新たなバブルが始まった?(4)〜知ってる?アベノミクス〜
’12年の自民政権「アベノミクス」が打ち出され、株価と支持率が上昇する中。
景気回復の報道が相次いでいます。
今回は超入門編
当たり前すぎて今更人には聞けない!!
『そもそもアベノミクスって何?』
を、紹介したいと思います。
●アベノミクスって何?
アベノミクスとは2012年12月に誕生した安倍晋三内閣の経済政策を表わす造語です。
「安倍晋三」+「エコノミクス」→アベノミクス
エコノミクスとは、「経済学」や「経済政策」を意味します。
つ ま り、
「アベノミクスとは「安倍政権」が構想している「経済政策」
の事を指します。
では、アベノミクスの経済政策の中身は一体どんなことをしているのでしょう?
●どんな政策?
大きな目標として「デフレ(=値下げ)」からの脱却を目的としています。
簡単に言うと、「不況」からの脱却が目的です。
基本方針は、
1.金融緩和 …大胆な金融政策
2.財政出動 …機動的な財政政策
(機動的=状況に応じて速やかに展開・運用すること)
3.成長戦略 …民間投資を喚起する成長戦略
ニュース等でよく耳にしませんか?
これが「三本の矢」です!!
一つひとつ見ていきますと…
(1)大胆な金融緩和
『グローバルスタンダードな金融政策』
インフレターゲット(物価上昇の目標)を2%に設定。これまで日銀が1%を目途としていた物価目標を、他の先進諸国並みに引き上げようというものです。インフレと連動する円安の流れで、日本のGDP(国内総生産)の約13%を占める、電気・自動車など輸出型産業の再生も図りたい模様。
つ ま り
銀行はお金を借りやすくします→市中にお金が出回ります→みんなにたくさんお金を使いやすく!!
物価上昇、つまり「値上げ」です→給料があがり、使えるお金が増える→みんなはお金を使うように!!
お金をぐるぐる回す。いっぱい使う機会を増やすことで、景気回復を狙う政策です。
(2)機動的な財政出動
『政府が使うお金を増やすこと』
アベノミクスで強く謳われているのは「国土強靭化」計画で、要は公共工事を増やそうというものです。10年間で200兆円の予算をこの計画にあてるとしています。東日本大震災からの復興促進・防災体制の強化を軸に、老朽化した道路や橋の再築・修復、学校の耐震補強等が対象。
機動的とは、すぐ!!!!です。公共事業は国からお金を支払い、様々な企業が働いて、お金をもらう。つまり、市中にお金が出回るということですよね??先程の金融緩和と同じく、景気回復を狙うということです。
今までにも、行われていたんですよ。でも、今回の規模は今までとは異なる大きさということで話題になっています。
そのお金はどこから出てきてるのか??もちろん【借金】です。平成25年度の予算額は約92兆円そのうち約42兆円が公債金に当てられています。12年度末の日本の国債つまり借金は約991兆円!!!!!!
借金をして借金を返えしているのです。
(3)成長戦略
2013年6月に「骨太の方針」として発表される予定で詳細は不明ですが、とりあえず三本の柱があるといわれています。
まず、一本目の柱が、産業競争力を回復させる「日本産業再興プラン」です。
すでに税制改正に盛り込まれた項目としては設備投資や研究開発投資を積極的に行った企業に対して、税金を優遇し、民間投資を後押しする改正案があります。また、自民党の政権公約に「法人税率を国際水準まで引き下げる」ことが明記されているので、こちらも6月の方針に加わる可能性があります。
二本目の柱が新市場を戦略的に育成する「新ターゲティング・ポリシー」で、今後、成長が期待される分野のテコ入れ策が検討されると見込まれています。
たとえば、医療・介護や農林水産業などの分野はさまざまな規制がかかっていて需要が押さえ込まれているので、規制緩和して需要を顕在化させることなどが盛り込まれると予想されます。他にも、再生可能エネルギーや発送電分離などの、電力関係の規制に関する項目も可能性があります。
最後の柱が、企業の海外進出を支援する「国際展開戦略」です。
TPPなど日本は他国に比べて連携協定の批准・合意が積極的に進めていくことが盛り込まれるのではないかと見られます。
【まとめ】
インフレにより、物価を上げる。
収入を上げる。
景気を良くする。
これらは全て、GDP(国内総生産)を上げるためです。
『アベノミクスで景気回復!』
とニュースでは報じられていますが、そんな夢のような話は現実になるのでしょうか?バラ色の裏には!?
それとも、またバブルのうようにはじけてしまうのでしょうか??
今、アベノミクスで実際に進行している円安株高。なぜ円安と株高が同時におこっているのでしょうか?次回は円安株高の構造を解明します!!
次回もお楽しみに
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