2022-05-27

直近の情勢を踏まえて、税の正体に踏み込む ~消費税の歴史と増税の実態~

最も身近で国民全員が国に支払っている税。戦後から日本国憲法により義務化されている納税ですが、収めた税は何に使われていて、なぜ増税を続けているのでしょうか。我々にとって最も身近な税といえば、消費税ではないでしょうか。年齢や性別を問わず全員が支払ったことがあるでしょう。まずは最も身近な消費税ができた歴史をさかのぼり、「なぜ?」を深めていきましょう。

 

◆01.消費税の歴史 導入から税率10%までの流れ

消費税が導入されたのは、1989年4月。竹下登首相のもとで消費税法が施行され、3%の税率で実施されました。

それまで物品やサービスにかかる税金は「物品税」で、毛皮製品やゴルフ用品などの「贅沢品」にのみ課税するものでした。しかし、国民の生活水準向上にともない、それらの品に手が届く人が増えたこともあり、「何をもって贅沢とするか」という判断基準が揺らいでいました。また、当時から「日本は将来、高齢化社会になる」といわれており、国内で働く人が減少し、国の財源である所得税(給料にかかる税金)が減ることも危惧されていました。そこで、将来の財源不足に備えて、買い物をするすべての人から税金をもらおうと、物品税に代わる税法として導入されたのが「消費税」です。消費税は導入後、1997年4月の橋本龍太郎内閣時に、3%から5%。2014年4月には、安倍晋三内閣時に8%となりました。2019年10月には10%へ移行しました。

これが一般的に報じられている消費税導入までの経緯です。消費税導入からすでに30年以上経過していますが、国内の財政は改善を見せていません。それどころか悪化の一途をたどり、増税が続いてきました。誰が得をしていて、本当の目的は何でしょうか。今後、「消費税」の正体についてより深く追求していきます。

 

◆02.なぜ「消費税」を増税する?

増税の原因は年々膨れ上がる国債(国の借金)と社会保障費です。社会保障費・国債費は20年前と比べて倍以上になっています。社会保障費と借金返済以外にほとんどお金が回っていないのが現状です。結果、税が引き上げられてはいるが、少子高齢化の進行もあり、社会保障の充足度の高度化は見られません。安定的な財源確保、社会保障制度を次世代に引き継ぐために、増税が繰り返されています。

ここで疑問なのはなぜ増税の対象が「消費税」なのかということ。財務省によれば、「消費税は物やサービスを購入する際、国民の誰もが負担します。そのため、現役世代など特定の世代に負担が偏らず、国民全体で広く負担を分かち合うことができる税です。」とありますが、本当にそうでしょうか。国民の誰もが負担をするのはその通りですが、負担は公平ではありません。低所得者と高所得者で消費税の負担は異なります。では、消費税を増税することで得をするのは誰でしょう。

大企業は消費税増税により利益をうけている組織の一つです。ご存じでしょうか。消費税の増税が推進される裏で法人税率が下げられています。消費税が導入されてから法人税の基本税率は1984~86年度の43.3%から2018年度の23.2%に引き下げられ、国税と地方税を合わせた法人実効税率も、1984~86年度の52.92%から2018年度の29.74%まで引き下げられています。

ここから見えてくるのは「消費税は大企業の税金を減税するために使われている」ということです。消費税が社会保障のために増税されたのであれば、税収も上がり支出も増えているはずです。しかし消費税が上がっても法人税が減税されているのが事実です。さらに、大企業と財務省は、根っこの部分で繋がりがあります。財務省のキャリア官僚の“天下り先”のほとんどが大企業です。財務省のキャリア官僚は、いずれ大企業に所属することになるため、間接的に消費税増税・法人税減税による恩恵を受けられるということです。具体的には、財務省のキャリア官僚の多くは、退職後に三井や三菱、トヨタやJTなどの役員となっており、非常勤役員というとても有利なポストを用意されています。これは、大企業が私情で財務官僚の天下りを受け入れていることが、国民全体の負担を大きくしていると言い換えることもできます。

 

◆03.まとめ 追求ポイント

今や強制的に支払うことになっている税ですが、その行方や金額の操作にはまだまだ、裏がありそうです。

ここからさらに「なぜ?だれが?何のために?」を深め、世界のお金の流れまで踏み込んでいこうと思います。

次回のポイント:消費税を増税することで大企業が儲ける仕組み (消費税の正体)

  投稿者 itou-t | 2022-05-27 | Posted in 03.国の借金どうなる?, 10.経済NEWS・その他No Comments » 

外貨準備凍結の行使はドル基軸通貨体制の終焉を加速する

画像はこちらからお借りしました

ロシア・ウクライナ情勢を受けて、欧米諸国を中心にロシアへの経済制裁が発動されている。

特に今回は、2014年のクリミア事変の際には見送られた“外貨準備の凍結”という措置が行われた。
この措置がロシア経済に与えた打撃は小さくない。一方で、この措置は一国への制裁という域を超え、現在の国際通貨システムの根幹を大きく揺るがす事態をもたらしている。
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  投稿者 nisi-hid | 2022-05-23 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

ドル(FRB)と金本位制 ~ドル崩壊で金貸しは通貨発行権を失う~

世界で流通している現通貨、そしてロシアによる金本位制の出現。
これらのせめぎあいはどこに向かうのか?
これを見通すには、歴史的な起源から見ていく必要があるように思う。

金の預かり証から始まった紙幣。金と交換できる預かり証。金貸しはその預かり証=借用書(紙幣)の量を10倍に水増しする(信用創造)ことで通貨量を増やしていった。
市場論・国家論4.金貸しの誕生と十字軍の遠征
そして、その延長上に、国家を相手に金を貸す中央銀行設立→金貸しが通貨発行権を獲得。

金本位制の起源は、金の預かり証にあるように見える。
一方で、国家の発行する法定通貨はどうか?国家や幕府が発行した金貨や小判は貨幣そのものに価値がある。しかし、法定通貨は、税金を担保とした紙幣という性格も持ちあわせており、両面性がある。より貨幣価値として信用があるのは、貨幣そのものが価値を持つ必要がある。
むしろ発行する主体による。

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  投稿者 inoue-hi | 2022-05-22 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

ウクライナ戦→ドル圏縮小・米金融引き締めから、米バブル・ドル崩壊へ。/ドル基軸の歴史。

現在円安は続いているが、資源国通貨も下落し始めている。米利上げ・緩和資金の引き締め(QT)の影響が世界的に表れてきている。
一方で米国債金利、ジャンク債金利は上昇。金利上昇は米ドル信用低下の現れ。QEで膨らんだ米・世界バブルがいよいよ崩壊、9月ごろから一転してドル急落へ向かう可能性が高い。米覇権下の最後の金融危機に向かっている。 (さらに…)

  投稿者 inoue-hi | 2022-05-19 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

【ドル基軸通貨の行方】~ユーラシアから生まれる新たな経済システム~

当ブログでも追求を深めている、通貨をめぐる世界の動き。
特にマスコミによる(一面的な)報道に左右されやすい我々日本人が認識する必要があるのは、
ドルはもはや最強ではない。ということです。 (さらに…)

  投稿者 motiduki | 2022-05-16 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

ドルは最後の防衛局面へ、新通貨へのシナリオ

ロシアルーブルが急騰している。投機筋(米ウォール街のゴールドマンやモルガン)もロシア株とルーブルを買っているらしい。鉄鋼や木材だけでなく、ロシアにも投機資金が入り始めた。

ウクライナは、双方とも長引かせる動き。中国は、上海のロックダウン始めコロナを理由にした経済封鎖が続く。・・・表向きのコロナ、ウクライナと、背後の覇権交代から新通貨体制への移行が本題で、着々と進められているように見える。
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  投稿者 inoue-hi | 2022-05-08 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

ロシア発、世界は金本位制へ。ドルの防衛戦=金利高、日欧は破綻回避戦。

>【ロンドン時事】ロシア大統領府は29日、通貨ルーブルと金やその他商品の交換比率を固定することを検討していると明らかにした。リンク

BRICS、金本位による反ドル同盟結成か?
ルーブルの復活とロシアの反撃

の続きです。

ロシアは明らかに金と現物資源を通貨(ルーブル)とリンクさせた金/資源本位制を指向している。そして、その通貨体制が中国、インド、を巻き込みつつ広がり、人工の6割以上を有する上海協力機構に広がり、ブラジルやアフリカという非西欧諸国のほとんどに広がることで、現行のドル基軸体制をたたき潰すことになる。

金保有量グラフ リンク より (さらに…)

ロシアとユダヤ、1000年闘争2 ~ロシア革命以降、中枢の支配を巡る闘争~

ロシアとユダヤ、1000年闘争・・・の続きです。

アシュケナージ・ユダヤの根拠地としてユダヤ拡散の起点となったウクライナ。
彼らは、拡散後アメリカやヨーロッパの市場を牛耳りつつ、喉元のロシア中枢の支配を狙う。
フランス革命後、マスコミ→大衆扇動によって国家転覆の手法を編み出したユダヤは、同様の手法でロシア革命を実現。
ロマノフ王朝を廃絶させ、ロシア中枢を支配する。
この激烈な闘争を元ソ連外交官が日本で生々しく語った重要な記録。
プーチンの登場と対ウクライナ闘争は、この歴史なくして語ることはできない。

※日本における支配層を形成する朝鮮人と位相が近いのかもしれない。比較することで、ロシア人、ユダヤ、朝鮮人、日本人の特質も浮かび上がってきそうだ。この辺りは改めて書いてみたい。

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  投稿者 inoue-hi | 2022-04-24 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨, 08.金融資本家の戦略No Comments » 

逆境から進化する企業(1) ~地元の特産品を自販機で販売!三浦商店@秋田~

コロナ禍も3年目に入り、最近ではマスクはいつまで着用するのか、といった議論も出始めているようですが、大きく社会を変えることになったこのコロナ禍で、多くの企業が経営的に窮地に追い込まれました。

 

(画像はこちらより)

そんな逆境の中、新しい発想や事業を生み出すことで、進化・成長した企業を紹介したいと思います。

(※当ブログは経済ニュースをマクロ的視点から見た記事をお届けしていますが、最近は暗いニュースも多いので、実体経済に近く展望が開ける記事をご紹介していきます

 

題して、「逆光から進化する企業」シリーズ。
第1回は、秋田県横手市にある有限会社「三浦商店」さんをご紹介します。

 

(さらに…)

  投稿者 dairinin | 2022-04-23 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

「上海ロックダウン」をきっかけに食糧危機⇒世界の混乱が加速する

コロナ禍において、今現在世界の多くの国が国境を開放し、規制を緩和するなか中国は新型コロナウイルスに対する厳格なアプローチから脱却しそうにない。

現在上海のロックダウンが継続中だが、中国の経済状況以上に危険な状況が迫ってきている。

中国の上海ロックダウンをきっかけに食糧危機が目前に迫っている。

ロックダウン狙いは単なるコロナ対策ではなく、世界の食糧危機か。だとしたらだれがそれを指揮しているのか。

(さらに…)

  投稿者 前の院 | 2022-04-22 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »