2009-01-07

日本金融史13 〜おわりに〜

これまで、日本の近世から近代にかけて市場が変貌していく過程を見てきました。

日本金融史1〜12
日本金融史1 〜近代化の始まりは明治維新ではない!〜
天下一の両替商〜「鴻池家」と江戸時代の金融システム〜
日本金融史2 〜蛾=生糸から産業が生まれ、銀行が生まれた〜
明治政府の捏造〜日本に文明開化をもたらしたのは誰か?〜
日本金融史3 ~三井財閥がどのように誕生したか~
日本金融史4 〜明治政府と商人を結びつけたのは、結婚による縁結びだった!〜
廃藩置県の大混乱と大手両替商の破綻
日本金融史5 〜三菱財閥はどのように誕生したのか?〜
日本金融史6 〜三菱財閥躍進を裏から支えたアメリカ〜
日本金融史7〜日本の政治家が財閥に操られるようになったのは、何で?〜
日本金融史8〜欧米(の金融資本)が日本に開国を要求した目的は、何?〜
日本金融史9〜イギリスがプロデュースした明治維新〜
暗躍する外交官と「金貸し」の支配戦略
日本金融史10〜ロスチャイルドの番頭、渋沢栄一〜
日本金融史11〜金貸しの代理人?「東の渋沢、西の五代」〜
日本金融史12〜戦争はなぜ起こるか〜

以上で日本金融史シリーズはひとまず、終了します。
「日本金融史」といっても、幕末から明治にかけて日本において近代市場が成立する過程に絞って現実に起こった事象とその背後に働く支配の構造を見てきただけですが、歴史の表舞台の事象だけでなく、舞台裏でどのような動きがあったのかを追跡すると社会の真の姿が見えてきて、次の時代を見通す手がかりになると思います。
日本の近代市場も明治、大正、昭和にかけて財閥の変遷や工業化の道すじを追っていけばまだまだ回を重ねられるのですが、世界的な金融危機が顕在化してきたこともあって、日本だけでなく西欧や米国の経済史を勉強して金貸しによる世界支配の大きな仕組みを捉えることが重要な課題だと考えています。
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  投稿者 finalcut | 2009-01-07 | Posted in 02.日本の金貸したち1 Comment » 

日本金融史12 〜戦争はなぜ起こるか〜

「文明開化」「富国強兵」は日本の近代化を推し進めるために全国民に浸透させたスローガンでした。

画像は48歳 鹿児島を走るさんから拝借しました。
日清戦争、日露戦争、大東亜戦争と、日本が軍事国家の色彩を強めていったのは、財界(背後には欧米の金貸し)の要請によるものと思われます。これまた日本がロスチャイルド等の全面的バックアップの下にアジア侵略を行っていたとする陰謀論に拠っています。
が、現代の米国政府の外交政策、軍事行動を見ているとそう考える(結局儲けるのは誰?)のも無理がありません。
金貸しが国家に金を貸し始めたときから、金貸しが利益を得るための戦争が延々と繰り返されてきており、近代において金貸しと国家と戦争の関係は普遍的なものといえるでしょう。
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  投稿者 finalcut | 2009-01-07 | Posted in 02.日本の金貸したち14 Comments » 

日本金融史11 〜金貸しの代理人?「東の渋沢、西の五代」〜

幕末の動転のなか、ヨーロッパに渡りロスチャイルドから近代経済の仕組みを伝授されたとされる日本人がいます。一人が日本金融史10 に登場した渋沢栄一で、もうひとりが薩摩藩出身の五代友厚です。
日本近代市場成立の立役者として「東の渋沢、西の五代」と並び称されています。
五代は維新後壊滅状態に陥った大阪経済界に近代市場システムを導入し、再び発展させた人物として知られています。明治14年(1881年)の北海道開拓使払い下げ事件の首謀者として非難を浴び失脚、18年にこの世を去りましたが、この事件がなければ渋沢以上の業績を残したかもしれません。
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「五代友厚の写真」               「渋沢栄一の写真」
維新を前に日本社会が動乱しているとき、五代は密航留学、渋沢は使節団の随員として渡航しています。どこで、誰によってピックアップされたのかわかりませんが、金貸しの意図によりヨーロッパへ送られて近代市場システムを伝授されたと見るのが妥当でしょう。
その後、日本経済は日本人の手で興隆させたように見えますが、金貸しの意を汲んだ日本人が経済界をリードしていきます。1899年に台湾銀行頭取となった添田寿一もその一人だといわれています。
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  投稿者 finalcut | 2009-01-07 | Posted in 02.日本の金貸したち3 Comments »