2014-05-05

「資力」が「武力」を上回ったのはなんで?(6)~まとめ

いよいよ、これまで検討してきた「資力が武力を上回ったのはなんで?」のまとめになります。
過去の記事は以下のとおりです。 復習に是非どうぞ☆ 

(0)プロローグ
(1)“公共事業”としての十字軍と周辺ビジネスで肥大化した「騎士団」
(2)負け組が築き上げた国:スイス
(3)武力が制覇力になりえなくなった時
(4)私権獲得が社会共認となった大航海時代前夜
(5)大航海時代から始まる商取引と分業化のシステム

さて、改めて武力が制覇力になった経緯から整理していきましょう。

■武力による統合・制覇

 武力が制覇力になったのは、およそ5700年前に集団同士の掠奪闘争が勃発したときです。集団の統廃合が行われ、その帰結として生まれたのが、今につながる国家でした。国家は武力によって国内を統合し、他国を制覇してきたのでした。(参照:るいネット「力の原理と私権原理の関係構造」)

30年戦争 しかし1314年のスイスの登場により、状況が一変します。(参照:(2)負け組が築き上げた国:スイス )
武力(≒傭兵)の輸出産業がシステム化し、ヨーロッパの各国間の武力は均等化に近づきます。

そのためヨーロッパでは近隣国に攻め入ると、大抵長期化し、勝っても負けても、互いに疲弊するばかりで、戦争には私権獲得の旨みがなくなってきたのです。この段階が、武力が制覇力になりにくくなった状況です。(参照:(3)武力が制覇力になりえなくなった時

 ここをもう少し詳しく見てみます。その前にポチっと応援お願いします☆

  (さらに…)

  投稿者 komasag | 2014-05-05 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »