2019-03-26

国際情勢の大変動を見抜く!-5~ロシアの経済制裁やIMFのウクライナへの融資はプーチンを悪者にする罠か~

ポロシェンコ

アメリカがクリミアのロシア編入を受けて早々とロシアに対する経済制裁を決めたのは一体なぜなのか?これが今回のテーマです。

これは一般に思われているような「ロシアによるウクライナ関与を牽制する」という目的はないとのこと。であればやはりプーチン大統領に対する直接の圧力か?この時、アメリカとは先にも述べたようにグローバル派金貸し⇔オバマ⇔ネオコン⇔CIA(⇔イギリス王室≒ヴェルフ・ヘッセン)。

 

ウクライナは親欧米派(グローバル派)のポロシェンコ大統領となり、IMFの融資を受ける方向になった。その前提条件が「外資に開かれた経済構造にせよ」ということ。国営・公営企業の民営化に向かって進みだした。

グローバル派と真っ向から対峙する民族自決を先頭に立って推進するプーチンを誘い出し悪者にする罠ではないか?と思われる。案の定その後ロシアはマレーシア航空機撃墜事件の罠(アメリカ:ネオコンによる自作自演)に嵌められることになった。

 

『世界を操る支配者の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

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■なぜいま対ロシア経済制裁なのか

今回のウクライナ危機の特徴は、アメリカがクリミアのロシア編入を受けて早々とロシアに対する経済制裁を決めたことです。なぜ、こんなに急いでロシアを制裁する必要があったのでしょうか。

 

クリミアの住民投票にあたってはロシア系自警団による投票所などの選挙施設の警備があったことは確かです。また、自警団が治安維持にもあたりました。しかし、ロシアの正規軍がクリミア半島に侵攻したわけではありません。住民投票はあくまで平和裏に行われたのです。この一連の動きは果たして経済制裁に値するだけの国際情勢の安定を害する行為だったのでしょうか。どう考えても、均衡を逸していると言わざるを得ません。

(さらに…)

  投稿者 tasog | 2019-03-26 | Posted in 08.金融資本家の戦略, 09.反金融支配の潮流No Comments » 

サウジアラビヤも、脱アメリカ路線か?

サウジアラビヤは、米国にオイルを売って多量のドルで米国製の兵器を買う関係で蜜月関係だった。

ロシアは中東ではもともとイランと親しく、シリア紛争でもアサド政権を支援。そんなロシアはサウジアラビアの「敵対国」となるはず。
しかし、サウジアラビアは急激にロシアに接近中。

その一番大きな理由は?

■サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国は2016年12月、15年ぶりの協調減産で合意した。市場価格を安定させるのが狙いで、この減産合意を機に原油価格の下落に歯止めがかかった。

今やアメリカは石油価格をコントロールする力を失ったのだ。
だからサウジはロシアに接近して、二人で中東及び石油価格をコントロールしたいと考えているのだろう。

下記のニュースは、サウジアラビアが世界はロシア制裁を止めるべきであると発言した」とロシアのマスコミ「スプートニク」が発信している。
アメリカにサウジがロシアを虐めるなと云っているのだ!!

■日本以外の親米国がどんどんアメリカから離れていくようだ。
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サウジアラビア大臣 ロシアに対する制裁は全世界への脅威
サウジ
スプートニク日本 https://jp.sputniknews.com/politics/201903186045927/
より

サウジアラビアのハリド・ファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、米国の新たな対ロシア制裁が採択されれば、世界に悪影響を及ぼすだろうと語った。

ハリド・ファリハ大臣によると、 ロシアは欧州への重要な天然ガス供給国であり、 また中国への主要な石油供給国。制裁措置が実施されたなら、 それは「欧州や中国、そして全世界に悪影響を及ぼすだろう」と、 同大臣は記者会見で語った。
ハリド・ファリハ大臣はまた、 ロシアは技術分野で牽引の役目を果たしており、 宇宙や他の多くの専門分野において重要な地位を占めていると指摘した。
以上<引用>~~~~~~~~~~~~~~~~~

by猪飼野

  投稿者 dairinin | 2019-03-26 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »