2009-01-08
非正規雇用社員のリストラは正規雇用社員にも及んでいく
アメリカ発の金融危機が世界中に波及し、今のこの状況は100年に1回の大不況といわれている。
そして、「実体経済」をあらわすという製造業にも大きな影響が出ている。
製造業で長らく日本経済を牽引してきたトヨタが1500億円の赤字決算の見込みとなっている。
その落ち込みぶりは急激だ。数字で検証してみると
2007年度はGMが販売台数において世界1位で936万9524台、トヨタが2位で936万6000台であった。
トヨタはそれまで毎年50万台増の目標を掲げてきており、2008年度の期初には、それまでの路線通り2007年度の販売台数に約50万台上乗せし985万台の販売目標を立てていた。
それが、
2008年7月には958万台に下方修正を行い、11月には824万台に下方修正し、12月にはなんと754万台にまで更に下方修正を行っている。
連結営業利益でみると、2008年3月期決算は過去最高益の2兆2703億円の黒字を計上。
それが11月時点では6000億円に修正し、その1ヵ月後の12月には1500億円もの赤字見込みにまで後退してしまった。
アメリカでの新車販売台数は調査会社オートデータがまとめた資料によると
08年の販売台数の見込みは1324万4018台と前年比18.0%の減となっている。これは1992年の1290万台以来16年ぶりの低水準。
各社の内訳は
会社 08年度販売台数見込み 前年比 12月の前年比
トヨタ 221万7660台 ▲15.4% ▲36.7%
本田 142万8765台 ▲ 7.9% ▲34.7%
日産 95万1350台 ▲10.9%
GM 293万3451台 ▲22.6%
フォードは前年比▲20.0% クライスラーは前年比▲30.0%となっている。
軒並み悪いが、12月になってからの前年度比がさらに大きく数字を落としているように、落ち込みは今後も悪化する流れにあると思われる。
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