2019-10-08

国際情勢の大変動を見抜く!-33~FRB創設が「ディープステート」の基盤~

 

 

 

ウィルソン大統領

この6回ほどは、直近から近未来の金貸し勢力の動きとそれを阻止しようとするトランプ大統領の戦略等を見てきました。今回からは、少し歴史を遡ってアメリカを牛耳ってきた金貸し勢力:本書では「ディープステート」の成り立ちから、彼らが動かしてきた歴的な事件などを教科書に載っている定説と真実との対比という形で扱っていきます。

 

今回は「ディープステート」の原点について。

金貸し支配の歴史は古く1000年前の十字軍遠征辺りまでさかのぼりますが、今回は金貸しがアメリカ支配に乗り出した100年前の経緯について紹介します。

アメリカ政府を裏から支配する「ディープステート」は、「金融」「司法」「メディア」を牛耳ることが鉄則。そのため彼らの意に沿う大統領を打ち立てます。

 

まずは、第28代ウィルソン大統領が金貸し傀儡政権の始まりとのことです。彼の就任直後にFRBが設立されます。そして不倫の弱みに付け込んで最高裁にユダヤ系判事を送り込みます。これで「金融」と「司法」の基盤を整えます。(「メディア」については次回)

 

その経緯の中で面白いのが、第1次世界大戦へのアメリカの参戦は、戦況不利のイギリスが、ロスチャイルドにお願いして実現したとのこと。その見返りが、ロスチャイルドが展開していたパレスチナ国家建設支援。これが有名な「バルフォア宣言」とのこと。

これはちょっと意外でした。

 

『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著)からの紹介です。

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■世界を動かしてきた「ディープステート」

 

(前略)

 

(前段で、第二次世界大戦が起こった教科書に載っている定説いがいの理由として3つの候補が挙げられているが、そのいずれも間違っている、その理由は)

 

本当に謀略を巡らせた存在、本当の黒幕を隠してしまうことになる、というところにありました。

 

本当に謀略を巡らせた存在、本当の黒幕とは、最近注目され始めた、また、私がかねがね著書や講演で述べてきている、「ディープステート」のことです。国家内国家あるいは深層国家などと訳されますが、「ディープステート」とはアメリカの真の支配者をさします。

 

2018年9月、アメリカ中間選挙のキャンペーン中、トランプ大統領はモンタナ州ビリングスの共和党候補応援スピーチでこんなことを言いました。「選挙で選ばれてもいないディープステートの活動家たちが自らの秘密の課題を推進するために有権者に逆らうことは、民主主義そのものにとって全く脅威である。」 (さらに…)

「お金」の進化は、その詐欺性を高くして行く歴史

知り合いが、今後の景気は悪く成っていくのでしょうか?と何時も聞かれる。
最近の景気は全く良く分からない。現在景気がよいのか悪いのかも実感がない。
ただ、アメリカの借金、日本も借金、世界中が借金だらけで、ただで済むわけがない、とは感じている。
現在の世界経済が、狂っているのは薄々みんなが気が付いている。

しかし、そんな不安は見なかったことにしていきている。

現在の市場社会のマネー自体が「嘘の塊」であると解説してくれている書籍を紹介。
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偉大なる愚行の歴史『マネーの進化史』 ニーアル・ファーガソン / 仙名紀

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http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2016/01/post-67a8.html

マネーの本質は「花見酒」だ。それ自体に価値はない銭を、二人の男の間でまわすことで、一杯また一杯と売り物の酒を飲むことができる。いい気分で酔っていられるのは最初のうち、空になった酒樽に気づいて青ざめる。

銭に限らず、株券や保険など、マネーは様々な姿をとる。たとえディスプレイに浮かぶ数字だけだとしても、マネーは、皆がその価値を信じているから価値がある、トートロジカルな存在だ。具体化された信用を回すことで、モノやサービスが回る。しかも信用を殖やすことで実体以上の価値を回し、人々は浮かれ騒ぐ―――酒が尽きるまで。

『マネーの進化史』は偉大なる愚行の歴史だ。貨幣の誕生から銀行制度の発達、債券と保険の発明、「信用」を売り買いするマーケットなど、4000年に及ぶ行状を眺めていると、つくづく人類は学んでいないことがよく分かる。どの時代でも新しい「信用」が様々な名前で生まれ、膨らみ、弾ける。

あるときは権力と結びつき、自己増大化が目的となり革命や戦争を引き起こし、またあるときは知識を従えて、自己理論化し高度に洗練され新たな領域を切り拓く。同じ過ちをくりかえす人類とは裏腹に、金融は過ちから多くのことを学び、変化してきた。技術革新という突然変異を繰り返し、新企業の創出という種の形成を行い、金融危機と淘汰で方向付けられる断続平衡を経てゆく、壮大な実験の歴史なのだ。それは、「金融」という得体の知れないモノが、徐々に形をなし、人にコントロールされるフリをしつつ何度も期待を裏切ってきた進化史なのかもしれぬ。

世界初のバブル経済と崩壊を引き起こしたジョン・ローの話がめっぽう面白い。慢性的な政府債務を解消するため、王立銀行を設立して紙幣を発行させ、それを自分の会社に貸し付けては投機熱を煽るというやり方は、まさになんでもあり、金融の実験そのものといえる。彼が遺した手紙が象徴的だ、曰く「私は、賢者の石の秘密を探り当てました。つまり、紙から金を生み出せばいいのです」。金を刷れば人は豊かになるという発想はどこかで聞いたことがあるが、市場操作と粉飾決算に人々が踊り、笑い、そして絶叫する姿は確かに見たことがある。

本書がユニークなのは、この狂乱を現代に投射するところ。ミシシッピ・バブルの首謀者だったジョン・ローから、エンロンの最高責任者ケネス・レイの経歴に結びつける。著者によると、「控えめに言っても」驚くほど似ているそうな。続々と暴かれる不正経理・不正取引の本質は、何百年たっても変わらない。

ただし、わたしもリアルタイムで見てたから分かるのだが、不思議なことに他人事のように書いてある。一部の、金に狂った不届き者が経済を大混乱に陥れた文脈の中で語られていて、当時の、マーケット全体が酔っていたかのような感覚がごっそり抜けている。LTCMやメリウェザーのヘッジファンド危機も、そういう錬金術師が引き起こした騒ぎのように扱われており、市場全体を覆っていた多幸感が、「熱狂」の一言で片付けられている。宴たけなわの酔っ払いは、その自覚がないのだろう。

保険の歴史も面白い。ロイズ創立からの保険の歴史は、そのまま人類がどのようにリスクに向き合ってきたかを振り返ることになる。リスクをどこまで、そしてどのように「信じるか」は、その反対側にいくらまで張るかの話になる。損害への恐れは、起きうる可能性よりもむしろ、損害の大きさに左右される。そのギャップへの逆張りを見える化した賭金が、保険金なのだ。そして、可能性を正確に見積もり、分散して賭けられる者こそが覇者となる。パスカルの確率論やベルヌーイの大数の法則により、保険数理が確立されていく模様は、人間の「信用したい」という欲望がそのまま数学の地平を切り拓いていくことにつながっており、たいへん生々しい。

不動産(real estate)ならぬシュールリアル・エステイトの話も既視感ありまくり。S&Lからサブプライム危機は記憶に新しいにもかかわらず、「不動産投資は安全」という神話をあざ笑うかのようなペテンは某国で真っ盛りだ。某国の人たちにこそ、サブプライムローンがどのように利用されていたか、声を大にして伝える必要がある。ローン初心者は皆無で、ほぼ全員が借り換えだったという。借り手は自分の家をATMでもあるかのように扱い、住宅の資産価値からローンを引いた純資産を現金に換え、その収入でカード負債を帳消しにしたり、新たな消費に走ったのだ。花見酒の、まだ売り上げになっていない銭で飲むというのは、文化のなせる業なのか。笑えない話だが大いに笑わせてもらった。
マネーは、貨幣、債券、株、保険、不動産など、様々な形をとり、回転率とパワーを上げてきた。この信心こそが人類にレバレッジをかけ、モノとサービスを回してきた。本書に描かれるのは、マネーを信じる人々の熱狂や苦悩だが、その「信じたい」願望を逆手にとって翻弄してきたマネーそのものが主役だろう。
人は判断力の欠如からマネーに熱狂し、忍耐力の欠如から失望し、記憶力の欠如からまた熱狂する。ちっとも歴史から学ばない人類をよそに、その思惑とは無関係に蠢くマネーの進化が、面白く恐ろしい。

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以上引用  by猪飼野

  投稿者 dairinin | 2019-10-08 | Posted in 05.瓦解する基軸通貨No Comments »