2012-02-05

2012年、新興国はどう動く?(4)〜「最後の市場」アフリカを狙うのは?目を見張る中国の進出

この10年間で、世界で最も急速に成長した上位10ヵ国のうち、6ヵ国がアフリカの国だという。2000年までは、トップ10の9ヵ国はアジア勢が占めていた。北半球の経済減速の波及効果を考慮しても、アフリカの成長率は2012年も6%近くになると国際通貨基金(IMF)は予想している。また、IMFは今後5年間はトップ10のうちの7カ国をアフリカ勢が占めるとも言及した。
アフリカの成長の鍵となっているのは、まず何よりその豊富な資源。他国の進出も近年凄まじく、露骨な資源争奪戦が繰り広げられている。
しかしそれだけではない。過去4年間のアフリカのGDP成長の3分の2を規定したのは、モノやサービスに対する民間消費の急増であると言われている。2010年、南アフリカでのFIFAワールドカップ開催に象徴されるように、世界もアフリカ市場に注目しており、アフリカに市場化の波が押し寄せている。
%E3%81%8A%E3%81%A9%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB.jpg(画像はこちらより)
「アフリカ連合の本部ビル完成を祝う人」 このビルを「贈り主」は…
(エチオピア首都 アディスアベバ)

また、隣接する中東での民主化の気運の高まり(アラブの春)を受け、2011年はアフリカにおいてもチュニジア(ベンアリ大統領がサウジアラビアに亡命)、エジプト(ムバラク大統領が辞任)、リビア(カダフィ大佐が死亡)と国家体制に大きな動きがあった。
内からも外からも何だか騒がしくなってきたアフリカ。「最後の市場」が動き出している。
今回は、新興国はどう動く?シリーズの”アフリカ”、第1回目です
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  投稿者 shimaco | 2012-02-05 | Posted in 未分類 | No Comments »