるBTC ChinaがMTGを抜いて取引量で世界一になり、世界最大のプラットフォームになりました。(リンク) 
この背景には、以下の10個のファクターがあると分析しているサイトがあります。
①違法ドラッグ取引サイトSilk Roadの閉鎖
→投資家はよりBitcoinに投資する際のリスクが減ったと捉えた
②アメリカ政府の債務不履行問題
→中央制御機関とは無縁な新しい通貨制度を求める
③中国のBitcoin市場
→中国全体でBitcoinへの関心が高まっている
④優良投資家の興味を引く
→豊富な資金をもった投資家たちが大量にBitcoinを買っている
⑤Bitcoin関連の新興ベンチャー企業の乱立
→Bitcoin関連のスタートアップ企業への投資が増えた
⑥さまざまなプラットフォームの存在
→現在50の異なるBitcoin交換所が存在
⑦採掘の困難さ
→利益をあげながら採掘を続けるのは不可能な状態→多くの採掘者たちは採掘をあきらめてBitcoinの買いに走る
⑧政府からのサポート
→カナダや中国、ドイツ、オランダなどを含む複数の国々の政府では、直接的もしくは間接的にBitcoinをサポート
⑨Bitcoinを利用した取引の広がり
→世界的な規模でさまざまなサービスがBitcoinへの対応を始めている
世界初のBitcoin対応ATM「Robocoin」が登場、仮想通貨が現実世界へ進出
リンク) 
⑩メディアに取りあげられる
→複数のメディアに取りあげられることでBitcoinの露出が増えた
このほかに、上記の影響もあり、その価値も飛躍的に上昇していることも、広がりに拍車をかけている要因となっています。
発行から4年(2013年4月段階)で、2万倍(200ドル/BTC)にも膨れ上がり、さらには最近も話題になりましたが、なんと900ドルにも跳ね上がりました。(その後すぐに、450ドル程に急落し、また、700ドルに戻すといった乱高下の様相になっています。)
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こちらから拝借しました
そして、先日(11/27)ついに、1000ドルを突破しました。(リンク
(参考)
Bitcoinが広がっている理由
このように、最近特に注目を集めているビットコインですが、我々庶民にとっては、まだ「海のものとも山の物とも分らない」といった感覚です。
そこで、もう少し詳細にビットコインとは何か?・・・その仕組みについて考察していきます。

(さらに…)

  投稿者 sashow | 2013-12-09 | Posted in 未分類 | No Comments » 

資力が武力を上回ったのはなんで?(1) 〜“公共事業”としての十字軍と、周辺ビジネスで肥大した「騎士団」〜

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●ローマ帝国分裂と異民族侵入

 前回の記事から始まりました、「資力が武力を上回ったのはなんで?」シリーズ。
今回より、ヨーロッパの歴史を検証しながら考察を進めたいと思います。今回はその1回目として、十字軍の歴史を取り上げます。

前回の記事は↓からご覧ください。
資力が武力を上回ったのはなんで? 〜プロローグ〜

 さて、ローマ帝国の力によって安定していたヨーロッパは、395年の帝国の分裂に伴い、東からはゴート人とヴァンダル人、時代が下ってマジャール人、そして南からはイスラム教徒、北からはヴァイキングがそれぞれ侵入。以降、600年間は異民族との戦いが続きました。

この時代、ヨーロッパの封建制は一様な物ではなく、フランスの第二王朝(カロリング朝)は、ヴァイキングから臣下の領土を守れなかったことにより、戦争に際しても彼らを強制することができず、その結果、多数の傭兵を雇わざるを得ませんでした

互いの領土を巡るヨーロッパ内での戦いが次第に落ち着くに従い増大した、土地も定職も無い「騎士」が傭兵となり、異教徒たちと戦ったのです。

ところが、十世紀末、ヴァイキングがヨーロッパ各地の封建領主を破って定住をはじめ、またマジャール人がキリスト教に改宗するなど、異民族が同化して平和が訪れると、こうした騎士達は困った状況に陥ります。傭兵達にとって、平和とは「失業」を意味するからです。

彼らは、戦争が無ければ農村を蹂躙し、取れる物は何でも取りました。そして、取られた側は、今度は自らが傭兵となって生き残ることになったのです。

ヨーロッパの農村はまた、封建領主たちにも酷い目に遭わされています。財産や相続を巡って「私戦」がはじまれば、農村が戦いの舞台になり農業どころではなくなるからです。これが、中世ヨーロッパにおける、十字軍前夜の状況といえるでしょう。

(さらに…)

  投稿者 deep_blue | 2013-12-06 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments »