2009-05-14

食料自立への道を探る5.域内自給を確保している欧州連合

EU(欧州連合)は2004年5月に東欧10カ国が加盟して25カ国になり、2007年1月にブルガリアとルーマニアが加盟して27カ国となっています。
国土面積は432万平方km、人口は4億8千万人と、米国と並ぶ巨大な市場と世界経済への影響力をもっています。 
 
この欧州連合の農業部門は、基本的に食料自給を確保し、一部余剰農産物をアフリア・中東諸国に輸出しています。 
 
まずは、主要国の農業状況です。 
 
EUagri02.bmp 
 
EUの最大農業国はフランスです。カロリーベースで自給率122%。穀物自給率は173%ですね。
穀物自給率でみると、イギリス、ドイツ、デンマーク、ポーランドがほぼ自給している。
農業国としても有名なオランダは、特殊で、酪農や花生産に特化しているので、穀物自給率が低いのです。 
 
表で特徴的なのは、国土面積の半数程度が農用面積になっている点です。欧州の農業は、森林を牧草地や小麦生産地、或いはブドウ畑に転換していった歴史を反映していますね。 
 
欧州連合は、歴史的にEU共通農業政策(CAP)として、食料自給を確保する政策をとって来ました。 
 
主要国の農業概況と政策の動向をみてみます。 
 
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  投稿者 leonrosa | 2009-05-14 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?4 Comments »