2010-12-31

市場社会の限界、経済学の欺瞞。2010年を振り返って

年末のなんでやサロンで、『市場社会は行き詰っている。市場原理をもとにした経済学では答えがでない。それを乗り越える認識が必要だ』とアッサリ言い切る22歳の女子学生に出会いました。 
 
そこで、2010年の金貸しブログで、「市場社会の限界、市場原理主義の経済学の欺瞞性」に、どこまで迫れているか、振り返ってみます。 
 
因みに、共同通信社の2010年十大ニュース・経済関係です。

国内ニュース 
 
【10位】15年ぶりの円高水準。政府は市場介入 
 
国際ニュース 
 
【4位】中国の国内総生産(GDP)、日本を抜き世界2位の経済大国に 
【5位】欧州の財政危機。ギリシャからアイルランドに波及 
【8位】通貨安競争が激化。先進国と新興国が対立 
 
2010年10大ニュース

通貨・お金の問題がありますね。欧州の財政危機、中国(BRICS)の台頭がでてきます。 
 
2010年の金貸しブログは、1年間を振り返ってみると、こんなテーマを追求してきました。 
 
▼貨幣・お金の本質に迫る、金貸し達の洗脳構造
▼リーマンショックが明らかにした市場の欺瞞
▼もはや先進国が世界経済を身勝手に運営できなくなった
▼地域限定の世界通貨・ユーロの混迷
▼政権交代したが、経済・財政は官僚(財務省)に牛耳られたまま
▼市場社会の中に登場しつつある新しい構造 
 
では、そのガイダンスの前に、応援のクリックを! 
 
 
 

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  投稿者 leonrosa | 2010-12-31 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?3 Comments » 

TPPから見る世界の貿易情勢〜ブロック経済の歴史から学ぶ〜

TPPを各国間で独自に交渉して締結していく流れを具体的に見ると、締結した国々において非関税化や人・技術の流出入を進め、新たに算入を希望する国々には一定の制限を設ける(例えば、新規加盟を希望する国に対しては、加盟国全ての同意を必要とする等)ことが理解できた。
このTPP協定の一連の流れを、世界経済というマクロな視点で捉えた場合、どう捉えることができるか?
最も明確になりつつある点は、これまでの「グローバル経済」が反転し、独立性を持った複数の経済圏が構成される、「ブロック経済化」に歩んでいると捉えることもできる。
そこで、ブロック経済化すると世界経済はどうなるのか?という切り口で、まずは歴史上の事実を押さえて見たい。
世界がブロック経済化した歴史は意外に浅く、代表例としては第一次世界大戦後の世界経済に求めることができる。
〜第一次世界大戦の概略〜

・1914年〜1918年にかけて戦われた人類史上最初の世界大戦
・中央同盟国「ドイツ、オーストリア、オスマン帝国、ブルガリア」VS三国協商「イギリス、フランス、ロシア」で開戦。後に、アメリカ合衆国、イタリア、日本が連合国側に立って参戦
・主戦場はヨーロッパ
・三国協商側が戦勝
・戦後、講和条約である「ヴェルサイユ条約」が1920年1月20日に締結。
この条約により敗戦国であるドイツは全植民地を失う。また、その後締結さらたロンドン条約により、当時のGNPにして20年分の「1,320億金マルク」という大金の賠償金を背負うことになる。
※ちなみに、ドイツはこの多額の賠償金を、2010年3月をもって完済している。

第一次世界大戦中に戦時特需で多額の儲けを確保したアメリカ、戦勝国となったイギリス・フランスが中心になって、大戦後にブロック経済圏が確立されていく。その後、世界は第二次世界大戦へと進んでいくが、その原因に、ブロック経済が挙げられることが多い。
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写真はこちらからお借りしました。ドイツ国内で作られたマルクブロック
世界がブロック経済に進んだのは何故か?
そして、ブロック経済が2度目の世界大戦を生み出す原因になったのは何故か?

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  投稿者 wabisawa | 2010-12-30 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?3 Comments » 

止まらない円高=世界通貨戦争どうなる?〜coffee break〜

こんにちは☆
前回まで為替の基礎を勉強してきましたがいかがでしたか〜?
ニュースで数字だけみていたときより、ちょっと身近に感じてきましたね
そこで今回はちょっと休憩
週刊東洋経済(2010.12.11発行)の中に「通貨戦争」について興味深い記事がありましたのでご紹介いたします
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  投稿者 akika | 2010-12-29 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨4 Comments » 

【シリーズ:新しい認識だけが、現実を変えていく】(11)〜最終回〜

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今年ももう残り僅かとなりましたね。今日が仕事納めという方も多いのではないでしょうか。 と、同時に?当シリーズも最終回を迎えました。
  
米国はもはや破綻寸前、欧米もギリシャ危機の影を引きずったまま。世界は金貸しが支配する金融を中心とする架空経済から脱却できる可能性がなかなか見えてきません。
  
この世界が変わるには、もはや市場を牛耳る金貸しなど支配階級による共認支配から脱するしかありません。一方そんな中、人々の意識は大きく変わろうとしており、労働のあり方を問い直したり、貨幣経済に対する突破口を見出そうとしたり、まだまだ少数ながら、脱却の兆しも見え始めています。
  
最終回はシリーズ名である、「新しい認識だけが、現実を変えていく」と題してお送りします。
  
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  投稿者 tamimaru | 2010-12-28 | Posted in 07.新・世界秩序とは?2 Comments » 

連載!『中国は誰が動かしているのか?』 9 鄧小平編

 中国の歴史、権力構造を知るために、今回は「 鄧小平」を特集します。
 その前にこれまでの連載『中国は誰が動かしているのか?』 を列記します。
連載開始!『中国は誰が動かしているのか?』 1 — プロローグ—
連載!『中国は誰が動かしているのか?』2.中国ってどんな国1
連載!『中国は誰が動かしているのか?』3.中国ってどんな国2
連載!『中国は誰が動かしているのか?』4 欧米の闇勢力による対中国シナリオは?
連載!『中国は誰が動かしているのか?』5 欧米の闇勢力と中国内部派閥の関係は?
連載!『中国は誰が動かしているのか?』 6 19C中国に進出する英金融資本、中国の闇勢力が結託して倒清へ

連載!『中国は誰が動かしているのか?』 7 中国に設立された銀行の歴史から英米金融資本家と華僑・客家及
び中国政府との関係を見る

連載!『中国は誰が動かしているのか?』 8 力を付けていった中国共産党の背後には誰がいたのか?
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左側が鄧小平、右側は周恩来
画像はここからお借りしました
 鄧小平は16歳でフランスに留学しロスチャイルド系のルノーで働いていました。1922年に中国少年共産党に入党し、その後、中国共産党ヨーロッパ支部の指導者となり、3度の失脚を経験しながらも、毛沢東の死後、国家主席となり改革・開放路線を走り始めます。1978年から1992年まで、中国の最高指導者でした。鄧小平時代の中華人民共和国は、政治体制は中国共産党による一党独裁体制を堅持しつつも、市場経済導入などの経済開放政策を取り、中華人民共和国の近代化を進めました。その結果、経済の改革開放が進み、「世界の工場」と呼ばれるほど経済が急成長しました。また中国の金融改革を行い、現在の中国の金融システムの基礎を作りました。中国共産党がアメリカの支援で国民党を破って後、毛沢東の跡を継いだ鄧小平もその繋がりを生かして、中国の発展を目指していったようです。
 彼の人生を振り返ることで、中国の権力構造の解明の一部になるのではないでしょうか。
応援よろしくお願いします。

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  投稿者 norio | 2010-12-27 | Posted in 07.新・世界秩序とは?2 Comments » 

ゴールドの真相に迫る18〜「狙われた日華の金塊」とは?

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前回2回を通じて、天皇の金塊を紹介しました。
ゴールドの真相に迫る16〜「天皇の金塊」とは?(1)
ゴールドの真相に迫る17〜「天皇の金塊」とは?(2)
天皇の金塊と同じくフィリピンに隠匿された金塊の存在について書かれた原田武夫著「狙われた日華の金塊」がある☆原田氏によると、情報元や金塊の所有者や金の集積の背景など「天皇の金塊」とは違っている。今回は、「狙われた日華の金塊」を「天皇の金塊」との違いにクローズアップして紹介する♪
応援ありがとうございます!
   

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  投稿者 mihori | 2010-12-26 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨, 08.金融資本家の戦略11 Comments » 

経済破局を超えて、新しい政治経済の仕組みへ 第2回欧州の国家・金融危機、背後にある構造(金貸しと国家の攻防)

このシリーズの第1回は、2008年9月のリーマンショック・世界の金融崩壊が明るみに出した、中央銀行・金融機関(金貸したち)の身勝手と欺瞞を扱いました。 
 
第1回「もう同じ過ちは繰り返すな!2009年に得た厳しい教訓」〜ジョセフ・スティグリッツ〜 
 
第2回は、11月末に一応の決着をみたアイルランドの金融危機・国家財政危機の様相を扱います。 
 
何故、ギリシャやアイルランドという欧州周辺国でバブルが巨大に膨らみ、その破綻が顕在化したのか。 
 
バブルを演出したマネー(投機資金)と投機家は、どこを拠点にしているのか。 
 
ギリシャとアイルランドの通貨は、欧州共通通貨である『ユーロ』、国家の枠を超えた『ユーロ』です。一方、危機への対処は、国家単位で行うことになります。
そこで、超国家・共通通貨『ユーロ』と国家主権の問題点を最後に扱います。 
 
写真は、ロンドンのカナリーワーフ(シティの出先の金融街)です。 
 
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写真出典:Canary Wharf 
 
1.通貨ユーロの辺境国家、アイルランドの危機
2.危機は、金貸し達の第2拠点、ロンドン(シティとカナリーワーフ)からやってくる
3.国家主権(通貨発行権)とそれを超えるユーロとの矛盾 
 
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  投稿者 leonrosa | 2010-12-25 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?6 Comments » 

TPPからみる世界の貿易情勢 〜 アメリカの意図

 韓国とアメリカが自由貿易協定(FTA)に合意したことで、ますます日本の出遅れ感をあおり、TPPへの参加を主張する声が大きくなってきています。
 TPP参加表明を早期に行い、アジア太平洋地域の貿易・投資分野のルール作りにおいて、より有利に、かつ主導的役割を果たして行かなければ、今後日本は周辺諸国から孤立してしまうと政府やマスコミが声高に叫ぶ一方で、現実は12月6日からニュージーランドで行われた、TPP拡大交渉会合へのオブザーバー参加が認められず、会議室の外で参加9カ国から事情を聞くことさえ許されませんでした。
 このような状況で、日本がTPPへの参加表明を急ごうとするのはなぜか?
 その点を考える為に、TPPを通じてアメリカが意図している事は何か?について、今回は扱ってみたいと思います。
↓続きを読む前に押して行ってください。

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  投稿者 minezo | 2010-12-23 | Posted in 07.新・世界秩序とは?1 Comment » 

【シリーズ:新しい認識だけが、現実を変えていく】(10)〜残る観念は頭で塗り替えたら終い〜

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●天動説から地動説への転換は大きなパラダイム転換だった!!
【シリーズ:新しい認識だけが、現実を変えていく】で扱ってきた内容です↓
(1)〜必要意識⇒課題意識には、不全発と可能性発の二通りある!〜
(2)〜不全発の『変革の必要』から、実現発の『認識の必要』への大転換〜
(3)〜社会運動の総括1 現実否定の自己欺瞞〜
(4)〜社会運動の自己欺瞞〜
(5)〜現実捨象の倒錯観念から、観念捨象の現実直視へ〜
(6)〜現実否定の倒錯思考〜
(7)〜現実とは、人々の意識である〜
(8)〜実現基盤を摘出できない、現実否定の「構造認識」〜
(9)〜現実、その下部意識と上部意識〜
今回扱う「〜残る観念は頭で塗り替えたら終い〜」を読んでみると、まず文中の「パラダイムって」言葉って何だろう?!って疑問が浮かんできました。
一般に「思考の枠組み」という風に解説されている言葉ですが、茫洋としていてわかったようでよくわからない 🙄 言葉です。
でも、それを、
「パラダイム=潜在思念の統合様式」と考えてみたら、思いの他スッキリ 😀 とつなげて考えられるようになりました。
その時代の外圧に適応すべく、潜在思念がとらえた新たな可能性に導かれて思考し、その時代にあった観念が生み出されていく。だから外圧が転換すればパラダイムも転換するし、常に可能性に向かって行くから、不可逆的になるんですね!!
外圧は既に私権から次の圧力へ変わってます。それに見合った観念を生み出すにはどうしたらいいのか?今の時代の状況はどうなっているのか?がわかる『観念パラダイムの逆転6 残る観念は、頭で塗り替えたら終い』を紹介します☆
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  投稿者 shijimi | 2010-12-22 | Posted in 07.新・世界秩序とは?5 Comments » 

止まらない円高=世界通貨戦争どうなる?5〜為替の変動要因〜

こんにちは〜
今シリーズでは、今起こっている『世界通貨戦争』を解き明かしていく為に、

プロローグ
2 〜『通貨クライシス・・・世界が落ちた罠』より疑問抽出〜
3〜外国為替市場の仕組み〜
4〜為替変動の影響☆円高(円安)になるとどんな影響があるの??〜

と、為替の基礎勉強してきました。
そして今回は、そのラストとして、『為替変動の要因』について勉強していきたいと思います。

 
まず、為替変動の大きな要因として、「ファンダメンタルズ」があります。
これらを見て投資家達は「この国が発展するかどうか?」を判断し、投資先を選びます。
もう少し具体的に見ていきたいと思います。
今回は、直接的要因として以下の4つを見ていきます。
 
①.経常収支(貿易収支)
②.購買力の差
③.金利差
④.為替介入

 
それでは、早速その中身を一緒に見ていきましょう♪
 
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  投稿者 yhonda | 2010-12-21 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨36 Comments »