2018-10-02

日本は景気がよいのか? 実感できない!

日本は景気が良いのか?

先日、ある会社の年配会長と話をしたら、
「昔は日本が成長し、景気がよいのが実感できた。」
「最近は、景気が良いというニュースがあり、確かに会社は仕事を多くこなしているが、実感できない。」
「また、この景気はオリンピック以降は急落すると云われて心配だ。」

これらの意識で、景気の良さを感じられないと思っているようだ。

景気をウキペディアで『景気』を調べてみた。

【景 気】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
景気(けいき)とは、売買や取引などの経済活動全般の動向のこと。
日本語における「景気」という言葉は、中世に和歌の批評における余情意識を表現する用語として用いられており、景色・雰囲気などの意味合いを込めて使われてきた。(『方丈記』など)転じて評判や人気などの意味にも用いられる場合があった。

経済用語としての「景気」にも実体経済の動向のみならず、これに伴った世間一般の社会的心理をも含めて捉えるケースも多く、英語などの他言語には正確に合致する単語はないと考えられている。

「景気」は日本らしい用語だ。
【景気】=【実体経済の動向】+【世間一般の社会心理】

となっており、大衆が景気が良いと思っているかどうかも含めての、意識潮流をも包括する。いかにも日本らしい概念だ。

企業が収益を貯めこんで給料が上がらないし、将来に関しても不安が多い。だから、心配が先立ち景気がよいと云う意識に成れないとう意識が、景気がよいと思えない理由だ。

しかし、もう一つ大きな課題がある。

世界の『経済』が混迷している実態である。

【実体経済の動向】とあるが、金融経済(本質は博打)が巨大化、暴走しているのである。

斉藤元章著 PHP出版 「お金に支配されている現代」P334~

金融取引の代表例である外国為替の一日取引額は、どれほどだろうか。
なんと667兆円(一ドル=100円換算)である。これに加えて、膨大で複雑な種類が存在するデリバティブ取引を加えると、その金額は一日あたり1000兆円の規模であると考えられる。

地球上に生活する72億人の実体経済の総合計が一日あたり20兆円であるところ、金融経済のそれは1000兆円という、とんでもなく巨大な規模である。すなわち、実体経済の50倍ものお金が、金融経済では動かされているのである。
この比率を見れば、金融経済で何か小さな問題が生じただけでも、実体経済はとんでもない規模で影響を受けかねないことが理解されるし、万が一に「金融危機」なるも【実体経済の動向】とあるが、もう一方の金融経済(本質は博打)が巨大化、暴走しているのである。のが発生した場合には、その50分の1の規模しかない実体経済などはひとたまりもないことが容易に想像できるというものである。

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実体経済の50倍上の金融経済が動いている!!

経済 = 実体経済 + 金融経済

実体経済の経済学は今や通用しない世界に突入している。
需要と供給で景気が左右される これは実体経済の経済ルールで、50倍もある金融経済が支配している経済では、通用しないのは明確だ。

だから、大衆は金融経済が活況だとなっても実態が供なっていないので、景気が良いと感じる事がないのだ。

しかし、未だに経済学者は、様々な経済ルートをそれらしく語っているが、経済を支配しているのが金融経済であるならば、実体経済ルールで語る経済学は、騙しそのものだ。

すると経済はどう分析すればいいのか?
金融経済が支配的(50倍)なのならば、その博打の胴元が自分達が一番儲かるように、コントロールしているのに決まっている。
この胴元たちが国際金融だ。彼らが、世界中の金を巻き込んで、株価を上げたり下げたり、暴落を仕掛けたりして大儲けの道具にしているのが、現代の世界経済だ。

その度に、国家の金を巻き上げて、国家(=大衆)が大損してしまう仕組みが現在の経済だ。

  投稿者 dairinin | 2018-10-02 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »