2018-12-23
迫りくる大暴落と戦争刺激経済-12~中国が先物、金融取引の業界の支配を強めてきている~
今回も興味深い情報がたくさんあります。ザッと紹介します。
シカゴのマーカンタイル取引所は、東京証券取引所を支配し、日経平均株価、日経平均先物や日経平均のオプションの価格、プレミアムを決めている。彼らがルールを決め、完全に意のままになっているとのこと。
味噌、醤油の類がシカゴの大豆価格で決められているのと同じで、株もシカゴが決めている。
因みに米は中国人が大連の穀物取引所で決め始めたとのこと。
既に穀物取引所は中国の大連が世界最大。日本のコシヒカリも中国で作って値決めするでしょう。
他にも、上海が石油先物を始めたそうです。金(ゴールド)の先物も始めた。上海が先物市場でも勝つのではないかとの読みです。
さらに、中国は日本の銀行を買い続けている。メガバンクはアメリカが押えているので、まださすがに手は出せないが、ニッチである地銀の合併を画策し、裏で支配しているとのこと。ユニクロや無印を模したチェーン店の経営者が金主らしいとのこと。「らしい」と書いているのは、表に出てくる人物は日本人で、中国人は裏で金を出して操っているようです。
もう一つ中国の動き。
ドローンは中国が最先端とのこと。ドローンを作っているのは全部人民解放軍で、軍ビジネスとのこと。
中国人はドローンを1000機とか1万機の遠隔操作で一気に飛ばして、それに手榴弾か何かをつけて100ヶ所、1000ヶ所、1万ヶ所に飛んでいくようにするらしい。1万機撃ち落とされても2万機飛ばすという話なので、これまでの兵器システムが全然通用しなくなる。
中国が先物、金融取引の業界の支配を強めてきている。そしてまた、どんどん日本を浸食してきている。水道の民営化にも絡んでいるとの情報もあり、日本にとっては恐ろしい相手かもしれない。
トランプ―習近平―プーチンの民族派の関係性と安倍晋三(田布施)、そしてネオコンーCIA等の勢力地図は今後どうなっていくのか?当ブログでも追求していきます!
『迫りくる大暴落と戦争“刺激”経済』(副島隆彦 著)からの紹介です。
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■ロボット・トレーディングを育てたのはシカゴのストライカー証券
大谷 CTAのロボット・トレーディングを育てたのは、シカゴにあるストライカーズ・セキュリティーズです。日本語で言えばストライカー証券です。
(中略)
ストライカーズはネットのホームページをオープンにしていて、ロボット・トレーディングの手法を自由に作らせて、それをアップロードさせている。
(中略)
先代がこのやり方を始めたので、ロボット・トレーディングの元祖と言っていい。自分で創ったのではなくて、ロボット・トレーディングがこれからは主流になるというのを見越してネット上で育てた。このストライカーズが日本にずっとコンタクトしてきて、「一緒にビジネスをやろう」と言ってきています。
「証券会社を買いたい。コモディティ(貴金属や農産物の先物市場)も東京商品取引所TOCOMがあるので、そことシカゴのプラットフォームをつなげたい。コロケーションをやらせろ」みたいなことをずっと言ってきています。
(中略)
副島 シカゴは、100年前に豚肉市場と耕運機の取引所から始まりました。あとからやってきたCMEのレオ・メラメドがそうしたことろを全部乗っ取ったけれど。でも、シカゴにはまだいろいろ残っているんじゃないか。
大谷 CBOT自体はまだありますが、やはりシカゴ・マーカンタイル・グループの傘下に入った。前述したCBOEもそうです。
副島 CMEにはまだそんな力があるのか。ニューヨークの二つの鉱物資源の席物市場のNIMEX(ナイメックス)とCOMEX(コメックス)もシカゴの傘下に入っていますが、一応自分で動いている。
大谷 コメックスの連中はあまりシカゴの言う事を聞いていないですね。スプレッドが全然違います。日本の東証みたいにシカゴの言いなりになっているところとは根性がちょっと違います。
東証はCMEにいいように支配されている。やつらがスパン(SPAN)証拠金制度を作っていますから、SPANは「スタンダード・ポートフォリオ・アナリシス・オブ・リスク」ですが、スパン証拠金と呼ばれて日経平均先物や日経平均のオプションの価格、プレミアムが決められている。そのアルゴリズムを握っている。だからやりたい放題です。彼らがルールを作って、いくらにするか決められるからです。