2012-10-02
支配のカラクリ〜財団って何?〜3.ロックフェラーは、なぜ財団を設立したのか?
富豪中の富豪と言えば、ロックフェラー一族。その創始者ジョン・D・ロックフェラーの資産を現代の価値に換算すると20兆円に上ると言われています。20兆という数字があまりに大きすぎてピンとこないかもしれませんが、現代の億万長者の総資産と比較してみると、あのマイクロソフト創設者ビル・ゲイツでさえ7兆円ですから、その凄さは歴然です。
ロックフェラーは石油事業で大成功を収めた後、人世の後半を慈善事業に投じました。1913年にロックフェラー財団を設立。やがてこの財団が慈善事業の中心的役割を果たすことになります。
ロックフェラーは財団活動に精力的でした。注ぎ込んだお金も膨大で、特に科学と医学の分野においは目覚しい業績を上げました。ただし、その活動をどのように評価するかは、最近に至っても意見の分かれるところです。それは「財団活動は世間を欺くための道具である」という見方があるからです。
少し前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入ります。
財団シリーズの
第1弾は『アメリカの財団はとっても大きい!!\(@o@)/!!』
第2弾は『財団の始まりって?』
第3弾の今回は『ロックフェラーは、なぜ財団を設立したのか?』。このテーマを財団設立に至る経緯・背景も踏まえながら、
①財団に係わる免税待遇
②世論かわし
という2つの切り口から扱っていきたいと思います。