2014-02-10
金貸しによる洗脳教育史③ 〜特権化された大学が壮大な騙しの社会を創っていった〜
ボローニャ大学 パリ大学
前回の記事
金貸しによる洗脳教育史②〜皇帝と教皇の詭弁合戦から大学が生み出されたでは、大学は、ローマ教皇に対抗する神聖ローマ帝国が、ローマ法の正当性を確立するための、詭弁需要から生まれたという、目から鱗の新認識を展開しました。
今回は、神聖ローマ皇帝とローマ教皇が、勢力争いに大学をどう利用していったのかを具体的に見ていきます。各々の大学の優位性を高めていくには、多くの学生を集める必要があります。
そのために、皇帝や教皇がどのように、大学への求心力を高めていったのか、その背景を探っていきたいと思います。
大学設立の起源等を紹介している文献では、大学の成り立ちの背景として、イスラム文化の流入により、自ら学びたいという若者達が、ボローニャ等に集まってきたという逸話として、その「建学の精神」や「自学志向」を挙げているものが多いようです。
ただし、この「建学の精神」や「自学志向」と、前稿の「詭弁需要」という背景とは、論理的に飛躍があり、要因としては不十分と思われます。