2008-03-10

せまる『ポスト京都議定書』枠組み:日本の主張は?

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■環境省、排出権取引で独自制度検討
 環境省は6日、温暖化ガス削減を目的とした国内排出権取引制度の検討を始めた。専門家らで構成する検討会で議論を開始したほか、田村義雄事務次官をトップとする排出権取引制度のプロジェクトチームを発足させた。先行する欧州連合(EU)の方式などとは異なる日本独自の仕組み作りを目指す考えだ。    
6日の「国内排出量取引制度検討会(座長・大塚直早稲田大学大学院教授)」には、鴨下一郎環境相も出席し、「日本のルールを国際標準にする」と表明した。             
検討会は論点の一つである排出枠の配分方法を中心に議論した。過去の排出量実績に応じて枠を割り当てるEU方式では、省エネルギーが進んでいない企業ほど大きな排出枠が認められるため、公平性の確保などが議論となった。検討会は4月中にも中間報告をまとめ、5日に発足した政府の地球温暖化問題に関する有識者懇談会の議論に反映させる。




「(つд⊂)ゴシゴシ(;゜ Д゜) ……!? 何を今さら」


と読んだ全員がツッコミを入れたくなるようなニュースですが、7月に洞爺湖サミットを控えて「とりあえず何か提案しなくては」と言ったアセりが伝わってくるようです。


何しろ締め切りだけはきっちり守る規範体質のハズがこの体たらく…


■ポスト京都議定書:日本の提案提出、締め切り間に合わず
 2013年以降の温室効果ガス削減の枠組み(ポスト京都議定書)づくりの国際交渉が月末にスタートするのを控え、ほとんどの主要排出国の提案が出そろう中、日本は締め切りを10日以上過ぎても国連に未提出のままでいることが5日分かった。国内の合意形成の遅れが原因で、提出時期は未定。国連は、日本抜きで主要26カ国の提案集を配布し始めた。




すっかり出遅れです。既に日本抜きの提案集が主要国に配布済み。なんかもうこんな感じです。

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原因は国内の合意形成が遅れた為とされていますが、何でこんなことになってしまうのでしょう。

(さらに…)

  投稿者 kato | 2008-03-10 | Posted in 08.金融資本家の戦略4 Comments »