2018-12-14

迫りくる大暴落と戦争刺激経済-11~アメリカは自分が生き残るためにヨーロッパを潰しにかかっている~

安倍-黒田

いろいろ気になる情報満載。

●まずは、今年2月5日の大暴落は、先物主導で“やられた”らしい。直物の“玉の数”が1万とすると、先物のそれは1000万もある。オプションはストップ高、ストップ安がないので1日に1000倍も2000倍も変動するとのこと。1日に数兆円のお金が動く。

これらの取引の7割余りがロボット・トレーディング・マシーンという機械で行われており、これを管理しているのが、現地採用のオペレーター(大谷氏曰く“オネエチャンたち”)。

「暴落が始まったら、パニクってスイッチを切ったから、流動性がなくなってしまった。それがフラッシュ・クラッシュになった。現場のオペレーターが恐怖心からビビッたんです。」とのこと。

 

●つぎに、黒田日銀総裁は量的緩和は実質的にしていない、しない方向とのこと。背景には制度(国家体制)維持を最優先する意図。そのために焦土作戦(日本から搾取するものは何もないという防衛策)をとり、ゼロ金利を目指している。筆者は「もう日銀による国債買い上げはできない」と見ている。

 

●但し、日銀の副頭取が二人とも相当のワルだそうだ。その内の一人は竹中平蔵と同じアメリカコロンビア大学出で、彼らの親分が同大学教授のグレン・ハバード(FRB議長を目指したが失脚)。この2人の副総裁が、今のところ黒田総裁の足を引っ張り、アメリカに貢ぐ考え方らしい。

 

●上記の話しと矛盾するのが、黒田総裁はバーゼル委員会(BIS。国際決済銀行)の言うことに忠実ということ。BISはヨーロッパにあるが、アメリカの手先機関。

 

●アメリカは自分が生き残るためには、ヨーロッパを先に潰したほうがいいと思っている。リーマンショック以来ドイツ銀行がターゲットになっている。前回紹介したヨーロッパの金融規制「ミフィッドⅡ」もその流れか

 

●アメリカは司法省がビジネスをやっている。外国の大企業相手に次々に裁判にかけるぞと脅しをかけて、金を稼いでいる。トヨタも東芝も神戸製鋼もタカタもそうだ。

 

『迫りくる大暴落と戦争“刺激”経済』(副島隆彦 著)からの紹介です。

*************************************

(さらに…)

反グローバリズムの潮流(イタリアが来年度予算案を巡りEUと激闘、ベーシックインカムは実現するか!?)

origin_1前回の反グローバリズムの潮流(イタリア新政権は来年ベーシックインカム導入!?)で、イタリアの新政権がベーシックインカム導入を含む来年度予算案を作成し、EUがこれを認めれば来年度からべーシックインカムが実現する事をお知らせしました。対立するイタリア新政権とEUの攻防はどうなったのか、その後の動きを調べてみました。 (さらに…)

  投稿者 dairinin | 2018-12-14 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »