2008-12-26
シリーズ「どうする?市場の独占支配」9
【第9回:アメリカの象徴「ビッグ3」の崩壊】
アメリカの実体経済と華やかで派手なアメリカンライフを象徴する自動車産業がいよいよエンスト。これは今のアメリカ国家を文字通りに象徴しており、各国(特に実体経済で先行する日本)にブイブイと圧力をかけ続け、自らの実体経済を疎かにしてメーターも見ずに幻想金融経済で突っ走ってきたアメリカがガス欠で終わりというC級映画並みのお粗末なエンディング。それでも動かそうと水で数倍に薄めたハイオクを入れまくって、「まだいける!」とのたまう今日この頃で、さすがのアメリカ国民も「もう動かん車に無駄な油を使うな!」と申しておりまして、車から人を放り出しても走り続けようという悪あがきが見苦しいです。まぁ〜、アメリカの象徴ですから、そこが終わるとアメリカ全体が痛いわけです。(前回は、こちら)
フォードのalan mulally とGMのwagoner
しかし、自動車産業というのは裾野が結構広いんですね。ビッグ3がダメになると関連会社も道連れで、トヨタ、ホンダもアメリカで部品が手に入らなくなるし、アメリカ経済大打撃で消費もできない混乱に陥るということで、トヨタも「ビッグ3を潰さないで・・・」と御願いしているとか。大きな目でみると日独車独占の良い機会なのですが、どうせ復活の目は無いのですから、「静かに去って下さい。」という意味ならば正解かもしれません。どこも買収意欲も沸かないほど、アメリカの実体経済には信用はありません=終わりです。
ここ数日の動きをまとめますと・・・・