2016-07-28

2016年世界情勢はこうなる!10~シリア侵攻謀略計画もアメリカの演出~

 

 

 

イスラム国 オバマ

「アラブの春」も「シリア毒ガス使用」も「イスラム国」も、「9.11」と同様、全てがアメリカの謀略であった。それは「シリア侵略」の目的のための仕掛け。それほどまでに、アメリカにとってシリアは重要な地であるとのこと。

 

また、前稿のウクライナ・クーデター、ボストンマラソン、パリ同時多発テロなど、昨今の大きな事件・事故のほとんどが、アメリカの演出。クライシス・アクター、アクトレスなどの俳優も存在しているとなると、これらの事件・事故は、実写版映画となんら変わりがない。

 

ネット社会で、すぐさま「演出」が明らかになる現代であっても、これほどまでに同じやり方で執拗に仕掛けていることからすると、現代の放送局よろしく、アメリカも相当な「手詰まり」状態になっていると思われる。

 

今の世の中「これまでのやり方では通じない」ことは、多くの人々が実感するところ。

案の定、アメリカもそろそろ見限られてきている。より現実に根差した思考・言動が支持されていく社会になっていくことは、ロシア支持拡大を見れば明らか。

 

嘘で塗り固められた世界・歴史はそろそろ終わりを迎えようとしている。

以下、崩壊するアメリカ 巻き込まれる日本~2016年、新世界体制の樹立~(ベンジャミン・フルフォード著)

からの紹介です。

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■シリア侵攻謀略計画

2015年2月以降、アメリカによるシリア侵攻が始まった。

きっとアメリカ(ワシントンD.C.のデーモン・カンパニー)はほくそ笑んでいることだろう。なぜならアメリカは2010年から実に5年以上の歳月をかけてシリア占領を目論んできたからである。

 

なぜ、シリアを狙うのか?

 

シリア自体、資源大国ではない。しかし、地政学的に言えば、シリアは「アラブ・イスラム世界」のハートランド(中心地)。シリアの国名の由来が、世界初の鉄器を持って古代メソポタミアの覇者となった「アッシリア」であるように、この地は、中近東における軍事的要衝なのだ。それだけにシリアは「アラブの槍、イスラムの砦」といわれるアラブ最強の軍事力でイスラム世界の守護神となってきた。ここを落せば、イスラム世界を制圧できる。だからこそアメリカは虎視眈々、この地を狙ってきたのである。

 

では、シリア侵攻まで、どのような手順と手口が使われたのか、いや、どれほどしつこく、あざとく、工作していたのかを紹介したい。

 

まず、2010年、チュニジアで突如、「アラブの春」が始まる。これが謀略の第一歩目だ。ここでは説明しないが、もちろん、アラブの春もアメリカ謀略工作である。

 

その「アラブの春」は、チュニジアからエジプトへ飛び火、さらにNATO軍によるリビア攻撃を経て、2011年1月、ついにシリア争乱へとつながっていく。

 

ところが、シリア侵攻にアメリカ市民が猛烈に反対。泥沼化したアフガン、イラク戦争にうんざりしてきたアメリカ世論によってオバマ政権は断念せざるをえなくなる。

 

それでも諦めきれないアメリカ(ワシントンD.C.)は、みっともない工作を繰り返す。

その一つが2014年4月13日の「シリア毒ガス使用」騒動であろう。

 

CNNは「内戦下にあるシリア北西部にあるハマ、イドリブ両県の町や村落で毒ガス7件使用による死傷者が出たとの情報があり、アサド政権と反体制派が共に相手方の責任を非難している」と速報。その後、死傷者は1300名以上という報道が相次ぎ、その現場映像も世界中に配信された。

 

もちろん、でっち上げである。

 

読者も自分の目で確認してほしいのだが、「シリアが毒ガスを使用した証拠写真」に出てくる倒れた子ども達をよく見ると、同じ子どもが違う場所で何度も出てくる。又、証拠写真の一部は、なんてことはない、1988年、サダム・フセイン時代のイラクがクルド人に毒ガスを使用したという「ハラブジャ事件」で使用された写真そのものなのである。

 

今はネット時代だ。こんな浅はかというか、お粗末な手口など簡単に発覚する。多少、映像を加工したところで解析ソフトを使えば一発で判別できる。

 

因みに、ロシア批判に利用されたウクライナを侵略するロシアの戦車部隊の映像も、ロシアとグルジアが戦った南オセチア戦争(2008年)を加工したモノだった。

 

同様にNATO(北大西洋条約機構)がリビア攻撃の口実とした反政府デモ、カダフィ体制への反対デモの映像は、なんと、インドで撮影された「映画」なのである。インドはボンベイ(現ムンバイ)とハリウッドをもじって「ボリウッド」と呼ばれるぐらい映画産業が盛んだ。そこでリビア人に見えるエキストラを集めて、大々的な撮影をしたという。

 

なぜ、このような底の浅い「嘘」が通用すると思うのか不思議となるが、やはりゲッベルスの言葉通り、嘘も堂々と開き直って行なうことで騙されてしまう人が少なくないからであろう。実際「真実」を伝えるジャーナリストの発信力より、新聞、テレビを使った大手メディアの大量な「情報」の影響力ははるかに大きい、というより、その大掛かりな「舞台装置」自体が人を騙してしまうのであろう。

 

さて、この「毒ガス」ネタでもアメリカ世論を完全にシリア侵攻容認へと誘導できなかった。そこで二の矢が放たれる。

 

―――ISIS(イスラム国)である。

 

イスラム国については次章で詳しく述べるが、毒ガス騒動のあった2ヵ月後の2014年6月、「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」と名乗るイスラム教過激派の武装組織がシリア及びイラクを広範囲にわたって制圧、これを受けてISIS最高指導者アブ・バクル・バグダディが建国樹立を宣言する。

 

制圧地域で残虐非道な殺戮を繰り返すISISに対して、ついにアメリカ世論、国際世論もアメリカの軍事行動を容認し始める。

 

その結果、アメリカ国防総省は、2014年9月22日、シリアへの大規模な空爆を開始。

対テロ軍事作戦の更なる拡大に踏み出すべく、2015年2月12日、バラク・オバマは過激派組織「イスラム国」に対する武力行使決議案を連邦議会に提出。ついに地上作戦の容認にこぎつけるに至る。

 

さらにオバマは同年2月23日、国連でイスラム国と対抗する有志国連合への協力を呼びかけ、多国籍軍編成に着手、これに真っ先にしっぽを振ったのが、われらが総理、安部晋三というわけで、自衛隊派遣を前提に同年3月、有事法制など安保法制の全面改正に着手しているほどだ。

 

 

■「謀略論」の中には真実が隠されている

 

以上が2015年までの約6年に及ぶ歳月を掛けた「シリア侵攻」の、おおよその謀略計画となる。

 

ここで読者に理解してもらいたいのは、アメリカから発信される「非道なテロ」という情報の多くは、基本的に「嘘」と「ねつ造」という点であろう。

 

先に述べたが、これらの情報は、全てが大本営発表なのだ。大本営発表を裏返しにすれば「正確な情報」となる。アメリカが「シリアのアサド政権は独裁政権」と批判すれば、「シリア国民にとって、いい政権」。「毒ガスを使用した」といえば「使用していない」。ISISを「テロ組織」とアメリカが言うのならば、「アメリカの工作組織」と思えば、だいたい、正解となるはずだ。

 

それでも「まさか・・・」と思う読者もいることだろう。

 

世界的に有名な大手メディアが「嘘」や「でっち上げ」情報を平然と垂れ流すはずはないという「常識」が、真実を遠ざけてしまうのだ。

 

これは日本人に限ったことではない。

 

欧米社会では、ここまで述べてきたような「謀略論」を語ると、間違いなく「頭のおかしい人」と思われる。日本では国際的な謀略論は「都市伝説」のカテゴリーに入っているが、欧米では都市伝説は「アーバン・レジェンド」と言って、謀略論とは明確にカテゴリーが分かれている。アーバン・レジェンドは、「ウソかホントか、わからない話」のことでジョークに近い内容だ。故にトークのネタにする。

 

しかし謀略論は違う。全ての事件をフリーメイソンやユダヤ資本の仕業と考える、社会人としてダメな人間という扱いを受けてしまうのだ。

 

謀略論を否定する傾向は、1963年のケネディ大統領暗殺事件から生まれた風潮。裏読みすれば、噂となって広まる謀略論の中には「真実」が含まれているという証拠であろう。だからこそ謀略論全体を否定しようと躍起になってきたのだ。

しかし、近年は違う。

 

謀略論だからこそ「真実」ではないか。そう考える人が確実に増えている。

 

謀略論を否定する風潮がケネディ暗殺から登場したとすれば、謀略論を肯定する傾向を生み出したのが2001年の「9.11」だ。9.11は、余りにも社会に与えたインパクトが大きかった。9.11の衝撃で思考を停止してしまい、その時、垂れ流されたアメリカ政府のプロパガンダを安易に受け入れた「結果」に、多くの人が後悔した。それが謀略論の中に「真実」を見抜こうとする人建ちを輩出することになったのである。

 

過去、謀略論として密かに語られてきた「事件」を精査する動きが始まっている。

シリア侵攻謀略計画を信じ切れない人は、以下の国際的な謀略計画が「事実」と証明されていることを知ってほしい。

  投稿者 tasog | 2016-07-28 | Posted in 08.金融資本家の戦略, 09.反金融支配の潮流No Comments »