2014-12-12
■金貸しは日本をどうする?~エネルギー支配(2)原子力発電はすでに終わりの見えたエネルギー
前回に引き続き、世界的な金貸しのエネルギー戦略について理解を深めていきたいと思います。今回は、前回扱った化石燃料と同じく一次エネルギーである、原子力発電について焦点を当てます。原発市場に金貸しがどのように関与しているのか、今後どうしようとしているのか、現状とそれに至るまでの経緯を見ながら紐解いていきましょう。
写真はこちらからお借りしました<リンク>
スリーマイル、チェルノブイリ、福島原発と歴史的な原発事故を経験してもなお、世界の原子力発電所の数は増え続けています。2014.01.01時点での世界の稼働数は、426基。建設中は81基。内、中国が31基と大半を占め、アメリカは4基(35年ぶり)の新規建設に着手しています。
世界の原子力発電開発の動向 2014年6月 一般社団法人日本原子力産業協会 <リンク>
また、2013年の資源エネルギー省の調べでは、2035年までに世界の原発数は580基にまで増えるとされています。
なぜこんなにも原発が増えるのか、いったい誰が得をするのか、順を追って見ていきましょう。