2019-04-27

「ビーガン」> またもや新たな『仕掛け』だ。

欧米の支配者は常に、世の中を変えるような「仕掛け」「政策」を発信してくる。

「ダイオキシン」が危ない
「グローバリズム」
「地球温暖化」
「クジラ保護」
「アメリカ・ファースト」
「タバコの拒否」もそうだった。いつの間にか、『嫌煙権』等の権利が生じて、法律化されて公共施設は全面禁煙と成ってしまった。

当然に、彼らは先読みして実現できれば自分達が優位になる仕掛けを狙っている。
正しいとか、正しくないではなく、観念武装して、世の中を優位に変えようとしている。

最近の新たな仕掛けが「ビーガン」だ。

豆ハンバーガーを食べると、地球への負荷が高い肉を食べるより、地球を救えるらしい。

地球を救う云う発想は、人間が上位(自分第一)の驕った意識だ。
日本人は、自然に生かされて頂いている。だからいただきますと感謝して食べる。

どちらにしろ、「ビーガン」でまた仕掛けをスタートして、英国、独国では無視できない勢力になっている。いずれは日本にも上陸してきそうだ。

既にオリンピックに来日するビーガン外国人が食べるものが無い。それに対応する為にレストランが必要だと云う動きが出ている。

まんまと、術中にはまっていくのか?
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■コラム:絶対菜食の「ビーガン」、単なる流行で終わらない理由
https://jp.reuters.com/article/vegan-climatechange-breakingviews-idJPKCN1QB0EO
より引用

[ロンドン 19日 ロイター BREAKINGVIEWS] – 最新の食品トレンドとなっている「ビーガン(絶対菜食主義者)」 は、単なる流行では終わらなそうだ。

ビーガン

2月19日、最新の食品トレンドとなっている「ビーガン(絶対菜食主義者)」 は、単なる流行では終わらなそうだ。パリのルーブル美術館前で2日、ビーガニズムを訴える動物愛護団体の関係者(2019年 ロイター/Benoit Tessier)

気候変動や動物の処遇への懸念から、また健康な食生活への関心から、ビーガニズムを選ぶ消費者が増えている。2000年代初めに低炭水化物ダイエットが流行した時と同様に、企業は変化の激しい消費者の好みについて行こうと躍起になっている。とはいえ、動物性の食品を断つ動きは、一過性のものではなさそうだ。

これまでにはやった食品と同様に、ビーガニズムはごく少数の熱心な人の嗜好(しこう)だったものが主流になった。ホアキン・フェニックスやエレン・デジェネレスのような芸能人がビーガニズム支持を公表したこともあり、大企業も対応に乗り出している。

最近ではファストフード大手マクドナルド(MCD.N)がベジタリアン向けの「ハッピーミール」をメニューに追加したほか、日用品大手ユニリーバ(ULVR.L)(UNc.AS)が、植物性肉などを販売するベジタリアンブッチャーを買収した。その一方で、米プライベートエクイティ大手KKR(KKR.N)は昨年、ユニリーバのマーガリンなどスプレッド事業を68億ユーロ(約8500億円)で買収し、マーガリンの植物性食品としての評価を押し上げた。

消費者も敏感に反応している。英国の繁華街なら大体どこにでも店舗があり、サンドイッチや甘いケーキを売っている英ベーカリーチェーンのグレッグス(GRG.L)は1月、ビーガン向けの「ソーセージロール」を発売してソーシャルメディア上の話題をさらった。同社は19日、この7週間だけで10%近く既存店ベースの売り上げが伸びたことを明らかにした。

投資の世界は、過去にも似たような急激な変化を経験したことがある。2000年代の初め、炭水化物を減らして(皮肉なことに)肉や卵などのたんぱく質を多くとることでダイエットできるという「アトキンスダイエット」が消費者の間で流行した。米俳優のロブ・ロウやジェニファー・アニストンがこれを支持した。

酒造メーカーは低糖質ビールの開発に乗り出し、ダイエット食品の「スリムファースト」の売り上げが減った。だが熱狂は次第に落ち着いていった。
だが、ビーガニズムには、継続する勢いがあるように見える。
ビーガニズムは、体重を落とすことよりも、動物を殺さず、温暖化ガスを出し多大な水を使う畜産法を避けるという「倫理的なライフスタイル」を実践することが主眼にある。

人口動態も、ビーガニズムの拡大を示唆している。卵や乳製品なども口にしない完全菜食であるビーガンや、肉や魚を食べないベジタリアン、さらに時には肉も食べるフレクシタリアン(柔軟な菜食主義)は、地方に住む年配者よりも、比較的若くて金銭的余裕がある都市部の住民の間で人気がある。

2017年には、英国の学生の60%が、自分が通う大学の食堂などにビーガンやベジタリアン向けの食べ物が置かれていることを期待していると、食品ケータリングサービスのソデクソの調査に答えている。

こうしたトレンドの先端を走るのは英国とドイツだが、肉食の主要国も追い上げている。
調査会社ニールセンによると、米国人の39%がより多くの肉の代替品を取り入れるようになっている。フォアグラの産地として名高いフランスでは昨年、ビーガンやベジタリアン製品の売り上げが24%増加し、3億8000万ユーロに達した。今後2021年まで、毎年17%ずつ成長する見通しだと、調査会社ゼルフィは予測している。

だが、一般の投資家がこの流行に乗って利益を上げるのは難しいかもしれない。英国のスーパーマーケットでは、ビーガン製品の棚が拡大しているが、全体の売り上げへの貢献度は小さい。乳製品を使わないクリームチーズなどを販売するトフッティ・ブランズ(TOFB.PK)や、アーモンドミルクを製造するヘイン・セレスティアル・グループなども、ビーガン製品に特化しているわけではない。

一方で、かつて肉がめったに食べられないごちそうだった国々では、経済が成長して所得が増えるにつれ、牛乳や卵、鶏肉や牛肉の需要が高まっている。世界的に見れば、動物性食品の消費は増加の一途をたどるとみられる。

だがそうだとしても、ビーガン製品に特化した会社は追い風を受けるだろう。
植物性肉メーカーの米ビヨンド・ミートは、新規上場を計画している。創業間もないころにマイクロソフト(MSFT.O)創業者のビル・ゲイツ氏からの出資を獲得した同社は11月、2018年1─9月の売り上げが、前年同期比167%増の5640万ドル(約62億5000万円)に達したと発表した。

フィンランドのゴールデン・アンド・グリーン・フーズは、燕麦や豆類が原料で、ちぎった鶏肉や豚肉のように使える「プルド・オーツ」で可能性を広げている。こうした植物性タンパク質の市場は、2026年までに163億ドルに達すると、調査会社パーシスタンス・マーケット・リサーチでは予測している。

こうした製品の開発は容易ではない。前出のグレッグスは、ビーガンのソーセージロールを開発するのに18カ月かかった。同社向けに肉の代替品を作っているクォーンは、消費者に受け入れられるビーガン製品の開発には5年程度かかるとしている。とはいえ、ビーガン製品は持続可能な投資を模索する投資家から注目を集めており、開発に取り組む会社は新たな資金源を探せるだろう。

もちろん、消費者の嗜好が肉と乳製品に逆戻りするリスクはある。だがビーガンは、1度の食事で豆で作られたバーガーを食べるたびに世界を救う手助けをしているのだと言うことができる。そんな宣言は、過去に流行した食べ物にはできない芸当だった。

以上引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
by猪飼野

  投稿者 dairinin | 2019-04-27 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »