2019-06-07

反グローバリズムの潮流(ドイツのメルケル政権は崩壊の危機、環境政党との連立を模索?)

 

20190531at19S_tEU総選挙でメルケル首相率いるCDU・CSUは第1党を維持したものの得票率を大幅に減らし、第2党だったSPDは歴史的な大敗で3位に転落、SPDの党首が辞任し連立政権の崩壊もうわさされています。一方でドイツではEU懐疑派の伸びよりも、環境政党の伸びが大きいと言う結果になりました。今、ドイツで何が起きているのでしょうか、何故、今環境政党が伸びているのでしょうか。 (さらに…)

  投稿者 dairinin | 2019-06-07 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments » 

国際情勢の大変動を見抜く!-15~正邪が逆転した世界~

 

アイン・ランド+グリーンスパン

グローバリズムを生んだ思想は新自由主義。それはシカゴ大学で生まれた。それを広めた理論的指導者の一人がロシア生まれのユダヤ系アメリカ人:アイン・ランド。彼女のパトロンがフィリップ・ロスチャイルドであることは有名。ガチガチの金貸し支配の構図。

 

「利己主義(エゴイズム)こそ人間の最大の権利である」と主張する彼女が政治にも関与していく。

 

ランドの利己主義至上主義は特定の能力に優れた強者の論理でもある。

彼女のいう強者とは「野蛮な武力や詐欺のような手段を使って、生産する人間から生産物をかすめ取ったり強奪したり、生産する人間をだましたりすることによって生き延びようとする」略奪者のこと。

筆者はこの思想を詭弁であると断言し、それが生み出す現象を「正邪が逆転した世界」という。

確かに、まったくもっておかしな思想。こんな思想が世界を動かしていく。故に世界経済は完全におかしくなった。

 

彼女を師と仰いで崇拝したのが、アラン・グリーンスパン元FRBの議長。ランドの力でFRBの議長になったとされ、18年に亘ってFRB議長を務めた。リーマンショックの原因を作ったと言われる。

独自の価値観に基づいて世界経済を動かしたグリーンスパンの哲学がランドに負っている事実に、私たちはもっと注目する必要がある。としている。

 

『世界を操る支配者の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

*************************************

■新自由主義は利他主義を排撃する

 

(前略)

 

経済学者や経済評論家など経済の専門家と称する人たちが書いた書籍やメディアでの解説では、いま市場で何が起こっているのか、その真相を私たち一般国民が理解することはまず不可能なのです。

 

私が本書で強調したいことは、新自由主義という思想が持つ意味なのです。現実の経済は経済学の理論によって動いているのではなく、経済理論の背景にある政治思想や世界観、人間哲学に影響されていると言えるからです。したがって本書では、グローバリズムの経済的分析ではなく、グローバリズムを生んだ思想に着目します。

(さらに…)

国際情勢の大変動を見抜く!-14~グローバリズムという妖怪~

ボルカー

金貸しによるグローバリズム戦略で、学者を使った洗脳が進んできた歴史を辿る。

市場拡大のためには、市場に任せ政府は関与してはならないというバカげたイデオロギーがまかり通る。

規制緩和や民営化という甘い言葉に踊らされ、実際には市場に関する情報は公平に共有されないことや、民営化とは私有化であるという事実から遠ざけ、選択の自由をあたかも自分たちが持っているかのように洗脳する。

 

そして、「現在の私たちは、市場という言葉の魔力に無感覚になっています。膨大な大衆が無感覚になっているからこそ、市場経済を通じて貧富の格差が拡大したのです。」とあるように、金貸しは庶民を思考停止にさせることを意図的に実行し、世界を支配することがグローバル化の本質と思われる。

 

『世界を操る支配者の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

*************************************

■■道徳と民族を破壊する4人の洗脳者

■グローバリズムという妖怪

 

これまでロシアと国際金融勢力との攻防の歴史を見てきました。この戦いは、なにもロシアに限ったことではありません。現在地球的規模で世界をグローバル市場化しようと策動している国際金融勢力と、民族文化を擁護し、国家の独立を守ろうとする国家との戦いが繰り広げられているのです。すなわち、グローバリズム対ナショナリズムの戦いです。

 

この戦いの渦中に我が国も投げ込まれています。2012年12月の安倍政権成立以来、安倍総理の地球儀を俯瞰する外交上の活躍によって我が国の国際社会におけるプレゼンスが高まりました。ところが、まさに我が国の国際的プレゼンスが高まったがゆえに、安倍総理に対する中韓のみならず同盟国アメリカからの批判が高まってきたのです。本章は、その理由を明らかにするものです。まず、グローバリズムとは何か、その正体に迫りたいと思います。

 

 

1848年にカール・マルクスが『共産党宣言』を刊行しました。以後21世紀に至るまでの歴史は、革命と戦争の世紀であったと総括できると思います。マルクスは「一匹の妖怪がヨーロッパを徘徊している。共産主義という妖怪が」と謳い上げて、世界の虐げられた人々に福音をもたらしたかのように誤解されましたが、実際に世界は革命騒ぎと戦争の惨禍に覆われてしまいました。そして東西冷戦が終了して二十数年、いま世界には別の妖怪が徘徊するようになったのです。その妖怪こそ、グローバリズムです。

(さらに…)