2022-05-22

ドル(FRB)と金本位制 ~ドル崩壊で金貸しは通貨発行権を失う~

世界で流通している現通貨、そしてロシアによる金本位制の出現。
これらのせめぎあいはどこに向かうのか?
これを見通すには、歴史的な起源から見ていく必要があるように思う。

金の預かり証から始まった紙幣。金と交換できる預かり証。金貸しはその預かり証=借用書(紙幣)の量を10倍に水増しする(信用創造)ことで通貨量を増やしていった。
市場論・国家論4.金貸しの誕生と十字軍の遠征
そして、その延長上に、国家を相手に金を貸す中央銀行設立→金貸しが通貨発行権を獲得。

金本位制の起源は、金の預かり証にあるように見える。
一方で、国家の発行する法定通貨はどうか?国家や幕府が発行した金貨や小判は貨幣そのものに価値がある。しかし、法定通貨は、税金を担保とした紙幣という性格も持ちあわせており、両面性がある。より貨幣価値として信用があるのは、貨幣そのものが価値を持つ必要がある。
むしろ発行する主体による。

(さらに…)

  投稿者 inoue-hi | 2022-05-22 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »