2019-05-07

国際情勢の大変動を見抜く!-11~アメリカ南北戦争でリンカーンを支援したロシア~

 

リンカーンアレクサンドル二世

今回はアメリカ南北戦争の教科書には載っていない史実について。

南北戦争はアメリカに中央銀行設立を目指すロスチャイルド家等の金貸しが画策した争い。

その時の大統領リンカーンは戦費調達のため、ロスチャイルドからの(金貸し)支援を断って、政府紙幣を発行した。大統領就任後1年のこと。これにはさすがの金貸しも焦った。マスコミを使って徹底批判。ついにはリンカーンを暗殺するに至った。

 

その間、同じく金貸し支配を警戒したロシアのアレクサンドル二世がリンカーンを支援した。

サンフランシスコとニューヨークの港に艦隊を送り込んで徹底交戦。自らも国立の中央銀行を設立し、金貸しに対抗した。

アレクサンドル二世も幾度も暗殺未遂を経験するが、ついに力尽きた。社会主義革命家に暗殺されてしまった。

 

このあとロシアは、ユダヤ人を中心とした社会主義革命に巻き込まれていく。ウィーン会議でユダヤ人解放が謳われたが、一方でユダヤ人迫害もまだまだ続いていた。最大のユダヤ人を抱えていたロシア。そこに金貸しが社会主義運動を持ち込んだ。

社会主義は国際主義のイデオロギー。この国際主義がユダヤ人の心情にマッチした。祖国を持たず各国に離散しているユダヤ人にとって、国際主義(:民族主義を否定するイデオロギー)は自らの境遇に適していた。そして、この国際主義イデオロギーが20世紀の世界史的大事件、ロシア革命につながっていく。

次回紹介します。

『世界を操る支配者の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

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  • アメリカ南北戦争

 

 

■リンカーンに高利子を要求

 

アメリカの南北戦争とロシアは関係ないのではと多くの読者は思われるかもしれません。しかしそうではないのです。ウィーン会議に続き、南北戦争においても国際金融勢力はロシアから手痛い反撃を蒙ったのです。

 

私たちは南北戦争は奴隷解放をめぐる北部と南部の戦いだと教えられてきました。しかし、これは正しくはありません。北部のリンカーン大統領は連邦制の維持のためには奴隷制度を認めてもよいと考えていたのです。

 

戦争の原因は北部と南部の経済状況の差にありました。工業地帯の北部と農業地帯の南部です。南部は綿花などをイギリスに輸出してイギリスから綿製品や工業製品を輸入していました。この貿易にはロスチャイルドなどのロンドン・シティの金融資本家たちが絡んでいました。北部の工業化が進むと北部は南部に高価格の北部製工業製品を強制的に買わせようとしたため、北部と南部に経済的利害をめぐり深刻な軋轢が生じていたのです。

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