2013-11-07
資力が武力を上回ったのはなんで? 〜プロローグ〜
今回から新シリーズを始めます。
さて現在、国力を表す指標は?と問われると、みなさんは何と答えますか?
私は、まずGDP(国内総生産)が頭に浮かびます。
2012年GDPランキングによると、1位16兆2400億ドルのアメリカを筆頭に、2位中国、3位日本、その後ドイツ、フランスと先進国と呼ばれる国が続きます。経済の豊かさが国家の豊かさであり、経済力こそが国力というわけです。
しかし私たちはこの「経済こそ国力」という経済至上主義が様々な問題を引き起こしてきたことを知っています。急速な工業化による公害や、個人主義化による共同体の崩壊、科学信仰による原発問題など・・・、枚挙に暇がありません。資力(経済力)≒国力という構図を大きく見直す時期なのです。
そもそも一体いつから国力≒資力と言われるようになったのでしょうか?
例えば日本では、708年に和同開珎が貨幣として登場しますが、15世紀末になってもまだ国力は武力だったと言えます。当時は戦国時代と呼ばれ、織田信長や豊臣秀吉などの歴史的ヒーローが活躍するなど、多くの武将が群雄割拠した時代でした。武力を使って他国を侵略し領土拡大していくので、国力とはまさに「武力」そのものだったのです。
ちなみに貨幣の誕生については、コチラをどうぞ♪
では「資力」と「武力」は一体どんな関係なのでしょうか?
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