2011-07-09
金融資本主義の崩壊、その実相追求 プロローグ
2009年12月から2010年2月にかけて、『世界経済破局への長い序章?』というシリーズで、ドバイ破綻、ギリシャの国家債務危機、米国連邦政府の債務上限問題、FDIC(連邦預金保険公社)問題、中国バブルなど、国家債務(借金)とそれに関連した金融危機を扱いました。
1.ドバイ破綻の背後にある暗闘
2.次の弱い環はFDIC(連邦預金保険公社)か
3.ギリシャ危機=欧州通貨ユーロの危機
4.米国連邦政府、毎月法案審議で自転車操業中
5.中国2010年経済予測〜資産バブルの行方は?
6.天然ガスのアジア(中国)売り込みに追詰められたロシア
7.GCC諸国のオイルマネーはいつまで米国に還流するか?
8.オバマの金融規制強化案は本気か!?
9.反米闘士の指導者に率いられるラ米諸国
10.G2(米中)が破綻し、G7が主軸になるの?
ギリシャの国家債務にしても、米国連邦政府の債務上限問題にしても、事態はより深刻化しています。国家債務の破綻とそれを取り繕う『救済策』が延々と議論されていますが、一向に解決策に向かっていません。
これは、金貸し達が差配する金融資本主義が、既に崩壊過程に入っていることを示しています。現象事象としては、以下のような状況です。
金融バブル・不動産バブルによってしか人工的に市場を維持できない。(米国、中国)
加速する国家債務をコントロールできない。(ギリシャ国家債務、米国連邦政府債務上限)
中央銀行制度によるマネーフロー操作が効果を発揮しない。(欧州中央銀行、FRB、日銀)
金融危機・政府債務危機という洗脳が無効になりつつある。(ギリシャ暴動、米国ティーパーティ、日本)
今回は、金貸し達の差配する金融資本主義が崩壊過程に入っていると考え、その実相を解明してみます。
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