2012-04-22

脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(14)江戸期の経済理論家その1(二宮尊徳)

前回は、イスラームの経済システムを扱いました。神の代理人としての所有権、労働の奨励と促進(浪費や不労所得の禁止)、財の社会的還流など、神の教えによって自分発の考えを諭し、とことん集団発の思考で経済システムを構築していることが分かります。

脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(13)イスラム経済(ムハンマド・バーキルッ=サドル)その2

今回と次回で、江戸期の経済理論家として、注目できる経済学者(思想家)を扱ってみます。

一人は、江戸後期の農政家・実践思想家の二宮尊徳です。もう一人は、農村共同体への回帰を理想とし、時の特権階級(武士、学者、僧侶・神官)と支配思想(仏教、儒教、神道)を徹底的に批判し、東北の片隅で、農民指導を行った安藤昌益です。

まずは、二宮尊徳についてです。江戸後期の冷害と生産力衰退に対して、至誠・勤労・分度・推譲という行動指針(報徳仕法)を指し示し、農村復興を指導した二宮尊徳。その実践思想は、東北・関東から東海にかけて、影響力を持ち、明治前半の富国の基盤をつくり上げていきました。

1.江戸期の経済の動き、前半の高度成長期と後半の停滞期
2.江戸期の経済思想家達は何を論じていたか
3.疲弊した農村復興を実践的に指導した二宮尊徳と報徳仕法
4.幕末・明治初期の報徳運動

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  投稿者 leonrosa | 2012-04-22 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments »