2017-12-30
反グローバリズムの潮流(2017年は反グローバリズムの潮流がさらに加速)
昨年はアメリカで反グローバリズムを掲げるトランプ大統領が誕生しましたが、今年はヨーロッパでも反グローバリズム勢力が躍進した年でした。以下に今年の反グローバリズムの動きをまとめました。
・ドイツ:極右政党「自由の選択肢」が、議席ゼロから94議席を獲得して、第3政党に浮上する大躍進
・フランス:極右政党「国民戦線」が躍進。大統領選挙で決選投票にまで進む。
・イタリア:EUを支持する現政権が提起した国民投票で、反グローバリズムを標榜する「五つ星運動」が国民投票の否決を強く訴えて否決。
・スペイン:「ポデモス」が総選挙では69議席を獲得し、第3党にまでなっている。
・オランダ:世論調査で極右の「自由党」が前回選挙の2倍以上の33議席を獲得し、第1党に躍進する勢いを示した。
・デンマーク:「デンマーク国民党」が議会第二党になり政権与党に
・フィンランド:「真のフィンランド人」が第二政党となり連立政権に参加
・スウェーデン:「スウェーデン民主党」が支持率20%を集める。
・ノルウェー:第1党の保守党と連立政権を組む第3党の進歩党がいわゆる右翼ポピュリスト政党=反グローバリズム勢力。
・オーストリア:ポピュリズム政党である「自由党」の候補が大統領選挙で一位に。総選挙で国民党と自由党の連立政権が成立する可能性。
・スイス:右派で移民反対を唱える「国民党」が2003年以来、第1党を維持
・ポーランド:2015年の大統領選、総選挙でEU懐疑派の保守系野党「法と正義」(PiS)が勝利。
・ハンガリー:2010年の総選挙で国民議会の2/3を占める圧勝、極右勢力「フィデス」のオルバン首相が再選。
・チェコ:反EU勢力が躍進、チェコのトランプ率いるANOが第1党に
・ニュージーランド:反TPP政権が成立
特にヨーロパで反グローバリズムの動きが活発ですが、その理由はEUにあります。