2011-10-06

『経済が破綻したらどうなる?』 第4回〜アルゼンチンの国家破産〜

%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B31001.jpg
世界の金融情勢が非常に危うくなっている状況の中で、もし経済破綻したら私たちの生活はどうなる?を追求しています。これまでの記事は以下のとおりです。良かったら見てください。

プロローグ
第1回〜戦後日本のハイパーインフレ時はどうだったの?〜
第2回〜預金封鎖と新円切替〜
第3回〜メキシコ通貨危機〜

さて今回はアルゼンチン国家破産の巻です。アルゼンチンが国家破産するに到った経緯とその状況を見ていきましょう。

アルゼンチンと言えば、サッカー選手のメッシ!(サッカーに興味の無い人は寛大な心でお願いします。)メッシと言えばスペインリーグで大活躍!ということも関係するみたいで、実はアルゼンチンはかつてスペインの植民地で、1816年に独立した国だったのです。

アルゼンチンは広大で豊かな牧草地の“パンパ地域”を中心に農業が盛んで、独立後は、ヨーロッパなどに肉を輸送できるようになり、「20世紀の主役になる国」と称されるほど発展していきました。
しかし一方で社会構造はスペイン統治時代と何ら変わらず、大地主と農業労働者という厳重な階級社会でした。
これが今も続くアルゼンチン社会の基盤となっている。

そこで1946年にペロン大統領が登場し、社会構造改革を目指して工業化に着手し、1950年代まで世界的に裕福な貿易国家になりました。さらにペロン大統領は労働者保護や社会保障充実などの政策を打ち出しましたが、短期的な人気取りに終わり国外追放となりました。その後、1973年軍部が政権を奪取したのです。

ペロン大統領は農業より工業に重点を置き、農業での貿易黒字を国内産業保護に回していったことから、国内企業との癒着を強め、政権強化を果たしたのですが、政治腐敗が進むとともに農業や牧畜業は停滞しました。←旧来の統合階級である大地主と新しい統合階級である政府との確執はここから始まっている。

ところで・・・いつもランキング応援有難うございます。それでは今回もランキング応援ポチっとよろしくお願いします。


(さらに…)

  投稿者 goqu | 2011-10-06 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?10 Comments »