2021-10-01

MMT(現代貨幣理論)って正しいの? ~1.国の借金の現状把握~

数年前から、「MMT」(Modern Monetary Theory:現代貨幣理論)が話題になっています。「自国通貨建てで借金できる国は、過度のインフレ(物価上昇)にならない限り、どれだけ借金が膨れ上がっても問題ない」という、これまでの経済学の常識(国の借金の増加→債務不履行→財政破綻)を覆す大胆な論理が、賛否両論含めてネットを賑わせています。

ステファニー

画像引用:ステファニー・ケルトン教授 DIAMOND online より
「MMT」理論の提唱者の一人である、ステファニー・ケルトン教授(ニューヨーク州立大)によれば、「日本国債のデフォルト確率はゼロ」、MMT理論を実証してきたのがまさに日本である、と主張しています(同上記事より)。
現代貨幣理論の代表的な主張をまとめると、以下の3つのことが挙げられます。
確かに、現代日本の財政事情にそのまま当てはまるように思います。
  • 自国通貨を発行できる政府は財政赤字を拡大しても債務不履行になることはない
  • 財政赤字でも国はインフレが起きない範囲で支出を行うべき
  • 税は財源ではなく通貨を流通させる仕組みである
そこで、MMTは本当に正しいのか、そもそもこれらの主張はどんなものなのか、を今後追求したいと思います。
今回は1回目ということで、現在の日本の財政(借金)の状況把握に焦点を当てます。

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  投稿者 dairinin | 2021-10-01 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

国の借金はなぜ増え続ける?

 2021年10月1日からタバコが増税されますが、消費税も含め増税の議論がされるとき、日本は借金が1000兆円ある。だから増税しようとよく耳にします。
金額があまりに大きく、イメージが出来ない額なので「借金まみれじゃん」「増税しなきゃ」と思った人も多いんじゃないだろうか。
そもそもなんで借金こんなにあるの?という所から調べていきました。

今回は『これが「日本の民主主義」(集英社)』という本を読み、要約しています。

●なんでこんなに借金が増えてるの?
ポイントは「財政法の穴」

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  投稿者 okuno-s | 2021-10-01 | Posted in 03.国の借金どうなる?No Comments »