2020-07-16
フランス地方選挙でマクロン政権惨敗、アフターコロナでマクロン大統領の経済優先の政策は見限られた?
6月28日に行われたフランスの統一地方選挙で、マクロン大統領率いる与党「共和国前進」は各地で惨敗しました。パリをはじめ主要都市の市長選挙で敗北、当選したのは首相を務めるフィリップ氏の北部ルアーブル市長のみだったようです。躍進したのは環境政党・緑の党と、極右の国民連合でした。この敗北を受けてフィリップ首相を含めて内閣は総辞職し、新首相には知名度の低い官僚のカステックス氏を指名しました。フランスの経済再生を期待されて当選したマクロン大統領、なぜこれほど評価が低下したのでしょうか。
マスコミの報道では、新型コロナウイルスや雇用問題の対応への不満や、気候変動問題への関心の高まりを受け環境政党・緑の党が躍進したことなどをあげていますが、分析としては浅い印象です。もう少し掘り下げて見ましょう。 (さらに…)