2022-01-20

ドイツが火種となり脱炭素の動きにブレーキがかかる?

画像はこちらよりお借りしました

一昨年末からの脱炭素は不可逆的な潮流だとしても、昨年のCOP26では、先進国と途上国の捉え方・思惑が異なることが顕在化(リンク)。世界が必ずしも一枚岩でこの問題に取り組んでいるわけではないとの冷静な捉え方が必要だろう。今後、先鋭化していくのか、それとも、揺り戻しの動きが出てくるのか…先行きに不透明感がある。

●欧州は、原子力となんと天然ガスまでグリーンリストに追加→欧州は大揉め??

もともと、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーだけでは、国を維持できないのはミエミエだった。やはり、ここに来て原子力をグリーン産業に乗せてきた。その上、不安定な再生可能エネルギーの補強として、今までCO2排出対象だった天然ガス発電をカーボンニュートラル(CN)実現までは「OK」と、年明け1月1日にこっそり発表した。
一方、ドイツはすでに原子力撤廃に動いており、脱原発のドイツ・オーストリア・デンマークVS原子力推進のフランス他との衝突が始まる。
参考:【ドイツ】 2022年に脱原子力完了~ドイツエネルギー政策のこれまでとこれから

また、欧州の天然ガスはロシアからパイプラインで引いているが、ロシアはNATOで揉めているウクライナ経由ルートを避け、海を経由して直接ドイルに入れるパイプラインを主としている。しかし、ロシア対ドイツの衝突で供給量が制限され、欧州の天然ガスは高騰。これもドイツVS他の欧州国の衝突の火種になっている。

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  投稿者 simiz-ma | 2022-01-20 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »