2008-12-21

イギリスの経済を探る②

さあお待たせしました。イギリスの経済を探る②です!前回は「金余り状態→土地に投資先が向いた」で終わっていましたね。金余り状態は、1980年代にマーガレット・サッチャー政権が行った大規模な金融の規制緩和(金融ビッグバン)の結果、シティ(ロンドン金融市場の中心)の金融機関が外資系金融機関に買収されたこと(ウィンブルドン現象)によって発生しました。今回は、何故土地に投資先が向けられたのか?=住宅バブルは何故起こったのか?を探っていきます。
そもそも日本の感覚では住宅に投資するというのが理解できないですよね。日本では30年もすれば建物の価値なんてゼロに等しくなってしまいますから。ところが、日本の住宅の平均寿命30年に対してイギリスの住宅の平均寿命は140年なのです。イギリスに限らず自身の少ない欧米では建物の寿命は日本より長めです。ですからイギリスでは経年によって住宅の価値が減少することはあまりなく、それどころか改修の仕方よっては逆に価値が上がる事だってあるのです。日本の事情とは違い、古い住宅でも、きちんと手入れをして魅力的になっていれば、築年数に関係なく高い値段で売ることができるのです。

(さらに…)

  投稿者 catstar | 2008-12-21 | Posted in 未分類 | 1 Comment »