2018-02-22
反グローバリズムの潮流(ドイツの連立合意の混迷は、EU体制の限界が主要な原因)
昨年9月にドイツの総選挙が行われてから5カ月がたちましたが、まだ正式に新政権が発足していないことはご存知でしょうか。メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟は総選挙で大きく得票を減らし、まず自由民主党(FDP)、緑の党との連立交渉に入りましたが11月に決裂しました。
そして、総選挙後には連立を否定していた社会民主党との連立交渉に入りました。1月には社会民主党の党大会で連立が可決され、正式な交渉に入り2月7日には連立の合意に至りました。今後は、社会民主党の党員投票が2月20日から3月2日の間に行われ、そこで可決されれば正式に連立政権が発足します。
しかし、連立政権が発足しても、新政権の政治運営は上手く行かない事が予測されています。