2019-04-20

国際情勢の大変動を見抜く!-8~プーチンに挑戦した新興財閥~

ソ連崩壊後の新生ロシアは、IMFの介入により民営化の方向に舵を切りました。IMFはいわば「民営化請負国際金融機関」で、金貸しが操る組織。エリツィンがその片棒を担ぎ、ロシアの天然資源の利権を奪っていく。ユダヤ系の新興財閥が外から入り込んで、政府にもその影響力を拡大していく。

 

それを阻止するために立ち上がったのがプーチン大統領。元々はこの新興財閥の画策で大統領に推されたが、民族派プーチンは彼らの指示には従わず、逆に彼らを締め出し、どんどん彼らの政治関与の道を閉ざしていく。

 

その中でも、メディア支配からの脱却にも照準を絞ったのは、さすが元KGB担当官。

新生ロシアを金貸し支配から救ったのは、紛れもなくプーチンだ。

 

 

『世界を操る支配者の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

*************************************

■■ロシアを支配する者が世界を支配する

■欧米首脳がソチ・オリンピック開会式をボイコットした理由

 

2014年2月のソチ・オリンピックの開会式に欧米首相はこぞって欠席しました。オランド仏首相によれば、プーチン大統領が同性愛結婚を認めないことが欠席の理由だというのです。しかし、そもそも同性愛結婚否認問題は開会式を欠席までして不快感を表明しなければならないほど重大な人権侵害に当たるのでしょうか。決してそうとは思えません。欧米首脳は人権問題を持ち出してプーチンに嫌がらせをしたというのが本音でしょう。

 

(中略)

 

欧米諸国はなぜプーチンに嫌がらせを行ったのでしょうか。2008年の中国と逆に考えれば、答えは出てきます。ロシアはまだグローバル市場に組み込まれていないからです。プーチン大統領がロシア市場のグローバル化に抵抗しているのです。そのようなプーチン大統領に対する欧米の警告でもあったと考えられます。その理由は、ソ連崩壊後のロシアに何が起きたかを検証することによって明らかになります。

(さらに…)