2008-06-05

「企業価値」とは、いったいどのような価値なのだろうか?

「企業価値」、あるいは「株主価値」という言葉を、最近よく耳にするようになった。欧米をはじめとする外国人による日本買いの話題には、必ずといってもいいほど頻繁に登場する。 
 
>「TOBの増加は、単にM&Aの手段として広がっているのではなく、(株を大量保有したうえで企業価値向上を働きかける)アクティビストファンドの動きが活発になったことの裏返しだ。経営者がきちんと説明責任を果たさなければ、今後もいろいろな動きが出てくる」(大手証券)と、経営者に警鐘を鳴らす声も強まっている。 
 
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=157245 
 
murakami.jpg 
 
>日本企業による買収防衛策の導入について、経営陣の利益ではなく株主利益を保護しているか、また経済産業省の企業価値研究会が2005年に公表した買収防衛策に関する指針だけでなく、東京証券取引所の目標および規定にも合致しているか判断するため、2008年4月までに調査を実施し公表する。敵対的買収対抗策が株主利益を害することがないよう確保するため、どのような追加的措置が必要かについての提言を含める。 
 
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=171166 
 
では、「企業価値」とは、いったいどのような価値なのであろうか? 
 
利益?
所有する不動産?
目抜き通りの本社ビル?
工場やプラント? 
 
それとも・・・
高い技術?
特許?
やる気のある有能な従業員?
熟練工?
ブランド力? 
 
もっといえば・・・
顧客満足?
社会貢献度? 
 
「企業価値」、あるいは「株主価値」といった場合、人によってもそのイメージした中身はそれぞれだし、使われる文脈によっても微妙に内容が異なる。 
 
しかし、それらが会社経営者にとって、相当強く意識していかないといけない指標になってなっていることは間違いない。 
 
そこで、「企業価値」とは何かという問題を、買収や株式の問題、延いては諸外国による日本国富の略奪を考えたときには、避けて通ることができないファイナンス理論の視点から、シリーズで深く掘り下げて追及してみたい。 
 
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  投稿者 katuko | 2008-06-05 | Posted in 04.狙われる国の資産4 Comments »