2009-02-11

日銀の金融政策が機能しないのはなんで? 〜銀行の収益構造の変化〜

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日本銀行本店 写真はこちらからお借りしました
日銀の金融政策が機能しないのはなんで?〜資金調達方法の変化〜からの続きです。
最近のニュースでは、日本銀行(以下日銀)の金融政策が注目を集めています。
日本における金融システムの番人として、市場介入する日本銀行ですが、これまでの政策はあまり機能していないとも言われています。
その理由として、前回の投稿では民間企業の資金調達の変化を紹介しました。
民間企業の資金調達の変化が、間接金融から直接金融へと移ると、資金の貸し手である銀行の役割にも変化が求められます。その結果、日銀の政策にも影響が出てきます。
そもそも、日銀の市場介入は銀行を通して行われます。
銀行は、日銀の政策方針の元、市場における金融仲介機能を担っていました。具体的には、個人や法人からの預金を預かり、それを他の個人や法人に貸し出すことで資金が循環します。預金量が増える分、貸し出しを増やし、収益を上げていくことが必要です。
しかし、企業の資金調達が変化し、借りたい人が銀行を訪れなくなるとどうでしょうか?
銀行は、それまでのように貸し出しを増やすことが難しくなります。
銀行は貸し出しを減らす分だけ、他のサービスによって収益を上げる必要性が高まります。
(もしくは、必要経費を下げる)
では、これがどのように日銀に影響するのかを具体的に見ていきましょう。
応援よろしくお願いします

(さらに…)

  投稿者 orimex | 2009-02-11 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?5 Comments »