2008-02-01
フランス第2位の銀行(ソシエテ・ジェネラル)の破綻
年明けから、米国シティバンクの巨額損失が発覚し、世界の株式市場は大幅下落を続けた。
乱高下する株式市場により、金融機関の自己売買で損失が隠せない事態に至った。
8月のサブプライム危機の端緒を作ったフランス(パリバ銀行の発表)から、またもや、巨額損失の発表が行われた。
損失額49億ユーロ(約7600億円)である。
「一人の若手トレーダーの不正行為によるもの」との公式発表だが、22日のFRBの緊急利下げにも繋がっているようで、19日の週末から21日の週に、世界の金融崩壊の危機にあったと推察されます。
その動きを追って見ます。
先ずは、24日のソシエテ・ジェネラルの公表から。
●仏銀大手ソシエテが1兆円の損失・不正取引、1人で7600億円(日経新聞1月24日)
フランスの銀行大手ソシエテ・ジェネラルは24日、同行のディーラーによる株価指数先物の不正取引で49億ユーロ(約7600億円)の巨額損失が発生したと発表した。ほかに米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)などに関連して20億5000万ユーロ(約3200億円)の有価証券評価損が出ており、2007年10—12月期に計上する損失は総額69億5000万ユーロ(約1兆800億円)にのぼる。
個人による不正としては過去最大規模の不祥事となった。最近の世界的な株安を背景に不正が発覚した格好。サブプライム問題が深刻化するなかで、大手銀行の市場部門のリスク管理が甘くなっていた実態が浮かび上がったといえそうだ。
ソシエテ・ジェネラルは資本不足で経営が悪化する事態を回避するため、米モルガン・スタンレーとJPモルガンを引受先とする55億ユーロ(約8500億円)の増資を実施することを明らかにした。ブトン会長兼最高経営責任者(CEO)は辞任を表明したものの、23日の取締役会で否決された。
参考:ニュースレリース
『ソシエテ ジェネラル グループ、市場取引分野の一部門において異例の不正取引を発見』リンク
ソシエテ・ジェネラルを巡る動きは、24日の発表以前から始まっている。
以下は、幾つかの動きを伝えるものです。
続きを読む前に、クリックを!