2009-10-14

「民主政権下で郵政民営化どうなる?」(2) 欧米支配勢力による日本収奪の過程と今後のシナリオ

郵政民営化の今後を占う上で、“長銀”や“りそな”などいままでの日本資産収奪が、どのような勢力によってなされてきたかを整理しました。
バブルで肥え太った日本の資産をどのように収奪するか?
欧米支配勢力による日本資産収奪計画はバブル前から周到に計画されていました。

推進してきたのは大きく3つの勢力です。(下図いっしょに見てね)
1.ディビッド・ロックフェラー
  :主に戦争経済派の金貸し。CIAを握り、自民党清和会系のバックとなり、戦後日本の支配を進めてきた。
2.ロスチャイルド+ジェイ・ロックフェラー(ゴールドマン・サックスもこの系統)
  :主に金融派の金貸し、中央銀行を握る。1993年のクリントン政権成立前に手を握ることで、ようやくディビッド・ロックフェラーに対抗する勢力を形成し、金融をベースに次第に凌いでいく。日本では小沢と関係が深い。
3.奥の院:欧州貴族(いままで見え隠れしているのは、主にベルギー王室系):上記金貸しに出資している金主、双方に影響力を持つ。

これらの勢力が一同に会すのがオランダに本拠を持つビルダーバーグ会議。欧州貴族を頂点とし金貸し勢力が参加する会議です。上記1,2の金貸しは覇権を巡って激しく争ってますが、その上で双方に静かに君臨してきたのが奥の院の欧州貴族という構成です。

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バブル発生ごろからの30年間の動きを図にしてみました。(右の金貸し勢力→左へ見ると分かりやすいです)。
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拡大→ファイルをダウンロード
★上図から分かる幾つかの法則
アメリカの政権交代(覇権交代)に伴い日本の政権も交代している。
1993年アメリカでの覇権交代に伴い、日本でも小沢による連立政権が成立。しかしディビッド・ロックフェラーの力が強く、短期間で崩壊して元の自民党に戻っている。
今年もアメリカに連動する形で民主党が政権をとったが、日本においてはまだディビット系の勢力(マスコミ・官僚・検察)は残存しており油断はならない。
②アメリカでの覇権交代に対応する形で、日本への金融進駐軍も編成が変わるが、ゴールドマン・サックスは、ディビッド系の金融進駐軍にも入っている。(ディビッド系が金融に弱いためか?背後にビルダーバーグが控えているからか?)ゴールドマンの動きは要注意です。
③また、支配勢力の戦略的方法論(戦争経済or金融グローバリズム)によって、世界で戦争がメインで行われるのか、グローバリズム(世界市場化)がメインで進められるのか、・・・が分かれる。これは彼らの特異分野・収益源が、どちらかによるものです。
従って、今後の郵政民営化の動向を占う上でも、覇権を握っているのは誰か?彼らが金融をどのように使おうとするかが鍵になります。
★★今後を占う上での情勢
1.覇権の大転換
 ・2008年金融危機により資金量を減らした金貸しが凋落、金貸しへの金主である欧州貴族が、金融崩壊への危機感を持って数世紀ぶりに主導権を握りなおしたこと。その表れがG7→G20の多極的運営であり、金融規制の強化と主要金融機関の国有化という大転換が進められていることです。特にロスチャイルドの牙城だった英国で金融機関の国有化が進んでいるのが象徴的です。
そして欧州貴族がロスチャイルド、ジェイ・ロックフェラー系を下に組み込み、一大勢力となり主導権を握り、弱体化したディビッド・ロックフェラーを追い詰めている。
参照:欧州貴族の軍門に下ったロスチャイルド? 追い詰められるロックフェラー?
→その主戦場は日本。(日本そしてイランや北朝鮮など一部を除き、すでにディビッドは力を失っている。)資金源となっている最後の砦日本からディビットを追い出す必要があります。
2.覇権を得た彼らは金融収奪を進めるのか?
覇権を握った欧州貴族は、金融・中央銀行に強いロスチャ・ジェイ→ゴールドマンを下に組み込んでいる。彼らは郵政資金を奪おうと思えば有利な位置にいます。
ただし、彼らは金貸しを抑えるために大きく金融規制に踏み込もうとしており、その戦略と矛盾してくる。
★★★郵政に関連して考えられるシナリオ
欧州貴族にとって考えられるシナリオは主に二つ、
①資金源になっている日本からディビッド・CIA追い出しのために小沢・鳩山民主党と協力していく。郵政も日本の資金として認め、相応の見返りを求めつつ協力する。日本の自立を促すことで、中露への抑え役も期待する。
②いままで通り自己資産を増やすための収奪を行う。若しくは多極化(新興国投資)のために郵貯と日本の資産を使う。そのためにゴールドマンを主幹事で入れている。
ドル暴落・多極化後の主導権確保を考慮するとシナリオは、①の可能性が高い(昔の日英同盟に近い形)。日本にとっても自立しながら、欧州と連携しつつ、中露にもにらみを利かせる日欧同盟型が望ましいと思われる。
ただ1980年以降の金融収奪進駐軍の背後に欧州貴族の影もあったことを考えると②の可能性も大いにありうる。ここで鍵となるのは国民や政治家の意識です。アメリカや中国etc大国に依存して生きようとすれば、彼らは容赦なく収奪しようとするでしょう。自立しようと考えれば、彼らとの取引材料はいくらでもあるはず。今回の選挙で人々の意識は大きく転換し始めている。そこが突破口になるか?そこに期待したい。

☆彼ら覇権保持者の意図と、日本の国内勢力の動き・力関係によって郵政民営化がどうなるか規定されてきます。次に各政治家のバックや信条、そして郵政を巡る、日本での暗闘(簡保の宿、郵政人事など)状況を押さえていきたいと思います。
参照:
『ハゲタカが嗤った日』 浜田和幸著 (特に長銀を買収した勢力について)

List    投稿者 Hiroshi | 2009-10-14 | Posted in 未分類 | 2 Comments » 

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コメント2件

 親交際クラブール | 2011.12.15 10:48

教育や体制が変わり、穏やかな世情になったことで薄れてしまった闘争本能を、日本国民がどうやって取り戻すかが課題であると思う。

 wholesale bags | 2014.02.10 2:32

金貸しは、国家を相手に金を貸す | 「私権の失速・私権体制の崩壊」シリーズ(3)…私権の衰弱から性の衰弱へその2

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