2007-03-15

アフリカは暗黒大陸?

アフリカと聞けば誰もが貧困や飢餓のイメージと直結させる。すでに消滅してしまったビアフラが、そのイメージを象徴しているかのように思える。サハラ砂漠以南アフリカ(Sub-Sahara Afria、サブ・サハラ・アフリカ)はブラックアフリカと呼ばれ、かつてヨーロッパ諸国から「暗黒の大陸」未開の地として扱われた。
1.アフリカ概要
(1)面積:3026万平方キロメートル(世界の22.2%)
(2)国数:53カ国(国連加盟国の27.7%)
(3)人口:9億500万人(世界の14.0%)(2005年)
(4)人口増加率:2.1%(2005年)
(5)日本の大使館数:24
2.アフリカにおける諸問題
(1)貧困・飢餓
 アフリカは、14か国が5%を超える経済成長を記録し、インフレ率も10年前の5分の1へと低下するなど、全体として良好な経済実績を示している一方で、以下の様に深刻な貧困問題を抱える大陸である。サブサハラ・アフリカはミレニアム目標(MDGs)達成に向けての進捗が最も遅れている地域。
(データ)
後発開発途上国(LDC):33カ国
1人あたり国内総生産(GDP):633ドル
1人あたり国内総生産(GDP)年間成長率:0.1%(1990年〜2003年)
1日1ドル未満で生活する人:全人口の46%
飢餓率が35%を超える国:18カ国
(2)紛争
 多くの国や地域において、長期にわたった内戦や紛争が終息傾向にあり、民主的選挙や憲法の国民投票の実施、国連平和維持活動(PKO)の任務完了等、開発の土台である平和と安定への第一歩が踏みだされ、和平・民主化プロセスが一層進展している。他方で、未だ紛争が継続している地域があるほか、多くのアフリカ諸国では、その平和は依然として脆弱。
(データ)
国連安保理:安保理決議の約6割がアフリカ情勢(2005年)
国連平和維持活動(PKO):予算、人員の約8割がアフリカ
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の援助対象者数:486万人(全体の25.3%)
(3)保健・医療・教育
(データ)
平均寿命:男性:47.9歳  女性:50.0歳
エイズ(HIV):感染率上位10ヶ国全てがサブサハラ・アフリカ
 15-49歳人口の7.3%が感染(2003年)
初等教育学齢期で学校に通っていない児童  4550万人
 (世界全体の43.0%(2000年))
15歳以上の識字率  61.3%(2003年)
3.アフリカとの経済関係
(1)アフリカからの輸入品
 アフリカは、先端産業に不可欠な希少金属(レアメタル)や石油等、天然資源の宝庫であり、我が国の産業・生活にとって重要な輸入相手である。また、コーヒー・カカオ・バニラ豆等の農産物やたこ・いか等の海産物をアフリカから大量に輸入している。
(データ)
アフリカからの輸入額:8278億円(総輸入額の1.4%)
(原油、自動車、白金、たこ、鉄鉱石、ココア)(2004年)
アフリカへの輸出額:9409億円(総輸出額の1.9%)
(自動車、トラック、タンカー、自動車部品、エンジン)(2004年)
(2)市場としてのアフリカ
 現在、アフリカの人口は約9億人(世界の14%)であるが、人口増加率は世界一で、2025年には世界の17%、2050年には20%を占めると推定されており、潜在的な巨大市場であると言える。
(3)アフリカへの投資
 2004年現在、在アフリカの日本企業は299件。2004年の直接投資は13件、124億円である。
以上は外務省のアフリカに関する紹介記事です。
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  投稿者 unkei | 2007-03-15 | Posted in 07.新・世界秩序とは?6 Comments »