2012-03-22
経済の一般常識を検証する②〜日本の金利は本当に低いの??
さて、2月16日の経済の一般常識を検証する①〜為替介入は本当に必要か?に続き、
またまた経済の一般常識を検証してみましょう。
今回は「日本の金利は本当に低いの?」です。では早速、検証スタートです。
1.日本の金利は本当に低いの?
「日本の金利は安い」と皆さん、思っているでしょう。実際、どうなんでしょうか?
預金金額 | 三菱東京UFJ | 三井住友銀行 | みずほ銀行 | ゆうちょ銀行 |
300万未満 | 0.025% | 0.025% | 0.025% | 0.035% |
300万以上 | 0.025% | 0.025% | 0.025% | 0.035% |
1000万以上 | 0.030% | 0.030% | 0.030% | 0.035% |
1年もの定期預金の金利は、大手都市銀行含めた全国平均で0.025%(2012年3月1日現在)しかない。つまり100万円預けて1年後に付く利息は250円なのです。う〜ん、確かに低い・・・・。
次に、世界からみてどうなんでしょうか?
最近の主要国の政策金利推移は以下のとおりです。
*政策金利とは、中央銀行が一般銀行に融資する際の金利のことで、市場の金利を実体経済に合った水準に誘導するために設定する基準金利のこと。金利を上げることで景気の過熱やインフレを抑制し、下げることで消費や投資にお金が回るように仕向けるのです。日本銀行では、かつては公定歩合、現在は無担保コール翌日物金利を採用しています。
2008年9月のリーマンショックにより、各国とも大きく金利を下げていますが、日本の低金利っぷりは予想通りでもあります。
政策金利 | 日 本 | アメリカ | E U | イギリス |
2008年9月 | 0.50% | 2.00% | 4.25% | 5.00% |
2012年2月 | 0〜0.10% | 0〜0.25% | 1.00% | 0.50% |
「なんだ、やっぱり日本の金利は安いんだ」・・・・・・と納得するのは早計です。
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