2020-09-20

【金による新基軸通貨】市場論・国家論5.金貸しから王侯・貴族=金主(奥の院)へ

「現在の奥の院の構想1~国債経済破綻と環境破壊・肉体破壊に対する危機意識」
奥の院の目論見は、コロナ封鎖による経済破壊→株式大暴落で世界大恐慌→中央銀行破綻。そして、王族の金に裏付けられた新基軸通貨と国家紙幣と基礎保障。

そのためには、金価格を上昇させなければならない。実際、金価格はコロナ騒動以降上昇している。
今も金を巡って、莫大な金を所有している世界の王族たちと旧金貸し(奥の院)と新金貸し(ロスチャイルド)が水面下で駆け引き・交渉が続いているはずである。 それが決着し次第、新基軸通貨・国家紙幣と基礎保障ベーシックインカムが実現する。

それはいつか?それを読み解く上でも、金貸しの誕生を総括する。
金貸しの誕生そのものに、金が関わっているからである。

「市場論・国家論5.金貸しから王侯・貴族=金主(奥の院)へ」

実現塾の要約です。

イ.金貸しの誕生
①貴族や金持ちが、金細工師や両替商に金・銀・財宝を預け、金細工師等が預り証を発行。
それ自体は世界中に存在するが稀であり、欧州にのみそのような預かり需要が大量に存在していたと考えられる。
②金細工師等が発行した預り証が商人や貴族の商売上・貸借上の決済手段として使われ、預り証がお金と同じ機能を持って流通してゆく。これは欧州のみに見られる特異性である。
預り証が流通するということは、貴族や商人の大半が預り証を持っていたということであり、大量の預り需要が存在していなければ預り証が流通するなどということは在り得ない。
この欧州の特異性は、自分第一で身内さえ信用せず、観念上の「契約」に収束する欧州人の特質に根ざしている。例えば、父親の金塊の一部を盗んだ息子はそれを両替商etc.に預けた方が安全だし、いつ盗まれるか分からない父親の方も、預けた方が安全だということになる。これは、戦前まで家に鍵さえかけなかった日本人の縄文体質の対極にある欧州人の特質である。
③両替商等は、預かった金銀財宝100の内、毎月返済に必要な量は10以下であることに気付く。そこで「余っている90を根拠に」勝手に預り証を作り、それを金欠の貴族や商人に(担保と利息を取って)貸し付け始めた。この瞬間こそ、金貸しが誕生した瞬間であり、同時に金貸しによる紙幣発行が誕生した瞬間である。しかし、夫々の金銀には既に預り証が発行されており、金貸しが勝手に発行した分は明らかに二重発行であり、詐欺である。そして、この詐欺こそ、金貸し(現代の中央銀行)が無から有を生み出す錬金術の秘密である。彼らはこの詐欺行為を信用創造と称している。

・以上①②③の金貸しの誕生を理解できさえすれば、資本主義社会の仕組みとその本質は掴めたと言えるだろう。それだけで、「資本論」の騙しを超える。

ロ.お金第一の価値観念
・金銀を預けている貴族や商人にとっても、預かっている両替商にとっても「返済は絶対」である(返済できなければ殺されても文句は言えない)。また、貴族や商人にとって貸借上や商売上の「決済は絶対」である(決済できなければ、破産・倒産する)。
この「返済絶対」「決済絶対」は両替商や商人にとっては職業倫理(=規範観念)であったが、それらは直ちに「お金絶対」の観念(=価値観念)に転じ、それが「お金第一」の観念に移行していった。
もちろん、それは「返済絶対、決済絶対、お金絶対」という絶対圧力に晒されている都市住民たちに顕著な観念であって、自分たちで生き延びる手段を持っている農民や漁民はその大半が「お金第一」の観念に染まらずに生きてきた。

ハ.契約も法律も同根で、騙しである
・契約書には、発行者が不利になるような条文は決して書かない。問題が起きた時に、発行者の責任が問われないように作られている。つまり、契約とは、形式上は対等であるかのように見せかけながら、その内実は強者の弱者に対する強制であり、騙しである。
・法律(成文法)も同根で、法律とは強者(支配者)の弱者(大衆)に対する強制であり、支配の道具である。従って法治主義という言葉も騙しであって、法治の「治」には支配という意味しかなく、自治という意味は存在しない。
・契約であれ、法律であれ、成文法は「法文に書かれていないことは何をしても良い」という観念を生み出す。そこでは、人々は専ら抜け穴を探すようになるという致命的な欠陥がある。勝手な紙幣発行が登場したのもそれである。
・原始共同体は不文律(潜在意識を形成する共認機能)によって秩序が維持されていた。そこでは皆が「それはダメだろう」と感じればダメであって、そこには抜け道などない。もちろん、全成員がその不文律を肉体化していた。
・翻って、人々の生活を隅々まで縛る法律なのに、その中身を、専門家以外誰も知らないというのは根本的におかしいのでは?それで民主主義と言えるのか。王権主義であれ民主主義であれ、成文法そのものが本質的に騙しであることに気付く必要がある。

ニ.金貸しから王族・貴族(金主)へ
・ベネチアに誕生した金貸し(サボイ一族等)は、諸侯・騎士・ならず者から成る騎士団を組織すると共に、法王を抱き込んで十字軍遠征を強行した。そして7回・200年に及ぶ十字軍遠征を通じて、元々の金貸し及び金貸しを兼ねるようになった騎士団は、莫大な財(金と土地)を蓄積していった。
・十字軍以降(1300年以降)も、彼らは各国王や諸侯にお金と雇い兵を貸し付けて、更に勢力を拡大してゆく。
・そして、彼らの内、有力な一族は、各地の諸侯(貴族)となり、一部は王族にまで成り上がっていった。
・これら金貸しや騎士団発の王族・貴族は次第に自らが金貸し業や雇い兵業を担うのではなく、その莫大な財の運用を新興の金貸し等に委ねる金主へと変貌してゆく。そして、その中でも特に有力な数十の一族が集って、世界支配の戦略・方針を決める奥の院を形成する。

ホ.奥の院の形成
・トップは、サボイ一族。サボイは1000年までにベネチア最大の金貸しとなり、ベネチア艦隊を組織する等、雇い兵業を兼ねて、対立する双方の国王や貴族に資金と雇い兵を貸し付けて最強の金貸し兼金主として君臨。
・このサボイの下で1100年代から金貸し業を取り仕切っているのが、デル・バンコ一族。後世の中央銀行やロスチャイルド等は全てデル・バンコ一族の支配下にある。
・同じくサボイの下で1500年から諜報業を取り仕切っているのがタクシス一族。イエズス会やMI6やCIAやモサド等は、タクシスやロックフェラーの支配下にある。しかし、金融業は何万人でもメシを喰えるが、何万人もの諜報集団は養い切れない。そこで、国家機関としての諜報部門に潜り込んで機関を実質支配。CIAやMI6は、言わば国家機関に巣喰う秘密結社であり、しばしば大統領や首相の指示をも無視して、極悪非道な暗殺・殺戮・謀略を繰り返してきた。これが「法治国家」の正体であり、また「民主主義国家」の正体である。

 

  投稿者 tasog | 2020-09-20 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »