2012-02-01

脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(3)ミヒャエル・エンデ

 現代は市場原理に基づく経済システムが実体経済から遊離(バブル化)して、経済は崩壊の危機に陥っています。この経済システムに、過去〜現在に至るまで異議を唱えてきた経済理論家たちがいます。このシリーズではそれらの理論家の思想や学説を改めて見つめなおし、次代の経済システムのヒントを見つけていきたいと思います。
 
 前回は、『自由市場から擬制商品(労働、土地、貨幣)を取り除き、「互酬」「再分配」「交換」の三つの行動原理による統合に切り替える必要があり、経済統合は集団及び制度によって支えられることで機能する』というカール・ポランニーの学説に触れました。
 
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(2)カール・ポランニー
 
 今回扱いたい思想家は、モモ(児童文学作品)で馴染みの深いミヒャエル・エンデです。児童文学作家として知られるエンデは『お金』や『経済システム』というものにも深い関心を抱いていました。彼の数々の小説のストーリーには現代のそれらのシステムに対するメッセージが隠されています。今日は、1999年にNHKで放送された『エンデの遺言』のインタビューを振り返り、彼が問題とするその中身に迫ってみたいと思います。
 
ende_photo.jpg momo.jpg
写真はコチラからお借りしました。
(左:ミヒャエル・エンデ、右:代表作『モモ』)
 
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  投稿者 kuwamura | 2012-02-01 | Posted in 09.反金融支配の潮流No Comments »