2020-10-29

【金による新基軸通貨】金証券の市場規模は現物金市場の100倍?1000倍?

『カレイドスコープ』によると、
金市場には現物金市場と金証券の市場があって、金証券の市場規模は現物金の100倍あるらしい。つまり、現物金を担保にして、その100倍の金証券(預り証)が流通している。それが現在の金市場だということだ。

「迫る世界規模の金融崩壊ーロン・ポールの予言が成就する」2018.07.21から転載する。
-----------------------------
このペーパーゴールドの市場規模は、少なくとも金(ゴールド)の現物市場の100倍はあります。
金ETFなどのペーパーゴールド市場が、なぜ、ここまで膨れ上がったのかというと、中央銀行、国際決済銀行(BIS)、およびブリオン・バンク(地金銀行)による貴金属の価格操作に由来していることは今までに何度か説明してきました。

金(ゴールド)の現物は、世界支配層が唯一「正貨」と認めている本物の通貨です。
ペーパーゴールド市場がはじけたとき、金(ゴールド)の現物はコピーしたり紙幣のように印刷したりして増やすことができないので、ペーパーゴールドを金(ゴールド)の現物に交換しようとしても、いちはやく危険を察知した、ごくわずかの投資家しか交換できないのです。

したがって、金ETFなどのペーパーゴールド市場も株式市場と同じように縮小し、ペーパーゴールド自体ももほとんど無価値になってしまう可能性があるということだけは肝に銘じておいてください。
------------------------------
●一方、ベンジャミン・フルフォードによると、’08年リーマンショックの際は、100倍どころか現物金に対して1000倍の金証券が発行されたという。
さらに、その1000倍の金証券を担保にして生み出されたカネによって、リーマンショックが演出?されたらしい。
------------------------------
『知的好奇心の扉トカナ』「トランプが天皇陛下に圧力」「ISISは金塊利権戦争の一部」「ベンジャミン・フルフォードが大暴露! 世界経済と戦争勃発の危機」2017.07.19から転載。

2008年に起きたリーマションショックの際にも、その背後には“金の脅し取り工作”が行われていた可能性があると、氏は指摘する。

事の発端は、ヨハネス・リアディというアジアの金保有者から、欧米の金融マフィアが700トンもの金塊を5億ドルで買い取ったことだった。直後に、その金をベースに1000倍のレバレッジをかけ、ウィルフレド・サラビアという偽造書を作る男を通じて「75万トン分の金裏付け債権」を発行。
その債権を担保に、アメリカ連邦銀行(FRB)は23兆ドルものカネを生み出した。この23兆ドルがリーマンショックを演出したために、二束三文で世界中の資産を買いあさられてしまったという“詐欺”を裏付ける資料を、フルフォード氏は入手している。

フルフォード氏 「ここで注目してほしいのは、700トンの金をベースにして、75万トンの“幻想”金を生み出したということです。表向きには、総産出量は14万トンとされている中で、その5倍以上もの金が突然“存在している”かのように演出されてしまった。これには『JPモルガン』や『ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド』、『HSBCホールディングス』などそうそうたる金融機関が関与しており、資料を見せてくれたCIA筋も『人類史上最大の詐欺事件だ』と、憤っていました。

そして今、これと同じようなことを、欧米の金融マフィアがもう一度起こそうとしているのです。それこそが、先日行われたビルダーバーグ会議の真の議題であったとある情報筋から聞いています。北朝鮮との駆け引き、フィリピンでのISIS騒動、インドネシアのテロ事件と、ここ最近続くアジアでの動乱はいずれも金の脅し取りのための工作だと考えてよいでしょう」

そうした背景を踏まえて、今後、アジア圏ではフィリピン、インドネシアなどを狙ったISIS工作などが活発化し、戦争勃発を狙った工作が加速する可能性があるのではないかと、フルフォード氏は推測している。
----------------------------

  投稿者 tasog | 2020-10-29 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

市場論・国家論11.1600~1900(欧米海洋編)近代市場の拡大

実現塾の要約です。

・他方、海洋では、戦争に明け暮れる大陸を尻目に、(略奪ではなく)殖産興業を戦略の柱とする新しい金貸し勢力(ヴェルフ・ヘッセン)が、技術革新と交易事業によって着々と資力を増大させ、その市場を拡大していった。
彼らは1600年東インド会社設立、1694年中央銀行設立(これはサボイ・デルバンコが主導)と近代市場の基盤を固めてゆき、遂に1700年代半ば産業革命を実現した。この産業革命の真髄は、工業つまり機械化による大量生産にある。機械化によって価格が1/2になれば需要は2倍に拡大する。
しかも、サボイ等による市場拡大の対象が専ら領主や金持ちに限定されているのに対して、機械化による市場拡大は大衆需要を生み出し、言わば無限に増大してゆく。これが19世紀において、イギリス(ヘッセン等)がサボイ等を超えて資力を増大させ、世界の覇権を握ってゆくことになった理由である。

・しかし、この時代は、金持ち需要から大衆需要へと移行してゆく過渡期であり、国内の大衆需要の拡大による儲けよりも、世界中の金持ちを相手にした交易事業の儲けの方が大きかった。(注:但し、あくまでも技術革新によって生み出された交易事業である)
そして、国内及び海外での急速な市場拡大は膨大な資金需要を生み出す。この産業革命(機械化)による市場拡大に必要な資金需要に応えて登場したのが(ヘッセンの金庫番であった)ロスチャイルドである。
・ロスチャイルドは金貸し(金融業)を柱として主要産業を支配することによって、絶大なる制覇力を手に入れていったが、19世紀の世界は、イギリスの世界支配やドイツの興隆にせよ、あるいは中国侵略や日本の革命(明治維新)にせよ、ほぼロスチャイルドが動かしてきたとも言える。

・こうして見ると、1600~1900年は、農業生産を基盤とする武力支配の時代から金融と工業生産を基盤とする資力支配の時代へと移行してゆく転換期であったと言えるだろう。
それは同時に、資力が武力を規定してゆく時代への転換期でもあった。しかし、国家間の最終的な制覇力が武力(軍事力)であることは変わらない。ただ、武力を強化するためには、資力の増大が不可欠になったということである。
・そして、その資力を増大させる(つまり、最も儲かる)事業が、①金融業(信用創造)を母胎にして②略奪業へ、次に技術革新を基盤にした③交易事業へ、更に④工業(大量生産)へと移行していった。それらは全て資力の増大、つまり一番儲かる事業は何か?を動機としている。そして、上記の①②③④こそ、金貸しの力と機械化の力によって近代市場が拡大してゆく過程そのものであった。

・人類史は、100万年以上に亘る共同体社会と、略奪闘争に始まる約5000年間の権力支配の時代に大別されるが、この権力支配の時代は武力支配の時代と資力支配の時代に二分される。その権力支配の転換期が欧州の十字軍遠征に始まる1100年~1900年の時代であり、そこには両時代の全てが詰まっているとも言えよう。

  投稿者 tasog | 2020-10-29 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments »