2016-07-14

2016年世界情勢はこうなる!8~ウクライナ版「ノースウッズ作戦」:打倒カストロ政権~

カストロ首相 マレーシア航空

ウクライナ上空で新ロシア派に「撃墜」されたマレーシア航空17便の事件は、実はアメリカが用意周到に計画した自作自演の事件であったとのこと。

この計画は、過去にキューバ・カストロ政権打倒でアメリカが計画したノースウッズ計画の焼き増し。

確かに、その手口は実によく似ている。

今回は、ウクライナ事件のでっち上げのために、それ以前に同型機マレーシア航空370便を入手するなど、普通では考えられない壮大な計画。このように歴史は意図的に造られているのだ。そして、この裏で造られた歴史が「正史」なのだ。

>これまで一国の首相や大統領を自在に操る人々は世界に存在してきた。現在もそしてこれからも存在する。そうした、世界寡頭勢力の手で作られた歴史が「正史」なのだ、とべラスコ。   それを真実の世界の話として根気よく教えてきたのも、また超権力者らだと付け加えた。どうやら世界史には二通りある。ロクでもない世界とまっとうな世界だ。<『金貸し勢力のスパイの証言(3)~金貸しの手によってつくられた歴史が「正史」~』

以下、崩壊するアメリカ 巻き込まれる日本~2016年、新世界体制の樹立~(ベンジャミン・フルフォード著) からの紹介です。

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■民間航空機墜落でっち上げ計画「オペレーション・ノースウッズ」   オペレーション・ノースウッズ「ノースウッズ計画」の存在が世に知られるようになったのは、1997年のこと。秘密指定が解除された「ケネディ大統領暗殺事件」の記録調書のなかにあった本物の作戦であったのだ。

ノースウッズ作戦は、1962年、CIAが当時のキューバ・カストロ政権を打倒しようとした「キューバ計画」の中心的作戦だった。しかし、ケネディ大統領は、この計画を了承しなかった。暗殺事件の調査委員会から情報が出てきたのは、それが暗殺の要因となった可能性が考えられていたからなのだ。

計画は、簡単に言えば「キューバが民間航空機を理由もなく、突如、撃墜した」という事件をでっち上げることにある。 キューバは北米大陸と中南米大陸を結ぶ航空路の要衝で、各国の民間航空機が行き交っている。

もし、キューバが事前申請をしていた民間航空機を一方的に撃墜したとすれば、当然、国際世論は一気にキューバ批判に傾く。傾くどころか、アメリカ世論は沸騰、「カストロ政権を打倒せよ!」と、政府に軍事行動を要請、アメリカ政府は、それを大義名分に、堂々とキューバを殲滅できる。

ここで肝要なのは、あくまでキューバによって確実に「撃墜」させること。 とはいえ、キューバ軍もバカではない。たとえ領空侵犯してこようが、民間機をいきなり撃墜することはない。幾度も警告を発し、国際ルールの手順を踏み、かつ、アメリカ政府に状況を説明するだろう。その結果、たとえ撃墜に及んだとしてもキューバに非はなく、国際世論もアメリカによるキューバ攻撃を容認はしなくなる。

そこで綿密に練られた計画がオペレーション・ノースウッズなのである。

まず、「休暇旅行の大学生団体が、同じ趣味の人々の適当な団体」が中南米の旅行のために旅客機をチャーターする。航路はキューバ領空を通過する。

実はそのチャーター機はCIAが用意した「ニセモノ機」で、本物と同じ型、同じ塗装で、同じ機体番号を施されている。乗客となる団体になりすましているのはアメリカ軍兵士だ。そして「本物」の機体は、別ルートから無人のまま飛び立ち、途中、偽者と「合流」する。偽者は最低高度で離脱、アメリカ軍基地に帰投、無人の「本物機」は、そのまま予定ルートを飛行、キューバ上空に向かう。そこでアメリカ軍は、軍用機をわざとキューバ領域に飛ばし、キューバの戦闘機にスクランブルを掛けさせる。この行為自体、なんら違法性はない。事前申請のない未確認飛行機がアメリカ方面からキューバ領空に近づいてくれば、当然の防衛行動だからである。

ところが、それを見計らって本物の「無人機」が国際救難信号を世界中に打電する。 「キューバのミグ戦闘機にロックオンされた、助けてくれ!」 その信号が合図となり、積み込まれていた爆弾が爆発、機体は木っ端微塵となる。 救難信号は途絶すれば、誰だってキューバのミグ戦闘機が攻撃したと考える。いくらキューバ側が「攻撃はしていない」と反論したところでどうしようもあるまい。

その時には悲惨な残骸や遺体、さらには「遺族」の泣き叫ぶ姿を間髪いれずに世界へと発信し続ける。なにせ、事前に「死者」はわかっているのだ。いくらでも「お涙ちょうだい」のストーリーは仕込んでおける。妻が妊娠中だった、父親の誕生日だった、アメリカ人好みの話題を提供し、アメリカ世論を煽ることができる。

後は国際世論の後押しを受けて、圧倒的な軍事力でキューバへと侵攻、憎きフィデル・カストロ政権を打倒、カストロに奪われたキューバ利権をすべて回復する、と。

 

■ウクライナ版「ノースウッズ作戦」

ここまで読めば、ウクライナ上空で新ロシア派に「撃墜」されたマレーシア航空17便と、余りにも符合する点が多いことに驚くだろう。

17便の場合、当時、親ロシア派はプーチン大統領を乗せた飛行機が飛行予定で警戒を厳重にしていたところ、ウクライナ空軍の輸送機が飛んできた。そこで対空ミサイルを発射、誤って17便を「撃墜」したという説がある。

しかし、17便が「ノースウッズ作戦」だったとすれば、17便は自爆したと考えるべきであろう。そして「死体」も本当の乗客ではなく、あらかじめ用意された死体だった可能性が高いのである。 ノースウッズ作戦では、同型機が2機必要となる。そう考えれば、370便が「消失」した理由も見えてくる。

では、マレーシア航空機「撃墜事件」計画を整理してみよう。 まず2014年3月7日、370便がアメリカによって乗っ取られる。ハイジャックされたのか、もともと乗客全員が工作員と「すり替わっていた」のだろう。そうして370便は予定航路を外れてインド洋へと向かう。その先には、アメリカとイギリスの共同基地「ディエゴガルシア」がある。そこに着陸した370便は乗員乗客を下ろす。私の取材によれば、その後、370便はイスラエルの基地から次にフロリダ(ジェブ・ブッシュの牙城)へと渡ったという。その間、爆弾を装備して17便が出発するオランダへ飛んだ。

では、どうしてマレーシア航空が狙われたのかも説明しておこう。実はマレーシア航空の機体をイスラエルの企業が買い取り、工作に使ったようなのだ。もう一つ、知っておいてほしいのは1990年代以降、ボーイングを初めとする旅客機には、ハイジャック対策として、遠隔操縦の装置の設置が義務付けられていることだ。それを開発したのはアメリカとイスラエルの軍需メーカーで、もちろん、マレーシアの370便にも備わっている。アメリカとイスラエルがその気になれば、いつでも旅客機を「乗っ取る」ことができるのである。

さて、こうしてオランダで17便に偽装された370便は、本物の搭乗者と摩り替わった工作員が乗り込んで、17便として予定ルートを飛行することとなる。

ここからの情報は確認していないが、次のような推測も出回っている。 ノースウッズ作戦のストーリーどおりだったとすれば同時に「本物」の17便も別の場所から飛び立ち、軍用信号を出したのだろう(それがウクライナ空軍の輸送機として確認されている)、ウクライナ上空で合流後、今度は信号を入れ替える。本物の17便が民間機信号を出し、370便が空軍機信号を出す。これで一瞬の間に摩り替わる。まさにカッパーフィールドさながらの「イリュージョン」となる。事実、撃墜寸前、両機の信号が一瞬、途絶したのはロシア当局が発表している。

つまり親ロシア派を挑発してミサイルを発射させ、それを合図に「本物」の17便はあらかじめ積み込んでいた爆弾を使って自爆。ミサイルが外れても確実に「撃墜」を演出できるという説だ。但し、私としては、17便と370便は最初から同一機だったという情報を得ているので、この切の真偽は申し上げられない。

ここで重要なのは、ウクライナ空軍機への攻撃は、通常の戦闘行為であり、違法性はないという点だ。しかし、事前申請された予定ルートを飛行中の民間旅客機となれば、国際世論の強い非難を浴びることとなる。

事実、撃墜直後、ウクライナ情勢は、一時、アメリカとヨーロッパ側に傾いた。ロシアへの経済制裁も各国、こぞって発動した。何より、ロシアの正当性は、これで瓦解する。プーチンは悪逆な独裁者というイメージをアピールできる。

かなり込み入った国際謀略だが、アメリカにとっては、それをやるだけの価値があったのだ。

List    投稿者 tasog | 2016-07-14 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

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